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作成日:2025年06月13日  更新日:2026年07月07日

経費精算システムのおすすめ比較10選【2026年最新】大企業も導入している使いやすいシステムは?

経費精算を効率化したい」とお悩みの企業担当者の方へ。

経費精算システムは、複雑な経費精算を効率化してくれる便利なツールです。

しかし、経費精算システムは数が多いため、各社の製品を比較するだけでも骨が折れます。

自社に最適な経費精算システムを見つけるためには、何を基準に比べればよいのでしょうか。

この記事では、経費精算システムを導入するメリットや選ぶ際のポイント、おすすめのランキングなどを詳しく解説します。

ツールの利用料金やサポート体制など、導入時に知っておきたい情報も紹介するので、経費精算システムの導入でお悩みの企業担当者の方は、ぜひ最後までお読みください。

【著者】新谷哲 WizBiz株式会社 代表取締役社長

経歴
1971年東京生まれ。大学卒業後、東証一部上場のコンサルティング会社に入社。銀行、信用金庫の融資コンサルタントを皮切りに、仙台支店長、東日本事業部長、執行役員を歴任。その後、常務執行役に就任し、経営コンサルティング部門や営業部門、サービス提供部門を統括。2010年に独立しWizBiz株式会社を設立。現在、経営者向けネットメディア「WizBiz」を運営。国内では経営者の会員登録数でNo.1のメディアとなっている。また、経営者向けサービス提供としては、ネットだけでなく、リアルの場も力をいれており、年500回以上のセミナーを開催し、4000名を越す経営者が参加。18万人の社長アンケートから1000個の悩みを回収。

著書:社長の孤独力

経費精算システムとは?

経費精算システムとは、社員による経費の立て替えを一元管理できるシステムのことです。

交通費や接待費、備品購入費といったさまざまな経費をまとめて管理できるため、中小企業から大企業まで、幅広い企業で導入事例が増えてきています。

社員の立替経費を漏れなく正確に精算するシステム

経費精算システムを用いれば、社員が立て替えた経費を正確に精算することができます。

企業では、交通費や接待費、備品購入費など、日々さまざまな種類の経費が発生します。

経費精算システム、これらの経費をまとめて管理してくれる便利なツールです。

従来の紙ベースやエクセルベースでの管理よりも効率的であるため、多くの業種や業界で取り入れられつつあります。

経費精算システムを使うときの流れは、以下の通りです。

  1. スマートフォンやPCを用いて領収書を撮影する
  2. システムにアップロードする
  3. システムが自動で勘定項目や金額を読み取り、データとして登録する
  4. 必要に応じて申請や承認、精算を行う

経費精算システムは、社員と企業の双方にとって大変便利な存在です。

エクセルなどを用いた管理に限界を感じている場合は、積極的に導入を検討しましょう。

経費精算システムにはクラウド型とオンプレミス型がある

経費精算システムは、大きく分けて「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類があります。

それぞれの違いを簡単にまとめると、次の通りです。

クラウド型 オンプレミス型
特徴 インターネット上のサービスを利用 自社サーバーにシステムを導入
初期費用 0円〜50,000円 300,000円〜
月額 30,000円〜100,000円 50,000円〜
カスタマイズ性 低い 高い
アップデート 不要 必要

※費用は、30〜100名程度で利用した場合を想定

クラウド型は、オンライン上で提供される経費精算システムを利用する形態です。

初期費用が低く、導入が簡単というメリットがあります。

また、システムをアップデートする必要がないので、常に最新の機能や法改正に対応できる点も強みです。

一方のオンプレミス型は、自社サーバーにシステムを導入する形態です。

カスタマイズ性が高く、自社特有の業務フローや経費計上に対応しやすいメリットがあります。

ただし、初期費用や運用コストはクラウド型よりも高めです。

クラウド型とオンプレミス型のどちらが向いているかは、企業の規模によって異なります。

種類を選択する際は、以下を参考にしてください。

企業規模(人数) 向いているタイプ
〜100名 クラウド型
100名〜500名 クラウド型がおすすめ
(高いセキュリティやカスタマイズ性が必要ならオンプレミス型も可)
500名〜 オンプレミス型

経理業務にかかるコストを大幅に削減できる

経費精算システムを導入すると、経理業務にかかるコストを大幅に削減できます。

領収書から日付・勘定科目・金額・税率などが自動で読み取られ、入力作業が大幅に効率化されます。特に、軽減税率やインボイス制度の開始により複雑化した税区分や適格請求書の判定も自動で行えるため、申請者の負担を軽減できます。
引用:経費精算システムの特徴・料金比較

これまでのようにエクセルや紙ベースで経費精算を行うと、データの入力や管理に多くの時間が必要でした。

また、データ入力や申請書の記入にミスがあると、手戻りが発生し、経費の処理に時間がかかります

加えて、紙代印刷費といった金銭的なコストも無視できません。

経費精算システムを導入すれば、以下のように経費申請のコストを一気に削減できます。

業務量が減る 申請・承認・精算などの単純作業が自動化される
ミスが減る 手入力による誤入力や計算ミスが減り、手戻りの防止になる
紙や印刷費が減る 紙の申請書や領収書の管理が不要になる

経費精算システムがあれば、印刷代などのコストが発生しませんし、わずらわしい単純作業に時間を割く必要がありません。

生産性の高いコア業務に集中できるようになるため、組織全体としての生産性向上も期待できます。

会計システムと連携させれば会計業務にかかっていたコストも削減できる

経費精算システムを会計システムと連携させることで、会計業務に関するコストの削減も可能です。

従来は、経費精算した後のデータを手動で会計ソフトに入力する必要がありました。

しかし、これだと経費データを会計システムに転記するという二度手間が発生します。

また、転記作業にミスがあった場合には、作業のやり直しが必要です。

経費精算システムを導入すれば、会計システムとスムーズに連携できます。

両者を連携することで、経費のデータをリアルタイムで会計システムと同期することが可能です。

経費データの入力を待つ必要がなくなるため、締め作業などの会計業務も効率化します。

おすすめの経費精算システムの比較10選

楽楽精算

楽楽精算

引用:楽楽精算公式サイト

運営会社 株式会社ラクス
料金形態 初期費用+月額定額制
料金(中小企業向け) 初期費用:100,000円
月額:30,000円〜(例:50ユーザー規模)
料金(大企業向け) 要問い合わせ

楽楽精算は、AI-OCRによる領収書の読み取りや、交通系ICカード・法人クレジットカードの明細取り込みに対応しており、手入力の手間や入力ミスを大幅に削減できます。会計ソフトとの連携機能も備えているため、経費精算の効率化につながります。

また、金額や部署ごとに異なる承認フローを設定できるため、紙やExcelで運用してきた既存ルールをそのまま再現可能です。

累計導入社数は約18,000社と多くの企業で採用されており、実績面でも安心です。

さらに、日当や仮払金の精算、英語UI、SAML認証など、多彩な追加機能を備えており、企業ごとのニーズに柔軟に対応できます。

【楽楽精算の特徴】

  • 導入時のサポートが充実
  • 申請項目やレイアウトなどを柔軟にカスタマイズ可能
  • 交通系ICカードをリーダーにかざすだけで履歴の取り込みが可能

ジョブカン経費精算

ジョブカン経費精算

引用:ジョブカン経費精算

運営会社 株式会社DONUTS
料金形態 従量課金+オプション料金
料金(中小企業向け) 1ユーザー:400円(税抜)/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ジョブカン経費精算は、勤怠管理システムや給与計算システムなどで多くの実績のあるジョブカンシリーズの経費精算システムです。

中小企業にとってネックになりがちな初期費用はかからず、1ユーザーあたり400円という低コストで導入できる点が大きな特徴です。

交通系ICカードの読み取り機能や領収書OCR機能にも対応しているので、スマホから手軽に経費申請が行えます。

他のジョブカンシリーズを利用すれば、人事労務・給与計算・経費精算まで一元管理が可能なので、中小企業でも比較的コストをかけずにバックオフィス業務をより効率化できるでしょう。

【ジョブカン経費精算の特徴】

  • 他ジョブカンシリーズとデータ連携ができる
  • スマホから簡単に経費申請ができる
  • 承認ワークフローを標準搭載している

マネーフォワードクラウド経費

マネーフォワードクラウド経費

引用:マネーフォワードクラウド経費公式サイト

運営会社 株式会社マネーフォワード
料金形態 従量課金+オプション料金
料金(中小企業向け) 3,980円(税抜)〜/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

