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作成日:2025年07月22日  更新日:2025年07月22日

クラウドストレージ(オンラインストレージ)のおすすめ10選【2025年最新】法人向け・事業者向けのおすすめ製品

クラウドストレージの導入でお悩みの方へ。

クラウドストレージは、書類や写真、動画などをオンライン上で管理できるツールです。在宅勤務やDXを推進する上で、欠かせない存在といっても過言ではありません。

そんなクラウドストレージは、各社からさまざまなサービスが提供されています。ビジネス利用する際は、各サービスの特徴を理解することが重要です。

今回は2025年時点の最新情報をもとに、クラウドストレージの基本機能や導入メリット、選定のポイントを紹介します。

クラウドストレージとは?

クラウドストレージとは、社内のデータをインターネット上のサーバーに保存できるサービスのこと。インターネット環境さえあれば場所やデバイスを問わず利用できるので、リモートワークとも相性が抜群です。

昨今は個人での利用を想定した手軽なものから、企業での利用を想定した本格的なものまで、各社からさまざまなサービスが展開されています。

クラウドストレージは各種データをインターネット上に保存できるサービス

クラウドストレージは、あらゆる種類のデータをオンライン上に保存できるサービスです。「オンラインストレージ」と呼ばれることもあります。

クラウドストレージを利用すると、ドキュメントやプレゼンテーション資料、画像、動画など、業務で扱うほとんどすべてのデジタルデータをオンライン上で管理することが可能です。保存したデータには場所を問わずアクセスできるため、外出先での作業も簡単になります。

数あるクラウドストレージの中には、容量が100GBを超える大規模のものも。大量のデータを扱う場合も、ハードウェアの容量不足に悩まされる心配がありません。

個人向けの手軽なものから、事業者向けの大容量ストレージまで様々

クラウドストレージは、個人向けから企業向けまで多彩な選択肢があります。

個人向けのサービスは、手軽な価格設定のものが主流です。例えばGoogle Driveは、15GBまでなら無料で利用できます。OneDriveも、5GBまでなら無料利用が可能です。これらを個人で利用している方も多いのではないでしょうか。

反対に、企業向けのサービスでは権限管理やセキュリティ管理が充実しているものが多いです。個人向けのものと比べると容量も大きく、中には100GBを超えるようなサービスも存在します。値段は個人向けのサービスと比べると高くなりますが、チーム向けの機能が多く搭載されているため、法人利用にはおすすめです。

リモートワークの普及によってクラウドストレージを利用する会社が増えた

クラウドストレージは、リモートワークの普及によって幅広い企業へ浸透しました。

業務に使う情報が紙やUSBで管理されていると、リモートワークは難しいです。「社内資料を閲覧するためだけに出社する」といった非効率も生じるでしょう。

一方でクラウドストレージを利用すれば、ネット環境さえあれば遠隔でも簡単にファイルへアクセスできます。また、社内サーバーのように複雑なVPNの設定も必要ありません。

実際、株式会社ダイレクトクラウドが2024年に公表した調査では、情報システム関連部署の社員のうち約52.0%が「クラウドストレージを利用している」と回答しました。同じ回答をした人は2023年の調査から3.7%増加しており、各社でクラウドストレージへの移行が進んでいることが伺えます。

クラウドストレージを導入するメリット

クラウドストレージを導入すると、場所を問わずデータへアクセスできるようになります。また、複数人でファイルを同時に編集することも可能ですし、セキュリティ面でも多くのメリットがあります。

うまく活用することで、企業でのファイル管理を格段に効率化してくれるでしょう。

社内だけでなく様々な場所からクラウドデータにアクセスできる

クラウドストレージの最大の魅力は、場所を選ばずデータにアクセスできる点。オフィスや自宅、出張先、取引先など、インターネット環境さえあれば世界中どこからでも必要な情報にアクセスすることができます。

例えば、以下のような使い方が可能です。

  • 外出先から最新の社内資料を確認する
  • 急なミーティングでもその場でプレゼン資料を共有する
  • 在宅勤務時に社内資料を閲覧する

在宅勤務や出張、外回り営業が多い企業では、特にメリットが満載です。移動時間や隙間時間を活用できるようになり、業務が効率化します。もちろんPDFやWord文書だけでなく、ExcelシートやPowerPointファイル、画像、動画といったほぼすべてのファイルをオンライン管理することが可能です。

