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作成日:2025年07月19日  更新日:2025年07月19日

【2025年最新】倉庫管理システム(WMS)のおすすめ比較10選|業種別・規模別で使いやすいシステムを解説

物流業界において、業務効率化は喫緊の課題といっても過言ではありません。

倉庫管理システム(WMS)は、物流業務をトータルで支援してくれる便利な存在です。自社にぴったりなシステムを導入することで、入荷や出荷、在庫管理や棚卸などの業務が格段に効率化するでしょう。

この記事では倉庫管理を効率化したい企業担当者に向けて、倉庫管理システムの基本機能からメリット、選び方まで徹底解説します。人手不足や物流コスト上昇についてお悩みの場合は、ぜひ最後までお読みください。

倉庫管理システム(WMS)とは?

倉庫管理システムは、物流業務全体を効率化するシステムです。英語では「Warehouse Management System」となるため、この頭文字をとって「WMS」と呼ばれることもあります。

WMSを導入すると、入荷から保管、ピッキング、出荷まで一連の作業をデジタル化することが可能です。これまで人の手で行ってきた作業が自動化されるため、物流現場の生産性を大幅に高めることができます。

株式会社ダイアログが2024年に実施した調査によると、WMSを導入した企業のうち64.4%が、コスト削減や在庫管理の最適化といったメリットを実感したそうです。最近では物流業界だけでなく、小売業や製造業、飲食業などでも導入事例が増えてきています。

倉庫内の在庫をリアルタイムかつ正確に把握できるシステム

WMSの最大の特徴は、倉庫内の在庫状況をリアルタイムで把握できる点です。

WMSではバーコードや「RFID」と呼ばれる技術を活用し、商品の入出荷や移動をすべてデジタルデータとして管理します。商品の在庫数や保存位置をシステムが自動で管理するため、常に最新の倉庫の状態を把握できますし、手作業による集計ミスも防止できます。

なお、「倉庫管理システム」というと工場のような大掛かりな場所での導入をイメージされる方も多いですが、実際にはそれだけではありません。書店や文房具店、レストランなど、比較的小規模な事業所でWMSを導入するケースも多いです。

最近はパッケージ型システムよりクラウド型システムが主流

以前はパッケージ型のWMSが主流でしたが、最近では手軽に導入できるクラウド型が人気です。

WMSの形態は、大きく分けると「パッケージ型」と「クラウド型」の2種類があります。パッケージ型は自社のPCにWMSをインストールするタイプで、クラウド型はブラウザを介してインターネット上のWMSを利用するタイプです。

両者の違いを以下の表で確認しましょう。

項目 パッケージ型 クラウド型
初期費用 高い(500万円〜) 安い(無料〜50万円)
ランニングコスト 高い 安い
カスタマイズ性 高い 低い(原則不可)
メンテナンス 自社または別途保守契約 サービス提供元が担当
利用規模の変更 ソフトの新規インストールが必要で手間がかかる 原則として料金プランの変更のみで対応できる
セキュリティ対策 自社で実施が必要 ベンダーが一括で対応
おすすめの企業
  • 大企業
  • 物流業や製造業など
  • 中小企業
  • 飲食業や小売業など

ほとんどの中小企業では、コストが安く運用が手軽なクラウド型のWMSが向いています。飲食チェーンや小売業でWMSを導入するケースでも、後から規模を増減しやすいクラウド型が人気です。一方、大規模な物流センターや特殊なカスタマイズが必要な場合では、パッケージ型が選ばれることもあります。

在庫管理システムなど類似システムとの違い

WMSと在庫管理システムはよく似た存在ですが、機能や目的が異なります。

両者の違いは以下の通りです。

項目 在庫管理システム 倉庫管理システム(WMS)
目的 在庫数量の把握 倉庫での作業効率化
機能 商品の数量管理が中心 在庫数量や保管場所の管理、業務最適化
保管場所の管理 基本的になし 細かなロケーション管理が可能
作業の指示 基本的になし ピッキングや仕分けなどの指示が可能

保管場所を管理したり、倉庫内での作業支援まで行いたい場合はWMSが向いています。一方、「在庫の数だけ記録しておければ十分」という場合は、WMSよりも在庫管理システムがよいでしょう。