マネーフォワード クラウド経費は、同社のクラウド会計ソフトや給与ソフトと自動で連携できるほか、他社製ソフトともCSV形式でスムーズに連携可能です。

承認フローについては、金額や部署に応じたルートの自動分岐が可能で、申請に不備や重複がある場合はアラートが表示されるため、ミスの防止にもつながります。

さらに、法人カードの明細と申請内容を自動で照合する機能により、不正利用や申請漏れを早期に発見できます。

出張精算にも対応しており、日数に応じた日当の自動付与や仮払金との精算が可能です。

【マネーフォワードクラウド経費の特徴】

  • 同社のクラウド会計ソフトや給与ソフトと自動で連携可能
  • 日当・仮払金の自動計算にも対応
  • チャットサービスとの連携可能

ジンジャー経費

ジンジャー経費

引用:jinjer株式会社公式サイト

運営会社 jinjer株式会社
料金形態 初期費用+月額定額制
料金(中小企業向け) 1ユーザー:300円(税抜)~/ 月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ジンジャー経費は、申請・承認・仕訳処理から、銀行振込用のFBデータ作成までを一気通貫で処理できるクラウド型の経費精算システムです。

仕訳は自動で生成され、FBデータも自動出力されるため、経理担当者の手間を大幅に削減できます。

スマホアプリにも対応しており、申請・承認・添付作業をすべて外出先や在宅環境でも完結可能です。

また、jinjerシリーズの勤怠・給与・人事労務などの製品とも連携可能なため、関連する業務をまとめて自動化でき、業務全体の効率化が図れます。

【ジンジャー経費の特徴】

  • データ出力機能が充実している
  • jinjer全製品はID一元、サポート窓口統合でわかりやすい
  • 総合データベースで人事労務のさまざまな業務を効率化できる

ハーモス経費

ハーモス経費

引用:ハーモス経費公式サイト

運営会社 イージーソフト株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 29,000円(税抜)/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ハーモス経費は、初期費用ゼロ・月額29,000円〜という分かりやすい料金体系で導入しやすく、機能面も充実しています。

追加オプション不要で、AI-OCRによる領収書の自動読み取りや、交通系ICカード・駅すぱあとの経路検索連携、電子帳簿保存法への対応など、経費精算に必要な機能を幅広くカバーしています。

また、会計ソフトとの連携により、仕訳や支払い処理にかかる手間や入力ミスを大幅に削減可能です。

20年以上の運用実績と、導入から運用までをサポートする充実した支援体制も、大きな安心材料となっています。

【ハーモス経費の特徴】

  • 基本プランに含まれる機能が豊富にある
  • 24年の実績がある
  • 回数無制限でサポートが受けられる

バクラク経費精算

バクラク経費精算

引用:バクラク経費精算公式サイト

運営会社 株式会社LayerX
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 30,000円(税抜)〜/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

バクラク経費精算は、サポート満足度97%と高い評価を受けており、導入後のフォロー体制も充実しています。

外出先からでもスマホで申請・承認が可能で、Slackとの通知連携にも対応しているため、申請フローが滞りにくく、スムーズな運用が可能です。

また、会計ソフトと連携することで、仕訳データの作成や振込データ、給与集計データまでを自動で出力できます。

さらに、バクラク請求書や稟議機能とも連携し、支払申請や事前予算の消化率管理まで一貫して行える点も大きな特徴です。

【バクラク経費精算の特徴】

  • 領収書を100枚まとめて読み込みできる
  • サービス継続率は99%
  • バクラク請求書や会計ソフトとの連携ができる

Spendia

Spendia

引用:Spendia公式サイト

運営会社 TIS株式会社
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Spendiaは、スマホファースト設計を採用しており、生体認証ログインにも対応するなど、モバイルでの利便性に優れたクラウド型の経費精算サービスです。申請から承認までをスマホ上で完結できるため、外出先でもスムーズに業務を進められます。

また、AI-OCRによる領収書の自動読み取りや、自動仕訳機能、会計ソフトとの連携など、経費精算に必要な機能を幅広く網羅しています。

さらに、規程違反や予算超過のチェック機能、操作ログの記録にも対応しており、内部統制の強化にもつながるでしょう。

コマンド入力不要で柔軟にカスタマイズできるため、企業ごとの経費ルールや複雑な承認フローにも柔軟に対応可能です。

【Spendiaの特徴】

  • 企業独自の経費規定に対応できる
  • カスタムが簡単で自由度が高い
  • 自動催促機能があり経理担当者の負担を軽減できる

rakumo ケイヒ

rakumo ケイヒ

引用:rakumo ケイヒ公式サイト

運営会社 rakumo株式会社
料金形態 従量課金+オプション料金
料金(中小企業向け) 1ユーザー:300円(税抜)/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

rakumo ケイヒは、Google Workspaceとの連携を活かした直感的な操作性と、申請・承認・精算の自動化機能を兼ね備えたクラウド型の経費精算システムです。

Googleカレンダーと連携することで、スケジュールに行き先を登録するだけで交通費が自動で計算され、定期区間の除外も自動で行われます。

また、rakumo ワークフローとの統合により、申請から承認までのプロセスがスムーズに進められる点も大きな特徴です。

月額300円~という手頃な価格で導入できる点も魅力で、コストを抑えながら業務効率化を図ることが可能です。

【rakumo ケイヒの特徴】

  • Google Workspaceとの連携で運用や管理がしやすい
  • Googleアカウントでログインできる
  • 低コストで導入ができる

ビズバンス JTB 経費精算

ビズバンス JTB 経費精算

引用:ビズバンス JTB 経費精算公式サイト

運営会社 株式会社JTBビジネストラベルソリューションズ
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 初期費用:300,000円(税抜)
月額:35,000円(税抜)〜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ビズバンスJTB経費精算は、同社が提供する出張予約システム「ビズバンスJTB出張予約」と連携し、出張手配から経費の申請・精算までを一元管理できる点が大きな特徴です。

さらに、経路検索やコーポレートカード・交通系ICカードの明細連携、電子帳簿保存法への対応、会計ソフトとの自動連携、不正経費の検知、柔軟な承認ワークフローなど、経費精算に必要な機能が幅広く揃っています

導入時には専任のSE(システムエンジニア)による支援も用意されており、導入から運用まで安心して進められる体制が整っているため、スムーズな運用が期待できます。

【ビズバンス JTB 経費精算の特徴】

  • 大手企業である株式会社JTBビジネストラベルソリューションズが運営
  • 出張予約システムとの連携により出張費用の経費管理が楽になる
  • 専任SEが導入から運用までサポートしてくれる

MOT 経費精算

MOT 経費精算

引用:MOT 経費精算公式サイト

運営会社 株式会社バルテックITソリューションズ
料金形態 月額定額制+オプション料金
料金(中小企業向け) 初期費用:31,500円(税抜)
月額:3,980円(税抜)〜(20ユーザー)
料金(大企業向け) 要問い合わせ

MOT経費精算は、低コストながら高機能を備えたクラウド型の経費精算システムです。

交通費の自動計算、ICカード連携、AI-OCRによる領収書読み取り、チャットでの承認、自動仕訳、電子帳簿保存対応によるペーパーレス化など、業務効率化に役立つ機能を標準で搭載しています。

スマートフォンやPCからいつでも申請・承認ができるため、在宅勤務や外出先でもスムーズに処理が可能です。

導入により、経理業務の工数を最大で80%削減できる点も大きな特徴です。

さらに、「MOT文書管理BPOプラン」に加入すれば、請求書の管理業務をMOT側で代行してくれるため、経理部門の負担をより一層軽減できます。

【MOT経費精算の特徴】

  • 1ユーザー199円〜と低コストで利用できる
  • MOT文書管理とのサービス連携で請求書の代理受領ができる
  • 無料で自動アップデートしてくれる

経費精算システムを導入するメリット

経費精算システムには、多くのメリットがあります。

システムの導入前後で比較すると、導入によって得られるメリットは一目瞭然です。

導入前 導入後
経理の業務 手作業で集計・データを整理 システムが自動でデータを整理
経費処理のミスや不正 本人が金額を申告。申告すべき金額が曖昧になる場合もある ICカードなどと連携し、実際に使った金額を正確に計算
申請時の業務 紙面に記入して印刷・押印 スマホやPCから申請可能
オンラインで完結

経理業務の負担軽減はもちろん、経費処理におけるミスや不正の防止、申請プロセスの簡略化など、経費精算システムの導入にはさまざまな効果があります。

経理担当者の業務を大幅に削減できる

経費精算システムを導入する最大のメリットは、経理担当者の業務負担を大幅に軽減できることです。

これまでの経理業務は、経費をエクセル上などで集計し、手作業で精算する方法が一般的でした。

しかし、この方法だと領収書の整理や手入力が必要なため、多くの手間が発生します。

経費処理に関して問題が生じた際には、担当者へメールを送信する、デスクまで出向いて質問するといった労力も必要です。

しかし、経費精算システムを活用すれば、経費申請や承認、仕訳処理が自動化されるため、経費処理に関わる業務時間を大幅に削減できます。

問い合わせ事項が発生した際にも、システム上から簡単にメッセージを送信することが可能です。

経理業務に関するミスや不正をなくすことができる

経理業務に関するミスや不正を減らせる点も、経費精算システムの大きなメリットです。

手作業による経費精算だと、どうしても記入ミスや入力ミスが発生しやすくなります。

また、「定期区間を重複して経費申請する」など、不正な経費申請が見過ごされるリスクも否めません。

経費精算システムは、こうしたミスや不正の防止に効果的です。ミスや不正の防止に役立つ具体的な機能としては、以下が挙げられます。

  • OCR機能:領収書をスキャンするだけで、金額や勘定項目を自動入力
  • 自動チェック機能:不正な申請や重複申請がないかチェックする
  • 各種カードとの連携:ICカードや法人カードと連携し、実際に使った金額を自動で抽出
  • ログの保存:申請内容を変更した際に、誰がいつ書き換えたのか自動で記録