同じデータをリアルタイムで複数人が編集できる

従来のメールやUSBメモリによるファイルでのやり取りでは、ファイルの更新漏れやバージョンの取り違えが生じることも多々ありました。クラウドストレージでは同じファイルを複数人で同時に編集できるため、こうしたバージョン管理に関する問題がなくなります。

複数人で共同編集する際に使える主な機能を、以下にまとめました。

機能 内容
編集の自動同期 変更内容がリアルタイムで共有される
変更履歴 誰がいつ何を変更したかを把握できる
コメント機能 ファイル上でレビューやフィードバックができる
共有リンク 他部署や社外にファイルをURLで共有できる

例えば会議の議事録を複数人で同時編集する、上司が部下のプレゼン資料にコメント機能でフィードバックするといった使い方ができます。クラウドストレージ上のファイルを社外へ共有する場合も、リンクをチャットやメールで送信するだけなので非常に簡単です。

データを紛失するリスクを減らすことができる

クラウドストレージを利用すると、データ紛失のリスクを大幅に軽減できます。

例えばUSBメモリは、物理的に紛失するリスクが高いです。ノートパソコンや外付けドライブも、水没や破損のリスクがあります。最近では、例えば2025年に財務省で発生したノートパソコンの紛失事案が大々的に報道されました。

クラウドストレージでデータを管理すれば、このようなデバイス紛失リスクを気にする必要がありません。ノートパソコンにも不要なデータが残らないため、万が一トラブルがあった場合にも被害を最小限におさえることができます。

デバイスを変更してもデータ移行をしなくてよい

デバイスの移行に頭を悩ませるIT担当者の方も多いでしょう。パソコンや社用スマートフォンなどを買い換える際には、膨大なデータ移行作業が発生します。

こうしたデータ移行作業がなくなる点も、クラウドストレージの大きなメリット。すべてのデータがクラウド上に保存されているため、新しいデバイスにログインするだけですぐに以前と同じ環境で作業を再開できます。一人が複数の端末を利用する、同じ端末を複数人で共有するといったことも可能です。

クラウドストレージを導入する際の注意点・コスト

クラウドストレージには多くのメリットがありますが、反対にクラウドストレージ特有のデメリットが存在することも事実です。

例えば、クラウドストレージを利用するためにはインターネット環境が欠かせません。クラウドストレージならではのセキュリティ対策も必要ですし、利用規模によっては延々と月額費用が垂れ流しになるリスクもあります。

クラウドストレージを導入する際には、これらのデメリットもよく理解しておくことが大切です。

クラウドストレージにアクセスするにはインターネット環境が必要

クラウドストレージの最大のデメリットは、インターネット接続が必須な点です。ネット環境が整っていない場所では、「必要なデータにアクセスできない」「せっかくの作業履歴が失われてしまう」などの歯痒い思いをするかもしれません。

特に、以下のようなケースが問題になりがちです。

  • 新幹線や飛行機での移動中(WiFiがない場合)
  • 山間部や離島などへの出張中
  • 海外への出張中

インターネット環境を確保するか、あらかじめファイルをオフライン編集できるように保存しておくといった対策を行いましょう。

また、ファイルのやり取りに発生する通信費も見逃しがち。たまに利用する程度ならそれほど気にならないかもしれませんが、コンスタントに在宅勤務する場合や、海外で継続的にローミングを利用する際には注意が必要です。

セキュリティ対策をきちんとする必要がある

クラウドストレージを利用する際には、適切なセキュリティ対策が求められます。

導入企業側で行うべき対策は、以下の通りです。

セキュリティ対策 内容
アカウント認証 推測が難しい複雑なパスワードを使用する

二段階認証を導入する

アクセス権限 必要最小限の権限を付与する
ログの保存 誰がどのデータにアクセスしたのか記録を残す

例えばクラウドストレージには、不正ログインされるリスクがあります。不正ログインをさせないためには、パスワードの強化や二段階認証が必要です。

また、内部不正による情報の漏洩リスクも否めません。アクセス権限は、「必要な人に必要な権限のみを与える」ということが原則です。アカウントごとにアクセスログを保存するといった対策も忘れずに行いましょう。

クラウドストレージの容量が大きいと月額費用がかさむ

クラウドストレージの導入規模によっては、月額費用が予想以上にかさむこともあります。多くのクラウドストレージは従量課金制を採用しているので、自社のデータ量に対してどの程度の費用が発生するのかを事前に見積もっておくことが大切です。