その他の類似システムとして、以下が挙げられます。

システム 役割
WCS(倉庫制御システム) コンベヤやソーターなどの物流機器を制御する

WMSと連携して物流機器を動かす

WES(倉庫運用管理システム) 倉庫の管理と機器の制御を行う

WMSとWCSの中間的な存在

TMS(輸配送管理システム) 配車計画や輸送ルートの最適化などの輸送に特化
ERP(統合基幹業務システム) 営業から販売、在庫、人事労務までを一括管理

WMSよりも業務範囲が広い

中でも、表で1番目に示したWCSはよくWMSと比較されます。WMSは倉庫内の作業を管理するシステムで、WCSはWMSの情報をもとに実際の物流機器を制御するシステムです。2番目のWESはその中間的な存在で、倉庫内の業務をワンストップで制御します。

業種特化の倉庫管理システムもある

業界ごとの業務パターンやや規制に対応した、業種特化型のWMSも少なくありません。例えば食品業界では賞味期限や温度の管理機能が充実したものが、アパレル業界ではカラーやサイズ別の複雑な在庫管理に強いシステムが多いです。

主な業種特化型のWMSを下表にまとめました。

業界 具体的な機能
食品業界 賞味期限・温度管理対応
アパレル業界 カラー・サイズ別の管理対応
医薬品業界 ロット管理対応、GMPや薬機法への対応
小売・EC業界 ECサイトとの連携、返品処理への対応

なお、上記に該当する業界であっても、必ず業界特化型のWMSでなければいけないということはありません。業界特化型のWMSはスムーズに導入できますが、汎用型に比べるとサービスの選択肢が少ないため、あくまでも選択肢の一つとして捉えておきましょう。

倉庫管理システム(WMS)の主な機能・できること

WMSは、倉庫業務を効率化するためのさまざまな機能を備えています。

主な機能は、在庫管理や入出荷の効率化、棚卸作業のサポートです。これ以外にも、帳票やラベルを自動で発行したり、AIを活用してスケジュールの最適化を行ったりするWMSもあります。

また、ほとんどのWMSはAPIによる外部システムとの連携にも対応しており、自社で既に導入しているERPやECサイト、配送会社側のシステムなどと連携することも可能です。

在庫の数、期限などを正確に管理する機能

WMSの主な機能は、在庫管理機能です。

単に数量を記録するだけでなく、以下のように細かな情報まで管理できます。

  • 保管場所(棚番)
  • 品質ステータス(良品・不良品・検査中など)
  • 保管の温度帯(冷蔵・冷凍・常温など)

また、システムによっては下記のような業界固有の情報も管理可能です。

  • ロット番号による製造単位の管理
  • 賞味期限・消費期限の管理
  • シリアル番号による個体の管理

例えば食品業界では、先に仕入れた賞味期限の近い商品から出荷する「先入れ先出し方式(FIFO)」をWMSによって構築できます。医薬品や受注生産品などの特殊な在庫も、ロットやシリアル番号などで個別に管理可能です。

入荷スケジュールや入荷数を管理する機能

WMSには、入荷スケジュールや入荷数を調整する機能が搭載されています。

具体的には、入荷調整から検品、入庫までの一連の流れを、以下の要領で支援します。

入荷調整
  • 最適な入荷スケジュールの提案
検品
  • 検品作業員への指示出し
  • 誤納品や数量誤りの検知
入庫
  • 入庫登録と在庫の更新
  • 最適な倉庫内のロケーションの提案

入荷調整の段階では、WMSが自動でスケジュールを提案してくれるため、シフト作成や作業計画の策定に活用できます。最近ではERPとAPI連携して、ERP側から入荷データを取り込めるWMSも少なくありません。

検品に関しては、WMSが自動で数量の誤りなどを検知してくれます。これまで手作業で数をチェックしていた場合は、WMSによって検品作業が大きく効率化するでしょう。

入庫時にはバーコードなどを読み込むことで、WMS上にリアルタイムの在庫状況を反映できます。AIを搭載したWMSでは、過去の入出荷のデータを用いて最適な配置を提案し、倉庫内のロケーションを最適化することも可能です。

出荷スケジュールや出荷数を管理する機能

入荷管理機能と同様に、WMSには出荷管理機能も搭載されています。

出荷管理機能とは、受注情報に基づいた商品のピッキング指示を出したり、出荷商品や出荷日時を記録したりする機能です。

商品のピッキングから梱包、発送までを以下ように支援します。

ピッキング
  • 複数注文のまとめピッキングの支援
  • 効率的なピッキングルートの提案
梱包
  • 受注データに基づく梱包の指示出し
発送
  • 発送の指示出し
  • 発送日時の自動記録
  • 配送業者との連携