こうした機能を活用すれば、経費の不正な申請を防ぐことができます。

帳票はすべてオンラインで管理するので、必要な書類を紛失するリスクもありません。

社内のコンプライアンス強化や、企業全体としてのリスク管理にもつながります。

経費を立て替えた従業員の申請作業を大きく削減できる

経費精算システムは、経費を立て替えた社員にとっても大きなメリットがあります。

従来の経費申請では、領収書の貼り付けや紙の申請書の作成が必要でした。

株式会社マネーフォワードによる経費精算に関するアンケート調査によると、社員は一ヶ月あたり月19件、経営者は月29件の経費申請を、平均で66分かけて処理しているそうです。

経費精算システムではスマートフォンやPCから簡単に経費申請できるため、こうした時間を一気に削減できます。

また、法人カードや電子決済と連携すれば、経費のデータを自動で取得することが可能です。

これまでのように、「領収書から必要な金額をチェックして入力する」といった手間がありません。

出張の多い社員にとっては、特にメリットが大きいでしょう。

経費精算システムを導入する際の注意点・デメリット

経費精算システムのメリットを紹介しましたが、導入時には注意点も存在します。

まず、システム導入時には「業務フローの見直し」や「社員周知」といった社内調整を行う必要があります。

また、企業規模によっては初期費用が高くなるケースも多いですし、システム障害を想定した対策も必要です。

経理システムを変えることになるので大きな社内調整が必要になる

新しい経費精算システムを導入する際には、以下のように大幅な社内調整が必要になります。

フェーズ 必要な社内調整
導入前 業務フローのヒアリング、導入に向けた合意形成
導入時 現行システムからの切り替え
導入後 システム浸透に向けた研修の実施、マニュアルの作成

こうした社内調整をスムーズに進めるためには、以下のポイントをおさえておくことが重要です。

  • 現行の経理システムからのデータ移行方法を確認する
  • 各部門にヒアリングを実施して、現在の業務フローを整理する
  • 経理部門だけでなく、社員も使いやすいシステムを導入する

経費精算システムは、1〜2ヶ月程度の無料トライアル期間を用意しているものも多いです。

まずはこうした期間を活用して、試験運用するところから始めてみましょう。

経費システムを実際に使ってもらいながら、システムのメリットを社内に理解してもらうことが重要です。

会社の規模によっては初期費用が大きくかかる場合もある

経費精算システムの導入には、初期費用がかかります。

特に大規模な企業の場合、初期費用が予想以上に高くついてしまうケースが多いので要注意です。

記事の前半でも触れましたが、初期費用は経費精算システムのタイプによって大きく異なります。以下を目安に考えておきましょう。

タイプ 初期費用
クラウド型 0円〜50,000円
オンプレミス型 300,000円〜

中小企業の場合は、クラウド型で初期費用が無料のものがおすすめです。

例えば、以下のシステムは初期費用がすべて無料となっています。

  • マネーフォワードクラウド経費
  • 楽楽精算
  • freee経費精算
  • HRMOS経費
  • バクラク経費精算
  • Concur Expense

セキュリティ障害やシステム障害が起こる可能性もある

経費精算システムを導入する際には、セキュリティ対策が必要不可欠です。

クラウド型のシステムを導入する場合は、経費に関連する個人情報や財務データがクラウド上に保存されます。

システム導入側で可能な対策は多くありませんが、パスワード管理や二段階認証など、一般的なセキュリティ対策は必要です。

オンプレミス型の場合は、自社のサーバーが外部からの攻撃を受けるリスクを想定する必要があります。

いずれにしても、システムのセキュリティには万全の対策が必要です。

なお、システムのセキュリティに関しては、国内外の各種認証を受けているかが判断基準の一つとなります。

経費精算システムに関連する規格は、主に以下の2つです。

  • ISMS認証(ISO27001)
  • プライバシーマーク(Pマーク)

なお、稀なことではありますが、システム側で障害が発生した場合には経費精算業務に影響が出る可能性もあります。

以下のように、システム障害を想定した対策も行いましょう。

  • 定期的なバックアップができるシステムを導入する
  • 過去の障害発生件数が少ないシステムを導入する
  • 代替となる経費精算方法を用意しておく

最近はサイバー攻撃の被害を受ける企業も増えてきているので、入念に対策しておいてください。

経費精算システムの導入検討時によくある質問

経費精算システムを導入する際には、疑問や不安も多いでしょう。

ここからは、経費精算システムの導入検討時にありがちな質問にまとめてお答えします。

スムーズな運営をするため、ぜひ参考にしてください。

経費精算システムは電子帳簿保存法に準拠していますか?

代表的なほとんどの経費精算システムは、電子帳簿保存法に準拠しています。

電子帳簿保存法は、企業が紙の領収書や請求書を電子データとして保存する際の要件を定めた法律です。

多くの経費精算システムでは、この法律の定める要件に対応するため、以下のような機能を備えています。

機能 内容
タイムスタンプ付与 改ざん防止のため、データ保存時に自動で付与する
検索機能 税務調査の際に迅速にデータを検索可能する
訂正・削除の履歴管理 変更履歴を記録し、データの透明性を確保する

なお、電子帳簿保存法は2020年や2021年などにも細かく改正されていますが、ほとんどのシステムは改正に合わせてアップデートを配信しています。

代表的なサービスを用いれば、「システムが法改正に対応していない」ということはまずありません。

経費精算システムはインボイス制度に対応していますか?

多くの経費精算システムではインボイス制度にも対応しています。

インボイス制度は2023年10月から開始された制度で、消費税の仕入税額控除に対する適格請求書保存の義務化など、経費処理にも多くの影響がありました。

多くの経費精算システムは、以下のような機能でインボイス制度に対応しています。

機能 内容
適格請求書の自動判別 インボイスとして認められる書類か自動でチェックする
登録番号の管理 取引先の適格請求書発行事業者登録番号をデータベース化する
電子保存対応 インボイスを電子データで保存する

例えば、以下のツールはすべてインボイス制度に対応済みです。

  • 楽楽精算
  • 経費BANK
  • ジンジャー経費
  • バクラク経費精算
  • マネーフォワードクラウド経費
  • HRMOS経費

なお、「インボイス対応」を謳うツールは数多くありますが、どこまでインボイスを扱いやすいかはツールによってまちまちです。

「楽楽精算」や「経費BANK」などは、特にインボイス対応へ力を入れています。

例えば、国税庁のデータベースと突き合わせながら、取引先の適格請求書発行事業者情報を自動で管理することが可能です。

無料で使える経費精算システムはありますか?

無料で利用できる経費精算システムもあります。

ただし、以下のような制限がある場合が多いです。

  • 利用人数の制限
  • データ保存容量の制限
  • 機能の制限

無料で利用できる代表的なシステムの特徴を、以下にまとめておきます。

特徴 無料プラン 無料トライアル
ビズトラ シンプルで使いやすい経費・交通費精算機能
楽楽精算 低価格で導入可能な実績No1のツール
ジンジャー経費 シンプルなUIで使いやすい ◯(1ヶ月)
マネーフォワードクラウド経費 スマホアプリ対応済み、サポートも充実 ◯(1ヶ月)
HRMOS経費 専任スタッフのサポートあり -(デモあり)

「とにかく無料で経費精算システムを導入したい」ということであれば、ビズトラがおすすめです。

他のシステムと比べると機能はかなりシンプルですが、基本的な経費精算や交通費精算が無料で行えます。利用ユーザー数にも制限はありません。

ただし、利用中には広告バナーが表示されます。

どちらかというと個人事業主向けのシステムで、中規模以上の企業で本格運用する際には不向きです。

「楽楽精算」「ジンジャー経費」といった代表的なシステムは、軒並み無料トライアルに対応しています。

まずは無料トライアルで使い心地を確かめて、本格導入できそうであれば有料プランへの切り替えを検討してみてください。

経費精算システムと会計ソフトは違いますか?