例えば大手クラウドストレージの一つであるGoogle Driveの法人向けプランは、以下の料金体系となっています。

プラン 容量 月額
Business Starter 30GBまで 800円
Business Standard 2TBまで 1,600円
Business Plus 5TBまで 2,500円

※2025年4月時点

※料金は1年契約の場合。個人向けのGoogle Driveとは料金体系が異なります。

最近の一般的なノートパソコンの容量は、256GB〜512GB程度です。1TBはおよそ1,000GBなので、例えば2番目のBusiness Standardではノートパソコン4台〜8台分程度のデータが保存できることになります。

クラウドストレージは一度導入すると、別のサービスへ切り替えることが非常に難しいです。「容量が足りなくなることはないだろう」と甘く見てみると、後から予想以上の料金が発生する場合があるため注意してください。

アクセス可能なユーザーをきちんと管理する必要がある

USBメモリや外付けドライブとは異なり、クラウドストレージでは「誰がどのデータにアクセスできるのか」が曖昧になりがち。適切な権限管理は必要不可欠です。

例えば、フォルダを普段からわかりやすく整理するよう徹底してみてください。多くのクラウドストレージでは、フォルダごとにアクセス権限を設定できます。フォルダ構成がわかりやすいと、それに紐づいたアクセス権限も管理しやすくなります。「親フォルダの権限設定が子フォルダへ引き継がれる」という仕様の製品が便利です。

退職者や部署異動があった際の権限見直しも徹底しましょう。実際、元従業員が営業資料や顧客リストなどを不正に持ち出す事例はたびたび発生しています。外部の業務委託先がある場合には、より徹底したアクセス管理が必要です。

クラウドストレージ 比較10選

Googleドライブ

引用:Googleドライブ公式サイト

運営会社 Google LLC
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) Business Starter(30GB):800円
Business Standard(2TB):1,600円
Business Plus(5TB):2,500円
※価格は1ユーザーあたり
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Google ドライブは、Google Workspaceの一部として提供されており、ビジネスから個人利用まで幅広いユーザーに支持されているクラウドストレージサービスです。

無料プランで15 GBから始められ、必要に応じて最大5TBまで拡張可能なので、用途に合わせて柔軟に容量を選べる点が特徴です。

また、モバイル端末を使って請求書などをスキャンして、そのままクラウドに保存できる便利な機能も搭載されています。

さらに、AI機能を活用してドキュメントの要約や内容検索を自動で行えるため、大量のファイルの中から必要な情報を効率的に見つけ出せます。

【Googleドライブの特徴】

  • 15GB〜5TBまでの大容量ストレージ
  • AI機能搭載でファイル検索が簡単
  • Googleドキュメントやスプレッドシート、スライドなどをまとめて管理

OneDrive

引用:OneDrive公式サイト

運営会社 Microsoft Corporation
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) OneDrive for Business:749円/月
Microsoft 365 Business Basic:899円/月
Microsoft 365 Business Standard:1,874円/月
※価格はすべて税抜
※1ユーザーあたりの価格
料金(大企業向け) 要問い合わせ

OneDriveは、Windows・Mac・iOS・Androidと幅広いデバイスに対応しており、どこからでもファイルにアクセスでき、あらゆるデバイス間でスムーズにファイルを連携できます。

また、WordやExcelなどのOfficeファイルを複数人でリアルタイムに共同編集できるため、チームでの作業効率が大きく向上します。

さらに、モバイルのカメラで撮影した書類をそのままクラウドに保存できるスキャン機能もあり、紙の書類管理がラクになる点もメリットです。

そして、最大100GBの大容量ファイルもアップロードできるので、画像・動画・CADデータなどの大きなファイルも安心して保存・共有できます。

【OneDriveの特徴】

  • オフライン環境でのファイル閲覧や編集が可能
  • 共有リンクで複数人での編集が可能
  • 最大100GBまで保存可能

Dropbox

引用:Dropbox公式サイト

運営会社 Dropbox, Inc.
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) Plus:1,200円/月〜
Professional:2,200円/月〜
Standard:1,500円/月〜
Advanced:2,400円/月〜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Dropboxは、AIによるファイル検索や内容の要約機能を備えており、大量のデータの中から必要な情報を効率的に見つけ出すことができます。