ピッキングでは、倉庫内の物理的な配置や在庫状況をもとに、効率的なピッキングルートをWMSが自動で提案してくれます。例えば「ONEsLOGI/WMS Cloudサービス」では、AIが効率的なピッキング方法を提案するオプションを利用可能です。

また、WMSには梱包や発送の指示出し機能もあります。バーコードなどを通じて出荷作業の進捗をリアルタイムでシステムに反映できるため、入荷の遅れや管理ミスの削減に効果的です。

返品や処分などのイレギュラーな在庫変動を管理する機能

通常の入出荷以外にも、倉庫管理では返品や不良品発生など多くのイレギュラーな在庫変動が発生するものです。WMSではこうした例外的な状況にも対応できます。

例えば、以下のようなケースに対応可能です。

  • 商品の返品
  • 不良品の処分
  • サンプル出荷や社内使用
  • 商品の破損や紛失

特にECサイトを運用している場合は、返品対応や不良品処分などの機能が充実したWMSを導入することで、在庫管理の手間を大きく削減できるでしょう。

棚卸作業を効率化するための棚卸機能

定期的な棚卸作業はどの倉庫でも避けて通れませんが、WMSを活用することで大幅に効率化できます。

棚卸に関するWMSの主な機能は、以下の通りです。

  • 棚卸指示書の自動作成
  • ハンディターミナルを使った実数カウントのサポート
  • システム在庫と実数の差異検出

WMSを活用することで、実数カウントや差異の検出を効率よく進めることが可能です。手作業で行う場合と比べて、ミスも大幅に減少するでしょう。

なお、倉庫の棚卸作業には倉庫全体の業務を停止して一度に数量をカウントする「一斉棚卸」と、エリアごとに分けて棚卸を実施する「循環棚卸」の2つがありますが、多くのWMSでは、この両方に対応しています。

帳票やラベルを発行する機能

WMSは、以下のような帳票やラベルを自動で発行する機能を備えています。

  • 商品ラベル
  • 棚番ラベル
  • 入出荷伝票
  • ピッキングリスト
  • 納品書・送り状

帳票類を自動生成すると、手書きや手動入力によるミスを防止できます。帳票データはPDF形式などで保存できるため、紙の保管スペース削減やペーパーレス化にもつながるでしょう。

なお、ラベルや帳票類が使いやすくなるよう、各社はさまざまな工夫をこらしています。

例えばセイノー情報サービスの「SLIMS」では、業界特有の帳票フォーマットなどに対応するため、帳票の形式をカスタマイズすることが可能です。ヤマト運輸の「倉庫革命」では、ヤマト運輸の送り状やピッキングリスト、納品書などが一体となった「一体型帳票」を自動で発行することができます。

倉庫管理システム(WMS)の比較10選

タナヨミ

引用:タナヨミ公式サイト

運営会社 株式会社ロジ・グレス
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 初期費用147,000円(税抜)+月額56,000円(税抜)
料金(大企業向け) 要問い合わせ

タナヨミは、クラウド型の倉庫管理システム(WMS)で、入荷・出荷・在庫・棚卸・帳票発行といった倉庫業務全体を一元管理できます。

在庫状況をリアルタイムで把握・共有できるため、現場の業務効率が向上します。

また、PCやハンディ端末、NASなどの機器も月額レンタルで利用でき、導入のハードルを下げながら運用を始められる点も魅力です。

【タナヨミの特徴】

  • 誰でも迷わず扱えるシンプルな操作
  • 倉庫業務をまるごと請け負うサービスも展開
  •  PCやスマホのウェブブラウザからすぐに利用開始できる

ONEsLOGI/WMS Cloudサービス

引用:ONEsLOGI/WMS Cloudサービス公式サイト

運営会社 ロジスティードソリューションズ株式会社
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ONEsLOGI/WMS Cloudは、自社でサーバーを用意する必要がなく、スピーディかつ低コストで導入できるクラウド型の倉庫管理システムです。

ECや製造、卸売、小売、物流など、さまざまな業種で活用されており、業界を問わず対応可能です。

また、日本語・英語・中国語の3ヶ国語に対応しているため、海外拠点を含むグローバルな業務にもスムーズに導入できます。

さらに、AIによるピッキングルートの最適化機能も搭載されており、現場の作業効率向上にもつながります。

【ONEsLOGI/WMS Cloudサービスの特徴】

  • 3ヶ国語(日本語・英語・中国語)対応
  • オンプレミスとクラウド型が選べる
  • 入出荷や補充業務の進捗がリアルタイムで把握可能

Air Logi

引用:Air Logi公式サイト

運営会社 株式会社コマースロボティクス
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) 初期費用35,000円+10,000円/月〜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Air Logiは、倉庫業務の効率化を支える多彩な機能を備えたクラウド型WMSです。