経費精算システムと会計ソフトは、別々のシステムです。

両者の違いをまとめると、以下のようになります。

目的 利用者 主な機能
経費精算システム 経費申請・承認・精算の効率化 経費を申請する社員全員 経費申請
領収書管理
会計ソフト 企業の財務管理・会計処理 主に経理担当 仕訳作成
財務諸表作成
税務対応

経費精算システムは、主に社員の経費処理の効率化を目的とするシステムです。

一方、会計ソフトは企業全体の財務管理を目的としています。

搭載されている機能も別々です。

ちなみに、これらのシステムは相互に連携することができます。

これらを連携すると、例えば「領収書をスキャンすると自動で経費申請が出され、承認されると会計に反映される」といったことが実現可能です。

経費精算システムの比較早見表

経費精算システムを比較するときは、月額費用だけでなく、初期費用、手数料、無料トライアル、対応機能、サポート範囲を並べて確認すると判断しやすくなります。サービスごとの詳しい特徴は個別に確認しつつ、まずは下記の項目を基準に候補を絞りましょう。

比較項目 確認する内容 見落としやすい注意点 向いている企業
料金 初期費用、月額費用、利用人数ごとの課金、オプション費用 手数料や追加機能の費用が別になる場合がある 予算を明確にして導入したい企業
無料トライアル 試用期間、利用できる機能、登録人数、サポート有無 本契約時と使える機能が異なる場合がある 現場の操作感を確認したい企業
主な機能 経費申請、承認、OCR、交通費精算、仕訳、証憑保存 機能数が多くても自社で使わない場合がある 経理業務をまとめて効率化したい企業
連携 会計ソフト、ERP、法人カード、ICカード、API連携 連携に追加費用や設定作業が必要な場合がある 既存システムを活用したい企業
法制度対応 電子帳簿保存法、インボイス制度、タイムスタンプ、検索要件 対応範囲はサービスやプランで異なるため要確認 証憑管理や監査対応を重視する企業
サポート 導入支援、初期設定、チャット、メール、電話、ヘルプページ サポート範囲がプランで分かれることがある 社内定着を重視したい企業
セキュリティ 権限管理、監査ログ、IP制限、二要素認証、データ管理 大企業では内部統制要件との照合が必要 承認統制や監査対応が必要な企業

比較表を見るときは、ひとつの項目だけで優劣を決めないことが重要です。たとえば月額料金が安くても、必要な連携や電子帳簿保存法対応がオプションになると、総コストが上がる可能性があります。公式サイトの料金ページや機能一覧、利用規約を確認し、必要に応じて資料請求やデモで詳細を確認しておくと安心です。

経費精算システム比較ランキングの選定基準

経費精算システムのランキングや比較表を見る際は、順位だけで判断せず、どの基準で評価されているかを確認することが大切です。ここでは、使いやすさ、料金、機能、法制度対応、サポート、セキュリティなど、法人導入で特に見ておきたい比較軸を整理します。

申請者・承認者・経理担当者が使いやすいか

経費精算システムは、経理担当者だけでなく、申請する社員や承認する上長も日常的に使います。そのため、画面が分かりやすいか、スマホで申請できるか、差し戻し理由を確認しやすいかといった操作性は重要な比較ポイントです。

申請者にとって使いにくいシステムだと、入力ミスや申請漏れが増える可能性があります。承認者が内容を確認しにくい場合は、承認待ちがたまり、月末の経費精算が遅れることもあるでしょう。

経理担当者は、申請内容の確認、仕訳、支払いデータ作成、証憑保存など多くの作業を行います。経費精算システムを比較するときは、申請画面だけでなく、管理画面や検索機能、エラー確認のしやすさも確認しておくと判断しやすくなります。

無料トライアルやデモがある場合は、実際に申請者、承認者、経理担当者のそれぞれに触ってもらうのがおすすめです。導入後の定着度は、機能の多さよりも「現場が迷わず使えるか」に左右されることがあります。

料金体系が自社の利用人数や運用に合っているか

経費精算システムの料金は、月額固定、利用人数課金、申請件数課金、機能別オプションなど、サービスによって異なります。初期費用がかかる場合や、法人カード連携、振込データ作成、導入支援に別途手数料が発生する場合もあります。

小規模企業では、少人数で使える低コストなプランが合いやすい一方、利用人数が増えると従量課金の負担が大きくなることもあります。中堅企業や大企業では、承認フローや権限管理などの機能が必要になり、上位プランを検討するケースもあるでしょう。

料金を比較する際は、月額費用だけでなく、初期費用、オプション料金、手数料、最低契約期間、サポート費用を含めた総コストで見ることが大切です。特に手数料は、利用件数や支払い方法によって変わる場合があります。

公式サイトに料金が明記されていないサービスもあります。その場合は、利用人数、申請件数、必要機能を整理して問い合わせると、自社条件に近い見積もりを確認しやすくなります。

経費申請から承認・仕訳・支払いまで効率化できるか

経費精算システムを導入する目的は、単に申請をオンライン化することだけではありません。申請、承認、経理確認、仕訳、証憑保存、支払い処理までの流れをどこまで効率化できるかが重要です。

たとえば、領収書をスマホで撮影して申請し、承認後に会計ソフトへ仕訳データを連携できれば、手入力の負担を減らしやすくなります。交通費精算では、経路検索やICカード連携があると、金額確認の手間を抑えられる場合があります。

一方で、すべての業務を一度に自動化しようとすると、初期設定や社内説明に時間がかかることもあります。まずは経費申請と承認を中心に始め、運用が安定してから会計連携や支払い処理まで広げる方法も考えられます。

比較時は、自社の経費精算でどこに時間がかかっているかを洗い出しましょう。申請ミスが多いのか、承認が遅いのか、経理の仕訳作業が重いのかによって、重視すべき機能は変わります。

電子帳簿保存法やインボイス制度に対応しやすいか

経費精算システムを比較するうえで、電子帳簿保存法やインボイス制度への対応範囲は重要です。領収書や請求書などの証憑を電子保存する場合、検索要件、訂正削除履歴、タイムスタンプ、保存期間などの確認が必要になります。

インボイス制度では、適格請求書発行事業者の登録番号確認や、消費税区分の管理が求められる場面があります。経費精算システムによっては、登録番号の確認補助やインボイス対応項目の入力支援に対応している場合があります。

ただし、「対応」と書かれていても、対応範囲はサービスやプランによって異なることがあります。証憑保存だけ対応しているのか、承認履歴や検索機能まで含むのか、公式サイトやヘルプページで確認しておくと安心です。

法制度対応は、企業の会計方針や顧問税理士の確認方針にも関わります。導入前には、経理担当者だけでなく、税理士や監査担当者にも確認しておくと運用後の認識違いを減らしやすくなります。

導入支援や運用サポートが充実しているか

経費精算システムは、契約してすぐに効果が出るとは限りません。勘定科目、部門、承認ルート、経費規程、会計ソフト連携などを設定し、社員に使い方を周知する必要があります。

サポート体制を比較するときは、問い合わせ方法だけでなく、導入時の初期設定支援、マニュアル作成、管理者向け説明会、チャットや電話の対応範囲も確認しましょう。サポートが有料オプションになる場合や、プランによって対応時間が異なる場合もあります。

特に初めて経費精算システムを導入する企業では、社内規程の整理や承認フローの設計で迷うことがあります。導入支援があるサービスなら、運用開始までの不安を減らしやすいでしょう。

ただし、サポートが充実していても、自社側の担当者が決まっていないと設定が進みにくくなります。導入前には、経理、情報システム、現場部門の役割分担を決めておくことが大切です。

セキュリティや内部統制に必要な機能があるか

経費精算では、社員情報、支払先情報、領収書、取引内容などの重要なデータを扱います。そのため、セキュリティや内部統制に必要な機能があるかを確認しておく必要があります。

確認したい項目には、権限管理、承認履歴、監査ログ、IPアドレス制限、二要素認証、データ暗号化、バックアップ体制などがあります。大企業や上場企業では、内部監査や監査法人から求められる要件に合うかも重要です。

小規模企業でも、誰でも承認ルートを変更できる状態や、証憑を削除できる状態は望ましくありません。経費精算システムを比較する際は、管理者権限をどこまで分けられるかも確認しましょう。

セキュリティに関する情報は、公式サイトのセキュリティページ、ホワイトペーパー、利用規約、プライバシーポリシーで確認できます。不明点がある場合は、問い合わせや資料請求で確認してから導入を検討すると安心です。

経費精算システムの選び方・比較ポイント

経費精算システムを選ぶときは、最初に導入目的を明確にすることが大切です。料金、機能、手数料、連携、法制度対応、サポートを横並びで比較し、自社の経費精算フローに合うかを確認しましょう。ここでは具体的な比較ポイントを解説します。

経費精算だけで使うか周辺業務まで効率化するかで選ぶ

経費精算システムには、経費申請と承認に特化したものから、請求書受領、支払い管理、法人カード連携、ワークフローまで対応するものまであります。まずは、自社がどこまで効率化したいのかを整理しましょう。