また、共有ファイルは複数人でリアルタイムに共同編集が可能なので、チームでの資料作成やレビューがスムーズに進められます。

さらに、アクセス権限の細かい制御ができるほか、パスワード設定・有効期限付きリンクでの安全なファイル共有にも対応しているため、外部とのやり取りも安心して行えます。

【Dropboxの特徴】

  • AIを使ったファイル検索や内容の要約が可能
  • 大容量ファイルの送信が可能
  • ファイル暗号化やSSL/TLSによりデータを保護

iCloud

引用:iCloud公式サイト

運営会社 Apple Inc.
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 5GBまで:無料
50GBまで:150円
200GBまで:450円
2TBまで:1,500円
6TBまで:4,500円
12TBまで:9,000円
※価格はすべて税込
料金(大企業向け) 要問い合わせ

iCloudは、写真、ファイル、メール、連絡先、カレンダーなどをAppleデバイスとWebでリアルタイムに共有できるクラウドサービスです。

さらに、iPhoneやiPadのバックアップが自動で行われるので、万が一のトラブルでも復元がスムーズにできるのが安心です。

また、iCloud同期を活用すれば、メモやリマインダーなどのタスク管理や共同編集も可能で、複数のデバイスを使っていても常に最新の情報にアクセスできます。

【iCloudの特徴】

  • ファイルやフォルダ、書類の共同編集が可能
  • Appleデバイス間・Web間でのシームレス同期
  • エンドツーエンド暗号化で高度なセキュリティ保護

Fileforce

引用:Fileforce公式サイト

運営会社 ファイルフォース株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) SmallBusiness:9,900円/月
Unlimited-1:60,000円/月
Unlimited-3:108,000円/月
Unlimited-10:210,000円/月
Unlimited-30:360,000円/月
※価格はすべて税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Fileforceは、23,000社以上の導入実績を誇る国産クラウドストレージサービスです。

国産ならではの高い堅牢性とともに、ランサムウェア対策やウイルススキャン機能が標準搭載されており、セキュリティ面でも安心して利用できます。

操作性も特徴の一つで、Windowsのエクスプローラーのような使用感で直感的に操作が可能です。

さらに、フォルダ階層ごとに詳細なアクセス権限を設定できるため、従来の管理ルールをそのまま活かせるのも魅力です。

【Fileforceの特徴】

  • 国産のクラウドストレージ
  • ユーザー数無制限プランあり
  • 23,000社以上の導入実績

Everidays

引用:Everidays公式サイト

運営会社 株式会社yett
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) スターター(200GB):10,890円
プロフェッショナル(1TB):25,080円
プロフェッショナル(2TB):43,560円
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Everidaysは、国産のクラウドストレージサービスとして、セキュリティと使いやすさを両立した法人向けの機能が充実しています。

ユーザー数は無制限で、人数が増えても料金は据え置きなので、チームや部署の拡大にも柔軟に対応できます。

また、WindowsエクスプローラーやFinderのような操作感で、右クリックメニューやショートカットキーなど、普段の操作と同じ感覚でファイル管理が可能です。

さらに、社内外のメンバーを招待して、プロジェクト単位でワークスペースを共有できるため、チーム間の共同作業もスムーズに進められます。

【Everidaysの特徴】

  • 社外の担当者への権限付与が可能
  • データは国内のデータセンターで保管
  • 初期費用無料でユーザー数無制限

セキュアSAMBA

引用:セキュアSAMBA公式サイト

運営会社 株式会社kubellストレージ
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) スタンダード(300GB):25,000円/月
ビジネス(500B):35,000円/月
エンタープライズ(1TB):48,000円/月
※価格はすべて税込
料金(大企業向け) エンタープライズ(3TB):88,000円/月
エンタープライズ(5TB):128,000円/月
エンタープライズ(10TB):178,000円/月
エンタープライズ(30TB):298,000円/月
※価格はすべて税込

セキュアSAMBAは、8,000社以上の導入実績を持つ法人向けクラウドストレージ専門サービスです。

ユーザー数は無制限で、人数が増えても料金が変わらないため、社内利用はもちろん取引先との共有が多い企業でもコストを抑えて運用できます。

また、営業・カスタマーサクセス・サポートの専任体制が整っており、導入から運用まで安心して利用できるのもポイントです。

さらに、AWS上で災害対策がされており、オンプレ型のファイルサーバー運用と比べて、低コストかつBCP(事業継続計画)対策としても有効です。

【セキュアSAMBAの特徴】

  • 8,000社以上の導入実績
  • ユーザー数無制限で、人数が増えても料金は変わらない
  • AWSにデータ保管

SHARERN

引用:SHARERN公式サイト

運営会社 日本ワムネット株式会社
料金形態
料金(中小企業向け)
料金(大企業向け) 要問い合わせ

SHARERNは、国産&法人向けのクラウドストレージサービスです。

運営会社の日本ワムネットは、20年以上の実績を持つファイル転送・共有サービス「GigaCC」を展開しており、その豊富なノウハウを活かしてSHARERNが開発されています。