たとえば、注文を条件ごとにグルーピングし、最適なピッキング動線を導き出す「バッチグルーピング機能」は特許を取得しており、現場作業の大幅な効率化につながります。

また、ヤマト運輸・佐川急便・日本郵便など主要配送会社の送り状をシステムから直接出力できるため、帳票発行の手間も削減可能です。

さらに、導入時には物流技術者や専門スタッフが支援を行い、運用後も電話によるヘルプデスク対応があるなど、安心のサポート体制が整っています。

【Air Logiの特徴】

  • ECモールやネクストエンジン、外部配送システムとのAPI接続に対応
  • Android搭載ハンディ端末をレンタル利用可能
  • 初期費用35,000円から導入可能

COOOLa

引用:COOOLa公式サイト

運営会社 株式会社ブライセン
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

COOOLaは、自社開発の強みを活かしており、導入後のカスタマイズや機能追加にも柔軟に対応できます。

日本語・英語・中国語・ベトナム語など、複数言語に対応しているため、海外拠点でも安心して活用できます。

また、現場の立ち上げから電話対応、運用定着まで、導入後のサポートも一貫して行われるため、初めての方でも安心です。

【COOOLaの特徴】

  • 柔軟なカスタマイズ性
  • ABC分析・在庫回転率・KPI分析レポートがリアルタイムで可能
  • 物流画像検品により精度アップ

ロジザードZERO

引用:ロジザードZERO公式サイト

運営会社 ロジザード株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ロジザードZEROは、国内クラウドWMSでトップシェアを誇る倉庫管理システムです。

20年以上にわたって蓄積された物流ノウハウを活かし、安定した運用と現場に寄り添ったサポートを提供しています。

定期的なバージョンアップにより、最新の物流トレンドや各種マテハン機器との連携にも柔軟に対応が可能です。

さらに、日本語・英語・中国語・タイ語・ベトナム語に対応しており、海外拠点との連携やグローバル展開もスムーズに行えます。

【ロジザードZEROの特徴】

  • EC・BtoB・小売・製造など多様な業種に対応
  • ノンカスタマイズでの導入実績70%
  • 365日サポート体制

CLOUD SLIMS

引用:CLOUD SLIMS公式サイト

運営会社 株式会社セイノー情報サービス
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 150,000円/月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

CLOUD SLIMSは、セイノー情報サービスが長年培ってきた物流改善のノウハウを活かした、高機能なクラウド型倉庫管理システム(WMS)です。

自社サーバーが不要なクラウド版と、社内インフラに合わせたオンプレミス版のいずれかを選択できます。

月間稼働率99.9%の安定性に加え、AIやマテハン機器との連携にも対応しています。

また、最短3週間での導入が可能なスピーディさも魅力です。

【CLOUD SLIMSの特徴】

  • クラウド・オンプレミスの選択が可能
  • 幅広い業種(卸、小売、倉庫、メーカーなど)に対応
  • 400社以上の導入実績

クラウドトーマス

引用:クラウドトーマス公式サイト

運営会社 株式会社関通
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) 90,000円/月〜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

クラウドトーマスは、実績ある物流会社が自社の現場で培ったノウハウをもとに開発された倉庫管理システム(WMS)です。

利用規模に応じて、小規模・中規模向けの「クラウドトーマス」と、大規模対応・カスタマイズ可能な「クラウドトーマスPro」の2つのプランから選択できます。

スマートフォンとリングスキャナを活用したハンズフリー作業に対応しており、必要に応じてハンディ端末も利用可能です。

また、Wi‑Fi環境の工事が不要で、SIM通信だけで運用できるため、導入コストを抑えながらスピーディに運用を開始できます。

【クラウドトーマスの特徴】

  • 1,000社以上の導入実績
  • SIMカードだけで運用可能
  • 外部受注管理や基幹システムとのAPI連携が可能

mylogi

引用:mylogi公式サイト

運営会社 株式会社mylogi
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) Basic:15,000円/ 月
Standard:30,000円/ 月
Premium:60,000円/ 月
料金(大企業向け) 要問い合わせ