経費精算だけを改善したい場合は、申請画面の分かりやすさ、承認フロー、領収書OCR、交通費精算の使いやすさを重視すると選びやすくなります。余計な機能が少ないほうが、現場に定着しやすいケースもあります。

一方で、経理全体の業務を見直したい場合は、会計ソフト連携、支払いデータ作成、電子帳簿保存法対応、インボイス確認機能なども比較対象になります。将来的に周辺業務へ広げたい企業は、拡張性も見ておくとよいでしょう。

多機能なシステムほど便利に見えますが、使わない機能が多いと費用や設定の負担が増えることがあります。導入目的を「経費申請の電子化」「経理確認の削減」「証憑管理の強化」などに分けて考えると、自社に必要な範囲が見えやすくなります。

申請・承認フローを自社の社内規程に合わせられるか確認する

経費精算では、金額、部門、役職、経費種別によって承認者が変わることがあります。経費精算システムを比較する際は、自社の社内規程に合わせて承認フローを設定できるかを確認しましょう。

たとえば、一定金額以上は部長承認が必要、交際費は管理部門の確認が必要、出張費は事前申請と精算申請を分ける、といったルールがある企業もあります。こうした条件をシステム上で再現できないと、結局メールや紙で補足対応が必要になるかもしれません。

承認フローの柔軟性は、企業規模が大きくなるほど重要になります。部署ごとの承認者設定、代理承認、差し戻し、承認期限の通知、承認履歴の保存なども確認しておきたい機能です。

ただし、設定が柔軟なシステムほど初期設計に時間がかかる場合があります。無料デモでは、自社の承認パターンを具体的に伝え、どこまで標準機能で対応できるかを確認すると判断しやすくなります。

領収書OCRやスマホアプリの使いやすさを確認する

領収書OCRは、スマホで撮影した領収書の金額や日付、取引先などを読み取る機能です。入力の手間を減らしやすい一方で、読み取り精度や修正のしやすさはサービスによって異なります。

経費精算システムを比較するときは、OCRの有無だけでなく、読み取った内容を申請者が確認しやすいか、経理担当者が修正履歴を確認できるかも見ておきましょう。領収書の状態や撮影環境によって、読み取り結果が変わることもあります。

スマホアプリは、外出や出張が多い社員にとって重要です。移動中に経費申請ができれば、領収書の紛失や申請忘れを減らしやすくなります。通知、差し戻し対応、承認操作までスマホで行えるかも確認ポイントです。

無料トライアルでは、実際の領収書を使って申請してみると操作感が分かります。経理担当者だけでなく、営業担当者や出張が多い社員にも試してもらうと、導入後の使いやすさを判断しやすくなるでしょう。

交通費精算や出張精算に必要な機能があるか確認する

交通費精算や出張精算が多い企業では、経路検索、定期区間控除、ICカード連携、出張申請、日当計算などの機能を確認しましょう。これらがあると、申請者と経理担当者の確認作業を減らしやすくなります。

営業職やフィールドサービスの社員が多い企業では、交通費の申請件数が多くなりがちです。経路検索と連動して運賃を自動入力できる機能があれば、金額の入力ミスを抑えられる場合があります。

出張精算では、宿泊費、交通費、日当、仮払い、事前申請との照合などが必要になることがあります。出張ルールが複雑な企業は、自社の規程に合わせた設定ができるかを事前に確認するとよいでしょう。

交通費や出張精算の機能は、プランやオプションで提供される場合があります。手数料や追加料金が発生することもあるため、利用頻度が高い企業ほど公式サイトや見積もりで確認しておくことが大切です。

会計ソフトやERPとの連携方法を確認する

経費精算システムを会計ソフトやERPと連携できると、仕訳入力や二重入力の負担を減らしやすくなります。比較時は、連携できるサービス名だけでなく、連携方法とデータ項目を確認しましょう。

連携方法には、API連携、CSV出力、ファイル取込などがあります。API連携は自動化しやすい一方、設定や対応プランの確認が必要です。CSV連携は汎用性がありますが、出力形式の調整が必要になる場合があります。

確認したい項目は、勘定科目、補助科目、部門、プロジェクト、税区分、支払先、摘要などです。既存の会計処理に必要な項目が連携できないと、経理担当者が手作業で修正することになります。

ERPや基幹システムと連携する場合は、情報システム部門も含めて確認すると安心です。連携開発、API利用料、保守費用、手数料が発生する可能性もあるため、見積もり時にあわせて確認しましょう。

初期費用・月額費用・従量課金を含めた総コストで比較する

経費精算システムの費用は、月額料金だけでは判断しにくい場合があります。初期費用、ユーザー数課金、申請件数課金、オプション、導入支援、連携費用、手数料を含めて総コストを比較することが大切です。

たとえば、基本料金は安くても、OCR、電子帳簿保存法対応、会計連携、法人カード連携が有料オプションになる場合があります。振込関連の機能を利用すると、別途手数料が必要になることもあるでしょう。

小規模企業では、毎月の固定費を抑えやすいプランが合うことがあります。中小企業では、経理担当者の作業削減と費用のバランスを見る必要があります。大企業では、機能やセキュリティを重視した結果、上位プランが候補になることもあります。

比較時は、現在の経費精算にかかっている時間や人件費も含めて考えると判断しやすくなります。ただし、効果は運用体制や利用状況によって変わるため、見積もりとあわせて無料トライアルやデモで確認しましょう。

無料トライアルやデモで現場の操作感を確認する

無料トライアルやデモは、経費精算システムを比較するうえで非常に重要です。公式サイトの機能一覧だけでは、申請のしやすさ、承認画面の見やすさ、経理確認の流れまでは分かりにくいからです。

トライアルでは、実際の経費精算に近い流れを試しましょう。領収書を撮影して申請する、上長が承認する、経理が確認して仕訳データを出す、といった一連の操作を行うと、導入後のイメージがつかみやすくなります。

確認したい点は、入力項目の分かりやすさ、スマホ操作、通知、差し戻し、承認履歴、会計連携、証憑検索などです。利用者が多い企業では、管理者の設定画面や権限管理も試しておくとよいでしょう。

無料トライアルでは利用できる機能が制限される場合があります。デモや商談時には、本契約で使える機能、手数料、サポート範囲、最低契約期間も確認し、比較条件をそろえて判断することが大切です。

目的別に見る経費精算システムの選び方

経費精算システムは、導入目的によって重視すべきポイントが変わります。低コストで始めたい企業、内部統制を強化したい企業、外出が多い社員の負担を減らしたい企業では、見るべき機能や料金条件が異なります。

中小企業が低コストで導入したい場合

中小企業が経費精算システムを低コストで導入したい場合は、必要な機能を絞ることが大切です。申請、承認、領収書添付、会計ソフト連携など、日常業務で使う機能を優先して比較しましょう。

料金面では、初期費用、月額費用、ユーザー追加費用、オプション、手数料を確認します。少人数で利用する場合は、利用人数課金のほうが合うこともありますが、社員数が増えると費用が上がる可能性があります。

低コストを重視しすぎると、承認フローや法制度対応、サポートが不足する場合があります。経理担当者が少ない企業ほど、問い合わせ対応やヘルプページの分かりやすさも見ておくと安心です。

まずは無料トライアルやデモで、毎月の経費精算に必要な流れを試してみましょう。自社の申請件数や利用人数に対して、どの料金プランが合うかを公式情報で確認することが重要です。

大企業や上場企業で内部統制を強化したい場合

大企業や上場企業では、経費精算の効率化だけでなく、内部統制や監査対応も重要になります。承認権限、監査ログ、証憑の保存履歴、申請内容の変更履歴などを確認しましょう。

部門や拠点が多い企業では、組織階層に合わせた承認ルートを設定できるかがポイントです。金額や経費種別によって承認者を変える場合、標準機能で対応できるかを事前に確認する必要があります。

セキュリティ面では、二要素認証、IP制限、シングルサインオン、権限管理、データ管理体制などが比較対象になります。公式サイトのセキュリティ資料や利用規約を確認し、必要に応じて担当者へ問い合わせましょう。

大企業では、導入時の説明会や管理者向け支援も重要です。全社導入を急ぐより、部門単位で試験運用し、経費精算フローの課題を確認してから展開する方法も考えられます。

経理担当者の確認作業や仕訳作業を減らしたい場合

経理担当者の負担を減らしたい場合は、申請内容の自動チェック、領収書OCR、規程違反のアラート、会計ソフト連携、自動仕訳機能を重視して比較しましょう。

経費精算では、金額、日付、領収書の有無、税区分、勘定科目、承認状況など、多くの項目を確認します。システム上でチェックできる項目が増えると、目視確認の負担を減らしやすくなります。

会計ソフト連携を使う場合は、仕訳データの形式や税区分の扱いが自社の会計処理に合うか確認が必要です。連携後に修正作業が多いと、期待したほど効率化できないこともあります。