既存のファイルサーバーからのクラウド移行に最適化されており、直感的な操作性と柔軟な権限管理が魅力です。

また、初期費用や月額料金は要問合せで、企業規模や運用状況に合わせたカスタムプランにも対応できるので、多様なニーズに合わせた導入が可能です。

【SHARERNの特徴】

  • 国産の企業向けクラウドストレージ
  • 既存のファイルサーバーからのクラウド移行が可能
  • アクセスや権限の制限が可能

Box/Box over VPN

引用:Box/Box over VPN公式サイト

運営会社 エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
料金形態
料金(中小企業向け) Business:1,750円/月〜
Business Plus:2,900円/月〜
Enterprise:4,050円/月〜
※価格はすべて税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Box/Box over VPNは、無制限ストレージを提供しており、大容量のファイルも安心して保存・共有できます。

1ファイルあたり最大5 GBまで対応しているので、大きなドキュメントや素材データの送受信にも適しています。

また、7種類の詳細なアクセス権限設定が可能なため、ユーザーごとに編集・閲覧・ダウンロードなどの操作を柔軟にコントロール可能です。

さらに、ログ取得やエンドツーエンド暗号化、管理者向けの高度な監査機能も備えているので、セキュリティ面でも企業利用に十分対応できるのが特徴です。

【Box/Box over VPNの特徴】

  • 無制限で利用できるストレージ容量
  • 5GBまでのファイル共有が可能
  • 7種類のアクセス制限によって細かい権限設定が可能

Ci Media Cloud

引用:Ci Media Cloud公式サイト

運営会社 Sony Media Cloud Services LLC
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) プロ:2,728円/月
チーム:8,778円/月
仕事:43,780円/月
※価格はすべて税込
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Ci Media Cloudは、クリエイター向けの高速ファイル転送機能を備えたプロフェッショナル向けのクラウドストレージサービスです。

映画・放送・広告制作・スポーツ中継など、大容量のメディアワークフローを効率化したい現場に特におすすめです。

また、「Review apps」や「LiveSession」を使えば、複数の関係者でリアルタイムに映像を共同鑑賞しながらコメントを残すことができるため、遠隔地のチームでもスムーズにフィードバックを共有できます。

さらに、Webブラウザだけでなく、デスクトップアプリ(Ci Transfer)やモバイルアプリ、Apple TVにも対応しているので、場所を選ばず快適に作業が進められます。

【Ci Media Cloudの特徴】

  • 映像や画像素材の共有・編集のために作られたクラウドストレージサービス
  • 共有されたファイルはチームで編集可能
  • 高速データ転送に対応

クラウドストレージを導入した方が良い企業

結論から言うと、以下に当てはまる企業はクラウドストレージの導入がおすすめです。

  • 社内で扱うデータ量が多い企業
  • 社内サーバーの運用が難しい企業
  • リモートワークを導入している企業

クラウドストレージには一般的なUSBやノートパソコンよりも圧倒的に大規模なデータを保存できるうえ、社内サーバーよりも運用コストが低いです。リモートワークにも、クラウドストレージの導入が欠かせません。

データ量が多く社内PCのローカルフォルダやUSBメモリでは対応しきれない企業

扱うデータ量が多い企業は、クラウドストレージの導入を検討しましょう。

前述した通り、最近のノートパソコンの容量は256GB〜512GBです。文書ファイルだけでこの容量を使い切ることはあまりありませんが、画像や動画、プレゼン資料などを多く扱う場合には不便さを感じることもあるでしょう。

代表的なクラウドストレージの容量制限をまとめました。

クラウドストレージ プラン 容量制限
Google Drive Business Standard 2TBまで
Google Drive Business Plus 5TBまで
OneDrive for Business Plan 1 1TBまで
OneDrive for Business Plan 2 最大25TBまで
Dropbox Standard, Advanced 5TBまで