mylogi(マイロジ)は、EC運営企業向けに特化したOMS+WMS統合型のクラウドシステムです。

アパレルを含む多色・多サイズの商品に強く、小ロットでの運用でも高い精度が期待できる設計となっています。

不要な機能を省いたり、画面構成を企業の業務フローに合わせて調整できるなど、柔軟なカスタマイズ性も特徴です。

EC物流に必要な機能を効率的に集約し、現場の使いやすさにこだわっているシステムだといえるでしょう。

【mylogiの特徴】

  • 初期費用は0円、月額15,000円~のリーズナブルな料金
  • 倉庫やモールを横断して在庫管理可能
  • SKU別にバーコード管理して出荷ミスを防止

AnyLogi

引用:AnyLogi公式サイト

運営会社 AnyMind Group株式会社
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) 初期費用+システム利用料:0円
入庫料:20円(1pcあたり)
保管料:6,600円(1坪あたり)
国内配送料:230円〜
海外配送料:+500円
料金(大企業向け) 要問い合わせ

AnyLogiは、国内外EC物流をトータルに最適化するクラウド型のWMS+OMSプラットフォームです。

直感的に操作できる管理画面で、受注・在庫・出荷を一元管理できる使いやすさが特徴です。

住所の自動翻訳や送料・関税の自動表示など、海外配送にも柔軟に対応します。

さらに、月間500件以上の出荷実績があれば、初期費用やシステム利用料が無料となるため、一定の出荷規模がある企業にとって導入しやすい仕組みです。

【AnyLogiの特徴】

  • 従量課金のシンプル料金で導入しやすい
  • 送り状・インボイス・関税を自動生成可能
  • 返品対応もスムーズ

W3 mimosa

引用:W3 mimosa公式サイト

運営会社 株式会社ダイアログ
料金形態 従量課金制
料金(中小企業向け) 初期費用:20万円
ライトプラン:¥37,500~/月+従量課金
スタンダード:¥62,500/月+従量課金
定額プラン:年額¥1,000,000+従量課金
※価格はすべて税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

W3 mimosaは、ノンカスタマイズで即時導入が可能なクラウド型倉庫管理システムです。

標準機能を活かすことで、環境構築から最短5日〜1週間でスムーズに運用を開始できます。

画面設計は表計算ソフトに似た構成となっており、ITに不慣れな現場スタッフでも直感的に操作できる点が特徴です。

また、Amazon、楽天、Shopifyといった主要なECモールや、佐川急便・ヤマト運輸との連携実績もあり、EC業務の効率化につながります。

【W3 mimosaの特徴】

  • 150以上の標準機能を搭載
  • 定期的に初期費用50%オフキャンペーン実施
  • 中長期在庫〜出荷予測機能の搭載

倉庫管理システム(WMS)を比較する際にみるべきポイント

一口にWMSといっても、使い勝手やできることはシステムによって異なります。自社に最適なシステムを見つけるためには、まず自社の作業工程を洗い出し、それに対応したサービスを選ぶことが大切です。

また、自社の業種や規模にマッチしたサービスかどうかも念頭に入れる必要があります。ほとんどのWMSは無料トライアルやデモを用意しているので、こうした期間を活用して使い勝手を確かめるとよいでしょう。

自社の規模や工程に合っているサービス・費用感か

WMSを選ぶときは、自社の規模や作業工程に合ったシステムを選びましょう。

WMSは、小規模な小売店舗向けのものから、大規模な物流センター向けのものまで、選択肢が非常に豊富です。大企業向けの高機能なシステムを中小企業が導入すると、使いこなせない機能に余計なコストを払うことになります。逆に、機能が不足していると業務に支障をきたしかねません。

以下を参考に、自社の規模にあったものを選んでください。

事業所の規模 従業員数 価格の目安 おすすめのWMSの例
小規模 〜50名 月額50,000円~ タナヨミ、ロジザードZERO、COCOLa
中規模 50名〜300名 月額70,000円~ ONEsLOGI(クラウド版)、W-KEEPER(クラウド版)
大規模 300名〜 月額150,000円~ ONEsLOGI(オンプレ版)、W-KEEPER(オンプレ版)、SLIMS、LMS

また、自社の倉庫管理に特殊な工程がある場合は、それらへ対応できるシステムを選ぶことも大切です。フリーロケーション制や先入れ先出し管理などを採用している場合は、これらに対応しているかもチェックしてください。