経理担当者向けのデモでは、管理画面、検索機能、差し戻し、仕訳出力、証憑確認を重点的に見ましょう。操作感が合うかどうかは、導入後の業務負担に大きく関わります。

外出や出張が多い社員の申請負担を減らしたい場合

外出や出張が多い企業では、スマホ申請、領収書撮影、交通費精算、経路検索、ICカード連携が使いやすい経費精算システムを選ぶと便利です。移動中に申請できれば、月末にまとめて処理する負担を減らしやすくなります。

営業担当者や出張者は、領収書を後で整理する時間が取りにくいことがあります。スマホで撮影してすぐに申請できる仕組みがあれば、紛失や申請漏れの防止にもつながるでしょう。

出張精算では、宿泊費、交通費、日当、仮払い、事前申請との照合などが必要になる場合があります。自社の出張規程に合わせて設定できるか、デモで確認しておくと安心です。

スマホ対応といっても、申請だけ可能な場合と、承認や差し戻し対応までできる場合があります。現場の使い方を想定し、必要な範囲までスマホで完結できるかを確認しましょう。

紙の領収書や申請書を減らしてペーパーレス化したい場合

ペーパーレス化を進めたい場合は、領収書の電子保存、申請書の電子化、承認履歴の保存、検索機能を確認しましょう。紙の回覧やファイリングを減らせると、経理業務の管理もしやすくなります。

電子帳簿保存法に対応した運用を行う場合は、保存要件を満たせるかが重要です。証憑の保存方法、検索項目、訂正削除履歴、タイムスタンプの扱いなどを公式情報で確認しましょう。

ペーパーレス化では、現場社員が迷わず電子申請できることも大切です。操作が難しいと、紙の領収書を別途提出する運用が残り、二重管理になる可能性があります。

導入前には、紙を残す業務と電子化する業務を整理しておくとスムーズです。経費精算システムだけで完結できる範囲と、社内規程の見直しが必要な範囲を分けて検討しましょう。

既存の会計ソフトや基幹システムと連携したい場合

既存の会計ソフトや基幹システムを使っている企業は、連携のしやすさを重視して経費精算システムを比較しましょう。連携できない場合、経費データを手作業で入力し直す必要が出ることがあります。

確認するポイントは、連携方式、出力項目、勘定科目の対応、部門コード、税区分、摘要、支払先情報などです。会計ソフト側の設定と合わない場合、CSV加工や追加設定が必要になるかもしれません。

ERPや基幹システムとつなぐ場合は、API連携や個別開発が必要になることがあります。開発費、保守費、手数料、サポート範囲を含めて見積もりを確認しましょう。

連携は導入効果に直結しやすい一方、設定ミスがあると会計処理に影響します。導入前にテストデータで連携を確認し、経理担当者と情報システム担当者でチェックすることが大切です。

海外出張や多言語・外貨対応が必要な場合

海外出張が多い企業では、外貨精算、多言語対応、海外領収書の取り扱い、為替レートの設定、海外拠点での利用可否を確認しましょう。国内利用を前提としたシステムでは、必要な機能が不足する場合があります。

外貨精算では、申請時の為替レート、換算日、税区分、手数料の扱いが重要になります。経理処理のルールとシステムの設定が合わないと、確認作業が増える可能性があります。

多言語対応が必要な場合は、申請画面だけでなく、承認画面、管理画面、通知メール、ヘルプページの対応言語も確認しましょう。海外拠点の社員が使う場合は、サポート対応時間も見ておくと安心です。

海外利用では、データ保管場所や個人情報保護の考え方も関わります。公式資料や契約条件を確認し、自社の法務・情報システム部門とも相談しながら選ぶとよいでしょう。

企業規模別に見る経費精算システムの比較ポイント

企業規模によって、経費精算システムに求める機能は変わります。小規模企業は料金と使いやすさ、中小企業は会計連携や承認フロー、中堅企業以上は管理機能や内部統制を重視しやすい傾向があります。

小規模企業・スタートアップは料金と初期設定のしやすさを重視する

小規模企業やスタートアップでは、経理担当者が少ないことも多いため、料金の分かりやすさと初期設定のしやすさが重要です。複雑な設定が必要なシステムより、基本機能をすぐに使えるサービスが合う場合があります。

比較時は、初期費用、月額費用、最低利用人数、無料トライアル、手数料を確認しましょう。少人数で使えるプランがあっても、必要な機能が上位プラン限定になっていることがあります。

スタートアップでは、社員数が短期間で増える可能性もあります。将来的に利用人数が増えた場合の料金や、承認フローを拡張できるかも見ておくと安心です。

導入前には、誰が管理者になるか、経費規程をどこまでシステムに反映するかを決めておきましょう。無料トライアルで申請から承認まで試すと、運用イメージをつかみやすくなります。

中小企業は会計連携と申請フローの柔軟性を重視する

中小企業では、経費精算の申請件数が増え、経理担当者の確認作業が負担になりやすくなります。そのため、会計ソフト連携と申請フローの柔軟性を重視して比較するとよいでしょう。

部門や役職ごとに承認者が異なる場合、承認ルートを細かく設定できるかが重要です。承認履歴や差し戻し機能があると、申請状況を管理しやすくなります。

会計連携では、勘定科目、税区分、部門コードなどが既存の会計処理に合うかを確認します。連携できても、データ修正が多ければ経理の負担が残る可能性があります。

中小企業では、コストと機能のバランスも大切です。月額費用だけでなく、連携費用、オプション、手数料、サポート範囲を含めて比較しましょう。

中堅企業は承認階層や部門別管理に対応できるか確認する

中堅企業では、部署や拠点が増え、経費精算の承認階層が複雑になりやすくなります。部門別の承認ルート、代理承認、金額条件による分岐、管理者権限の分離に対応できるかを確認しましょう。

部門別管理ができると、部署ごとの経費状況を把握しやすくなります。プロジェクト別や拠点別に経費を管理したい企業では、集計項目やレポート機能も比較対象になります。

利用者が増えるほど、問い合わせ対応や社内教育も重要です。導入支援、管理者向けマニュアル、ヘルプページ、サポート体制を確認しておくと、運用開始後の混乱を減らしやすくなります。

中堅企業では、将来的な全社展開を見据えて選ぶこともあります。まず一部門で試験導入し、承認フローや経理処理との相性を確認してから拡大する方法も有効です。

大企業は権限管理・監査ログ・内部統制機能を確認する

大企業では、経費精算システムの使いやすさに加えて、権限管理、監査ログ、内部統制機能を重視する必要があります。利用者が多くなるほど、不正申請や権限設定ミスを防ぐ仕組みが重要になります。

確認したい機能は、管理者権限の分離、承認履歴、操作ログ、証憑の変更履歴、IP制限、二要素認証、シングルサインオンなどです。監査対応が必要な企業では、ログの保存期間や出力方法も確認しましょう。

大企業では、既存のERP、会計システム、人事システムとの連携も重要です。API連携や個別開発が必要な場合は、費用、手数料、開発期間、保守体制を含めて検討する必要があります。

全社導入では、現場への説明、管理者教育、運用ルールの整備が欠かせません。機能だけでなく、導入支援やサポート体制も含めて比較すると失敗を減らしやすくなります。

経費精算システムの主な機能

経費精算システムには、経費申請、承認、領収書OCR、交通費精算、会計連携、証憑保存などの機能があります。ただし、すべてのサービスが同じ範囲に対応しているわけではありません。必要な機能を確認しながら比較しましょう。

経費申請・承認ワークフロー

経費申請・承認ワークフローは、経費精算システムの中心となる機能です。社員が経費内容を入力し、上長や経理担当者が承認・確認する流れをオンラインで管理できます。

紙やメールで申請している場合、承認状況が分かりにくく、月末に確認が集中しやすくなります。ワークフロー機能があれば、申請中、承認済み、差し戻しなどの状態を一覧で確認しやすくなります。

比較時は、承認ルートの設定、代理承認、金額条件による分岐、差し戻しコメント、通知機能を確認しましょう。自社の社内規程に合わない場合、システム外で補足管理が必要になる可能性があります。

領収書OCR・AI読み取り

領収書OCR・AI読み取りは、領収書画像から日付、金額、取引先などを読み取る機能です。手入力を減らしやすく、申請者と経理担当者の負担軽減につながる場合があります。

ただし、読み取り精度は領収書の状態や撮影環境によって変わります。折れ曲がった領収書や手書きの領収書では、修正が必要になることもあるでしょう。

比較時は、読み取り後の修正しやすさ、確認画面の見やすさ、証憑との照合方法を確認しましょう。OCRが有料オプションになる場合や、利用回数に応じて手数料が発生する場合もあります。