企業向けのプランでは、最低でも1TB程度の容量が確保されていることが多いです。中にはOneDrive for BusinessのPlan 2のように25TBまで利用できるものも。ここまで大規模なクラウドストレージであれば容量を使い切る心配はほとんどありませんが、費用はその分高額になるため注意が必要です。

社内にサーバーを設置することが難しい企業

意外と多いケースが、「社内サーバーの運用が難しい」というパターン。例えば以下のような事情で、社内サーバーを設置できない企業もあるでしょう。

  • オフィスの物理的なスペースが足りない
  • サーバー運用に必要な知識を持った人材がいない
  • VPNの構築や運用に不安がある

クラウドストレージでは、上記の心配がありません。物理的なスペースが必要ないため、電源や空調設備のための電気代も節約できますし、大掛かりな保守作業も不要です。

社内サーバー上でのファイル管理が難しいと感じている場合には、ぜひクラウドストレージの導入を検討してみてください。

リモートワークを導入しており、様々な場所からのアクセスが想定される企業

リモートワークを推進する企業において、クラウドストレージは欠かせないツールといっても過言ではありません。

クラウドストレージ上でデータを管理すると、社員がどこにいても簡単にデータへアクセスできるようになります。営業資料やプレゼン資料、各種契約書類などを共有する際も、まるで社員全員が一つのパソコンを使っているかのように、スムーズなファイル共有が可能です。

また、サービスによってはリモートワークをさらに快適にしてくれるものも。例えばGoogle Driveは、Google社のAIであるGeminiを搭載しており、Gemini上のプロンプトでクラウドストレージ上の書類を要約することができます。Microsoft Teamsと連携しているBoxは、Teams上のチャネルでBox上のファイルを共有することが可能です。

クラウドストレージを比較する際のポイント

クラウドストレージを選定する際には、セキュリティや権限設定の細かさなどを多角的に検討することが大切です。単純に価格と容量で選ぶのではなく、実際に運用する際の利便性も考慮した選択を心がけてみてください。ユーザーごとの権限設定や、IPアドレス制限の柔軟さなどのセキュリティ面も考慮することが大切です。

利用する容量はどれくらいか

クラウドストレージの基本的な比較ポイントは、ずばり容量です。クラウドストレージを導入する前に、自社でどの程度のファイル容量が必要なのかを大まかに把握しておきましょう。

一般的な事務作業であれば、1人あたりのデータ容量は100GB程度が目安です。デザインや広告といった職種では、500GB程度を確保する必要があります。動画編集者や研究職にはこれ以上の容量が必要ですが、この場合はすべてのデータをクラウドストレージ上で扱わない方がよいでしょう。

自社の業務内容や業種をもとに、クラウドストレージで必要なファイル量を算出しておいてください。現在利用しているパソコンの空き容量などを調べることもおすすめです。

月額費用は自社の予算と見合っているか

クラウドストレージを比較する際は、月額費用も重要な検討ポイントの一つ。各サービスによってプランごとの値段が異なるため、予算に合わせたものを選びましょう。

代表的なサービスの月額費用と、容量あたりの費用を簡単にまとめました。

クラウドストレージ 月額料金 容量 1GBあたりの月額料金
Google Drive
(Business Standard)
1,600円 2TB 0.8円
OneDrive for Business

(Plan 1)

749円 1TB 0.749円
Dropbox

(Standard)

1,500円 5TB 0.3円
Box(Business) 1,800円 無制限

上表の中で単純に1GBあたりの月額料金を比較するとDropboxが最も安いですが、例えば0.5TBしか使わないのであれば、OneDrive for Businessの方がお得です。なお、BoxのBusinessプラン以上はストレージの容量が無制限ですが、1ファイルあたりのサイズ容量に制限があります。

ユーザーごとの権限を細かく設定できるか

セキュリティの観点から、権限設定は重要な確認ポイントです。

例えば多数のファイルを管理する際には、「親フォルダの権限設定が自動的に子フォルダへ引き継がれる」ようなクラウドストレージが便利です。例えばGoogle Driveは、標準でこのような設定になります。

また、ファイルを外部から閲覧することを制限できるかどうかも大切です。「URLを知られなければ大丈夫だろう」などと油断することはとても危険。下表も参考に、細かな権限設定ができるサービスを選択しましょう。