交通費精算・経路検索・ICカード連携

交通費精算では、経路検索やICカード連携があると申請金額を確認しやすくなります。営業や出張が多い企業では、交通費の申請件数が多くなるため、効率化の効果を感じやすい領域です。

経路検索機能は、出発地と到着地を入力して運賃を算出する機能です。定期区間控除に対応していれば、通勤定期と重複する区間を除いた金額で申請しやすくなります。

ICカード連携では、利用履歴を取り込んで交通費精算に使える場合があります。対応カード、取り込み方法、手数料、利用端末の条件はサービスごとに異なるため、公式情報を確認しましょう。

クレジットカード・法人カード連携

クレジットカードや法人カード連携は、カード利用明細を経費精算システムに取り込む機能です。利用日、金額、加盟店情報をもとに申請できるため、手入力の負担を減らしやすくなります。

法人カードを活用している企業では、社員の立替精算を減らせる場合があります。カード明細と領収書を照合できれば、経理確認の精度も高めやすくなるでしょう。

比較時は、対応カード、明細の反映タイミング、証憑添付、会計連携、手数料を確認しましょう。法人カードの発行条件や利用ルールは別途確認が必要です。

自動仕訳・会計ソフト連携

自動仕訳・会計ソフト連携は、承認済みの経費データを会計処理へつなげる機能です。勘定科目や税区分を設定できれば、経理担当者の入力作業を減らしやすくなります。

会計連携の方法には、API連携やCSV出力があります。API連携は自動化しやすい一方、対応サービスやプランを確認する必要があります。CSV連携では、出力項目の調整が必要になる場合があります。

比較時は、自社の会計ソフトに対応しているか、部門やプロジェクト情報を連携できるかを確認しましょう。連携設定や手数料が別になる場合もあります。

電子帳簿保存法対応の証憑保存

電子帳簿保存法対応の証憑保存機能は、領収書や請求書などを電子データとして保存するための機能です。紙の保管を減らしたい企業や、監査対応を見据える企業にとって重要です。

確認したい点は、タイムスタンプ、検索要件、訂正削除履歴、保存期間、証憑と申請データのひも付けです。サービスによって対応範囲が異なるため、公式情報で確認しましょう。

電子保存の運用は、システム機能だけで完結しない場合があります。社内規程や事務処理ルールの整備も必要になるため、税理士や監査担当者と相談しながら進めると安心です。

インボイス制度対応の確認機能

インボイス制度対応の確認機能では、適格請求書発行事業者の登録番号や税区分を確認しやすくする機能が提供される場合があります。経費精算における消費税処理を整理したい企業に役立ちます。

ただし、どこまで自動で確認できるかはサービスによって異なります。登録番号の確認補助に対応している場合もあれば、入力欄や注意表示が中心のケースもあります。

比較時は、インボイス確認、税区分設定、会計ソフト連携時の税情報、証憑保存との関係を確認しましょう。制度対応は変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトで確認することが大切です。

スマホアプリ・通知・差し戻し機能

スマホアプリは、外出先から経費申請や承認を行いたい企業に便利です。領収書を撮影してすぐ申請できると、申請忘れや領収書紛失を減らしやすくなります。

通知機能があると、承認待ちや差し戻しに気づきやすくなります。承認者がスマホで確認できれば、移動中でも処理しやすくなり、経費精算の停滞を防げる場合があります。

比較時は、スマホでできる範囲を確認しましょう。申請のみ対応なのか、承認、差し戻し、証憑確認、コメント入力まで可能なのかによって、現場での使いやすさは変わります。

経費精算システムを導入するメリット

経費精算システムを導入すると、申請、承認、確認、仕訳、証憑保存の流れを整理しやすくなります。ただし、効果は運用体制や利用状況によって変わります。ここでは導入によって期待しやすいメリットを解説します。

申請・承認・確認作業の工数を削減しやすい

経費精算システムを使うと、紙の申請書の作成、回覧、押印、ファイリングといった作業を減らしやすくなります。申請から承認までをオンラインで管理できるため、進捗も把握しやすくなります。

経理担当者は、申請内容や承認状況を一覧で確認できます。未承認の申請や差し戻し中の申請を探しやすくなり、月末の確認作業を整理しやすくなるでしょう。

ただし、導入後すぐに工数が減るとは限りません。初期設定や社内周知が不十分だと、問い合わせが増える場合があります。運用ルールを整えてから利用を広げることが大切です。

入力ミスや差し戻しを減らしやすい

経費精算システムでは、入力項目の必須化、金額チェック、経費規程に沿ったアラートなどを設定できる場合があります。これにより、申請時の入力ミスや確認漏れを減らしやすくなります。

領収書OCRや交通費の経路検索を使えば、手入力する項目を減らせることがあります。申請者が迷いやすい項目を選択式にできると、差し戻しの原因も減らしやすいでしょう。

一方で、設定が自社の規程に合っていないと、不要なアラートが増えて現場が使いにくくなる場合があります。導入前に、よくある差し戻し理由を整理しておくと設定しやすくなります。

経費データを会計処理に連携しやすい

経費精算システムと会計ソフトを連携すると、承認済みの経費データを仕訳に利用しやすくなります。二重入力を減らせるため、経理担当者の作業負担を抑えやすくなります。

勘定科目、税区分、部門、プロジェクトなどを設定できれば、会計処理のルールに沿ってデータを出力しやすくなります。経費精算と会計処理のつながりを整えることで、月次処理の効率化にもつながる可能性があります。

ただし、連携項目が不足していると、出力後に修正が必要になることがあります。会計連携の形式、手数料、対応プランは公式情報で確認しましょう。

領収書や申請書のペーパーレス化を進めやすい

経費精算システムを使うと、領収書画像や申請データを電子的に管理しやすくなります。紙の申請書やファイル保管を減らせるため、経理部門の保管作業を見直すきっかけになります。

ペーパーレス化により、過去の経費申請や証憑を検索しやすくなる場合があります。監査や問い合わせ時にも、紙のファイルを探す手間を減らしやすいでしょう。

ただし、電子帳簿保存法に沿った保存が必要な場合は、システムの対応範囲と社内運用を確認する必要があります。単に画像を保存するだけでは不十分な場合があるため、公式情報を確認しましょう。

不正申請や規程違反をチェックしやすい

経費精算システムでは、経費規程に沿ったチェックや承認履歴の管理がしやすくなります。金額上限、経費種別、領収書添付の有無などを確認できる機能があると、不正申請や規程違反を見つけやすくなります。

承認履歴や操作ログが残れば、誰がいつ申請し、誰が承認したかを確認できます。内部統制を重視する企業では、こうした記録が監査対応にも役立つ場合があります。

ただし、システムだけで不正を完全に防げるわけではありません。経費規程の整備、承認者の確認ルール、社員への周知をあわせて行うことが大切です。

経費精算システムを導入する前の注意点

経費精算システムは便利な一方、導入前の確認が不足すると、思ったほど使われなかったり、追加費用が発生したりする可能性があります。ここでは、料金、機能、初期設定、法制度対応、連携面で注意したい点を整理します。

料金が安くても必要な機能が不足する場合がある

経費精算システムを比較するとき、料金の安さは魅力的な判断材料です。ただし、月額費用が安くても、必要な機能が含まれていない場合は、結果的に使いにくくなることがあります。

たとえば、基本プランでは経費申請と承認だけ利用でき、OCR、会計ソフト連携、電子帳簿保存法対応、インボイス確認、法人カード連携がオプションになる場合があります。オプションを追加すると、当初の予算を超えることもあるでしょう。

手数料にも注意が必要です。振込関連機能、カード連携、データ連携、サポート追加などで別途手数料が発生する可能性があります。料金ページに細かく記載されていない場合は、見積もりで確認しておくと安心です。

安さだけで選ぶのではなく、自社に必要な機能が標準で使えるか、追加費用を含めた総コストが妥当かを比較しましょう。公式サイトの料金表やプラン一覧は、最新情報を確認することが大切です。

自社の承認フローが複雑だと初期設定に時間がかかる場合がある

経費精算システムは、承認フローを自社に合わせて設定できるほど便利ですが、ルールが複雑な企業では初期設定に時間がかかる場合があります。導入前に承認ルールを整理しておくことが重要です。

金額別、部門別、役職別、経費種別別に承認者が異なる場合、設定項目が多くなります。既存の社内規程があいまいなままだと、システム設定時に判断が止まることもあるでしょう。

導入をスムーズに進めるには、現在の経費精算フローを図や一覧にまとめるのがおすすめです。誰が申請し、誰が承認し、経理がどこで確認するのかを整理すると、システムに反映しやすくなります。

初期設定を自社だけで行うのが不安な場合は、導入支援の有無を確認しましょう。支援内容や費用、手数料、サポート期間はサービスごとに異なるため、契約前に確認することが大切です。