アクセス権限設定 パスワード設定
Google Drive ×
OneDrive
Dropbox
Box

IPアドレス制限をかけることができるか

公的機関や大企業など、特に高いセキュリティが必要な企業ではIPアドレスの制限ができるかどうかも比較してみてください。

IPアドレス制限がかけられるツールを導入すると、クラウドストレージ上へアクセスできる回線を制限することができます。例えば「社内ネットワークに接続されているアドレスのみアクセスを許可して、外部からの接続は拒否する」といった運用が可能です。

大手クラウドストレージサービスの中では、BoxのみがIPアドレス制限に対応しています。Business Plus以上のプランであれば、管理者が許可したアドレス以外からのアクセスを完全に遮断することが可能です。

なお、Google DriveやOneDrive、DropboxにはIPアドレス制限機能がありません(2025年時点)。これらのツールでは、二段階認証などの別の方法でデータを保護する必要があります。

クラウドストレージの導入検討時によくある質問

クラウドストレージの導入を検討する際には、さまざまな疑問が浮かぶもの。ここでは、多くのIT担当者が共通して抱く疑問にまとめてお答えします。無料のクラウドストレージや国産ストレージについても紹介するので、ぜひ確認してください。

無料で使えるクラウドストレージはありますか?

無料で使えるクラウドストレージも存在します。多くの大手クラウドストレージサービスは、容量制限つきであれば無料利用することが可能です。

代表的なクラウドサービスの無料利用できる容量は、以下のようになっています。

サービス名 容量 備考
Google Drive 15GB 全Googleサービス(Googleフォトなど)での共有容量
OneDrive 5GB
Dropbox 2GB 共有方法に制限あり
Box 10GB 1ファイルあたり250MBまで

このほか、Mega Limited社のMegaは20GB、Media Fire社のMedia Fireは10GBまでの無料枠がそれぞれ存在します。

ただし、前述しましたがライトな事務作業でも100GB程度の容量はほしいところです。無料利用できるクラウドストレージの容量制限はせいぜい20GB前後なので、企業で本格運用することはおすすめできません。

個人向けのクラウドストレージを会社で導入しても良いですか?

結論、個人向けのクラウドストレージを企業で導入することはあまりおすすめできません。

第一に、個人向けのクラウドストレージは、企業向けのものと比べると圧倒的に容量が少ないことが多いです。Google Driveは15GB、Dropboxに至っては2GBまでしか利用できません。個人間でのデータ共有にはこの程度で十分かもしれませんが、この容量で社内資料を蓄積することは現実的ではないでしょう。

セキュリティ面も、個人向けのクラウドストレージの企業利用がおすすめできない理由の一つです。例えば「各社員の個人用アカウントを用いてファイルを共有する」といった運用をすると、「特定の部署の社員にまとめて権限を付与する」などといったことができません。社員のプライベートなデータが紐づいた結果、意図せぬ情報流出が発生する可能性もあります。

国産のクラウドストレージはありますか?

クラウドストレージというと海外製のイメージが強いですが、国産のクラウドストレージも存在します。

代表的な国産クラウドストレージとそれぞれの特徴は、以下の通りです。

サービス名 企業 特徴
KDDIファイルストレージ KDDI社 月額300円で10GBという低価格
Fileforce ファイルフォース社 サービス運用を自社で完結
セキュアSAMBA スターティアレイズ社 Windowsに似た直感的なUI
Everidays yett社 1,000件以上の豊富な導入実績

国産サービスを利用するメリットは、何と言っても安心感。個人情報保護法をはじめとした日本国内の法令へ確実に対応していることに加え、データセンターも日本国内にあることが多く、安心して利用できます。また、日本語でのサポート品質が高いこともメリットの一つです。

公的機関や大企業はもちろん、セキュリティにこだわりたい企業では国産のクラウドストレージサービスという選択肢も検討してみましょう。

クラウドストレージの比較まとめ

クラウドストレージの機能やメリットなどを徹底的に解説しました。各サービスの特徴や比較ポイントなどをご理解いただけたでしょうか。

クラウドストレージには、実に多様な選択肢が存在します。Google DriveやOneDriveのような大手サービスは、大容量で低価格な点がメリットです。一方、権限設定やIPアドレス制限などの機能面も比較すると、それ以外のサービスの魅力も見えてきます。

クラウドストレージの導入を検討する際は、単純に容量と価格だけで比較するのではなく、操作性やセキュリティなどの機能面も含めて幅広く検討することが大切です。「これからクラウドストレージを導入する」という企業担当者の方は、ぜひ今回の内容を参考にサービスを比較してみてください。

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