現場社員が使いにくいと運用が定着しにくい

経費精算システムは、現場社員が日常的に使うツールです。どれだけ機能が充実していても、申請画面が分かりにくいと入力ミスや問い合わせが増え、運用が定着しにくくなります。

現場社員にとって重要なのは、領収書を簡単に添付できるか、スマホで申請できるか、差し戻し理由が分かるかです。承認者にとっては、申請内容を短時間で確認できる画面設計が大切になります。

導入前には、経理部門だけでなく、実際に使う社員にもトライアルへ参加してもらいましょう。営業、管理部門、出張が多い社員など、利用パターンが異なる人の意見を聞くと判断しやすくなります。

社内定着には、操作マニュアルや説明会も役立ちます。サービス側のヘルプページやサポート体制を確認し、自社でどこまで周知するかを決めておくと安心です。

電子帳簿保存法対応やインボイス対応の範囲を公式情報で確認する

電子帳簿保存法やインボイス制度への対応は、経費精算システムを比較するうえで重要です。ただし、サービス紹介で「対応」と記載されていても、対応範囲はプランや機能によって異なる場合があります。

電子帳簿保存法では、証憑保存、検索要件、訂正削除履歴、タイムスタンプなどを確認する必要があります。インボイス制度では、登録番号確認、税区分管理、適格請求書の確認補助などが比較対象になります。

注意したいのは、システム機能だけで法制度対応が完了するわけではない点です。社内規程、事務処理ルール、税理士や監査担当者の確認方針も関係します。

導入前には、公式サイト、機能一覧、ヘルプページ、セキュリティ資料、利用規約を確認しましょう。不明点は問い合わせで確認し、自社の運用に合うかを判断することが大切です。

既存システムとの連携方法や追加費用を確認する

経費精算システムを導入する際は、既存の会計ソフト、ERP、法人カード、ICカード、給与計算システムとの連携方法を確認しましょう。連携できると思っていても、プランや設定条件によって利用できない場合があります。

連携方式には、API連携、CSV連携、手動取込などがあります。API連携は便利ですが、対応サービスが限られることや、追加費用、手数料が発生することがあります。CSV連携は柔軟ですが、データ加工が必要になる場合があります。

会計処理に必要な勘定科目、税区分、部門コード、プロジェクト情報が連携できるかも重要です。必要な項目が抜けていると、経理担当者が手作業で修正することになります。

導入前には、実際のデータを使ってテストできるか確認しましょう。情報システム部門や会計担当者も含めて確認すると、乗り換え後のトラブルを減らしやすくなります。

経費精算システムと周辺ツールの違い

経費精算システムは、会計ソフトや請求書受領システム、法人カード、ワークフローシステムと役割が重なる部分があります。違いを理解しておくと、既存ツールで足りるのか、新たに導入すべきかを判断しやすくなります。

会計ソフトとの違い

会計ソフトは、仕訳、帳簿作成、決算、税務申告などの会計処理を行うためのツールです。一方、経費精算システムは、社員の経費申請、承認、領収書管理、経理確認を効率化するために使われます。

会計ソフトだけでも経費を入力できますが、社員ごとの申請や承認フローまで細かく管理するには向かない場合があります。経費精算システムを使うと、承認済みデータを会計ソフトに連携しやすくなります。

どちらか一方を選ぶというより、役割を分けて使うケースが多いでしょう。比較時は、現在使っている会計ソフトと連携できるか、連携に手数料がかかるかを確認することが大切です。

請求書受領システムとの違い

請求書受領システムは、取引先から届く請求書の受領、確認、支払い処理、電子保存を効率化するツールです。経費精算システムは、主に社員が立て替えた経費や交通費、出張費の申請を管理します。

どちらも証憑保存や承認フローに関わるため、機能が重なる部分があります。ただし、扱う対象が「取引先からの請求書」なのか「社員の経費申請」なのかが異なります。

経理業務全体を見直す場合は、請求書受領と経費精算をまとめて管理できるサービスも候補になります。料金、手数料、対応業務範囲を確認し、重複投資にならないように比較しましょう。

法人カード・コーポレートカードとの違い

法人カードやコーポレートカードは、会社の経費支払いに使う決済手段です。経費精算システムは、カード利用明細や領収書をもとに、申請、承認、会計処理へつなげるための管理ツールです。

法人カードを導入すると、社員の立替負担を減らせる場合があります。ただし、カード利用内容の確認、領収書添付、経費規程との照合は別途必要になることがあります。

法人カード連携に対応した経費精算システムなら、明細を取り込んで申請に使いやすくなります。カード発行条件、年会費、手数料、連携可否はサービスごとに確認しましょう。

ワークフローシステムとの違い

ワークフローシステムは、稟議、申請、承認など幅広い社内手続きを電子化するツールです。経費精算システムは、経費申請に必要な機能を中心に設計されています。

ワークフローシステムでも経費申請を作れる場合がありますが、領収書OCR、交通費精算、会計ソフト連携、電子帳簿保存法対応などは不足することがあります。

すでにワークフローシステムを使っている企業は、経費精算に必要な機能が足りているかを確認しましょう。足りない場合は、経費精算システムとの併用や連携を検討する方法もあります。

勤怠管理・給与計算システムとの連携でできること

勤怠管理や給与計算システムと連携すると、社員情報や部門情報を経費精算システムに反映しやすくなる場合があります。入退社や部署異動が多い企業では、マスタ管理の負担軽減につながります。

給与計算と直接連携するケースでは、立替金の精算や支払い情報を扱うことがあります。ただし、給与計算のルールや支払い方法によって、連携できる範囲は異なります。

比較時は、連携できるデータ項目、更新頻度、設定方法、手数料を確認しましょう。人事労務系システムとの連携は個人情報を扱うため、権限管理やセキュリティも重要です。

経費精算システムに関するよくある質問

経費精算システムを比較していると、費用、無料利用、法制度対応、スマホ申請、会計連携、導入期間などで迷いやすくなります。ここでは、導入前に確認されることが多い質問を簡潔に整理します。

経費精算システムは中小企業でも導入できますか?

中小企業でも導入できます。少人数向けのプランや、必要機能を絞って使えるサービスもあります。ただし、料金、手数料、会計ソフト連携、サポート範囲はサービスごとに異なるため、自社の利用人数と業務内容に合うか確認しましょう。

経費精算システムの費用相場はどれくらいですか?

費用は、初期費用、月額費用、利用人数、申請件数、オプション、手数料によって変わります。公式サイトに料金が明記されていない場合もあるため、必要機能と利用人数を整理して見積もりを取ると判断しやすくなります。

無料で使える経費精算システムはありますか?

無料プランや無料トライアルを用意しているサービスはあります。ただし、利用人数、保存容量、使える機能、サポート範囲に制限がある場合があります。本格導入を考える場合は、有料プランとの違いを公式サイトで確認しましょう。

電子帳簿保存法に対応した経費精算システムを選ぶべきですか?

領収書や証憑を電子保存したい場合は、電子帳簿保存法への対応範囲を確認することが大切です。検索要件や訂正削除履歴などの機能だけでなく、社内の運用ルールも関係します。税理士や監査担当者にも確認すると安心です。

インボイス制度に対応した経費精算システムでは何ができますか?

インボイス制度対応の経費精算システムでは、登録番号の確認補助、税区分の管理、適格請求書に関する入力支援などが使える場合があります。対応範囲はサービスやプランで異なるため、最新情報を公式サイトで確認しましょう。

経費精算システムはスマホだけで申請できますか?

スマホアプリやブラウザから申請できるサービスは多くあります。ただし、申請だけ可能な場合と、承認、差し戻し、証憑確認まで対応する場合があります。外出が多い企業は、無料トライアルで実際の操作感を確認するとよいでしょう。

会計ソフトと連携できる経費精算システムはありますか?

会計ソフトと連携できる経費精算システムはあります。連携方式はAPI、CSV、手動取込などに分かれます。勘定科目、税区分、部門コードが自社の会計処理に合うか、追加費用や手数料の有無も確認しましょう。

経費精算システムの導入にはどれくらい時間がかかりますか?

導入期間は、利用人数、承認フローの複雑さ、会計連携、社内説明の有無によって変わります。小規模なら短期間で始められる場合もありますが、全社導入では準備が必要です。デモ時に導入スケジュールを確認しましょう。

まとめ

経費精算システムを比較する際は、料金や手数料だけでなく、申請・承認の使いやすさ、会計連携、電子帳簿保存法対応、インボイス制度対応、サポート、セキュリティを総合的に確認することが大切です。

小規模企業、中小企業、大企業では、重視すべき比較ポイントが異なります。まずは自社の利用人数、経費精算フロー、必要機能、予算、既存システムとの連携条件を整理しましょう。

SaaSの料金、機能、プラン、手数料、契約条件は変更される可能性があります。気になる経費精算システムがある場合は、公式サイトで最新情報を確認し、資料請求や無料トライアル、デモを活用して最終判断を行うと安心です。

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