自社の業種に対応しているサービスか

WMSを選ぶ際は、自社の業界特有の事情に対応しているかどうかも重要なチェックポイントです。

業種によって、在庫管理の方法や必要な機能は異なります。例えば食品業界では賞味期限の管理が必要ですし、医療分野ではロット番号の管理が、製造業ではシリアル番号の管理が重要です。

こうした業界特有の事情に対応したWMSを見つけるためには、以下の方法があります

  • 業界特化型のWMSを導入する
  • 同業界での導入実績があるWMSを導入する

確実な方法は、前者の業界特化型のWMSを導入することです。ただし、業界によってはツールの選択肢が限られてしまったり、大手ベンダーのツールがなかったりするケースもあるでしょう。こうした場合には、同業他社での導入実績があるWMSを選択すると安心です。

複数の倉庫を持つ場合でも対応しているか

自社で複数の倉庫を持っている場合には、拠点間での在庫移動や情報共有がスムーズに行えるかどうかをよく確認してください。

同じ「複数倉庫対応」でも、機能の細かな使い勝手や制限は各社で異なるため、念入りな確認が必要です。例えばW-KEEPERは拠点数に制限がなく、荷主数も無制限で利用できるため、物流業界などでの大規模な導入におすすめです。SLIMSも、大手企業を含む400社以上の導入実績を持っており、複数倉庫の一元管理機能が非常に充実しています。

倉庫管理に関連する業務も効率化できるかどうか

せっかくWMSを導入するのであれば、単なる在庫管理だけでなく、関連業務も効率化できるものを選ぶとよいでしょう。

すでに導入している他のシステムとの連携機能が充実しているものがおすすめです。WMSとよく連携するシステムとしては、以下の3つが挙げられます。

  • ERP(統合基幹業務システム)
  • LMS(統合物流管理システム)
  • WCS(倉庫制御システム)

ERPは、販売や営業、財務など企業の幅広い業務をカバーする基幹システムです。WMSと連携すると、ERP上の購入データをWMSの入荷データに反映できたり、ERP上の売上データをWMSの出荷データに反映できたりします。

LMSは、物流に関する業務を総合的に支援するシステムです。WMSと連携すれば「LMSで入出荷計画を立て、WMSに送信する」といったことが可能ですが、最近では高機能なWMSも増えてきているため、ほとんどの業務をWMSで済ませてしまうケースもあります。

WCSは、倉庫の物理的な機器を制御するシステムです。WMSと連携することで、WMS上のロケーション情報に基づいてWCSから搬送用ロボットを動かしたり、検品結果のデータをWCSからWMSへ送信して在庫情報に反映したりといったことができます。

操作性や見やすさに問題はないか

操作性や画面の見やすさも重要なポイントです。

WMSの導入時には、「WMSでピッキングの指示を出しているのに、現場スタッフにそれが伝わっていない」「ベテランスタッフが我流で入出荷管理をしている」といった失敗が散見されます。どんなに高機能なWMSでも、現場スタッフが活用しなければ意味がありません。

WMSを導入する際は、シンプルで使いやすいシステムかどうかを確認しましょう。ITリテラシーの異なるさまざまな世代のスタッフが使うことを念頭に、直感的に操作できるシステムを選択することが重要です。

また、WMSの中には導入サポートを行ってくれるものもあります。例えばクラウドトーマスでは、導入後も定期的にスタッフが現場を訪問し、システムの使い方をアドバイスしてもらうことが可能です。

各社はシステムの無料トライアルや無料デモを用意しているため、こうした期間も利用しながら、システムの操作感をよく確かめておきましょう。

倉庫管理システム(WMS)を導入するメリット

WMSを導入すると、多くのメリットを得ることができます。

物流業界では、2024年4月の働き方改革関連法の改正による「2024年問題」を皮切りに、多くの現場で労働力不足が喫緊の課題です。WMSによって倉庫管理のオートメーション化を進めれば、慢性的な人手不足に対して一石を投じることができます。

加えて、人的ミスを削減できる点も大きなメリットです。在庫管理の信頼性が向上し、今まで以上にスムーズな倉庫運営ができるようになります。

膨大な在庫をリアルタイムにミスなく管理できる

WMSを導入する最大のメリットは、膨大な在庫をリアルタイムで正確に管理できるようになる点です。システムが自動的に在庫状況を管理するため、手作業よりも正確でスピーディーな在庫把握が可能になります。

以下のように、導入前後で比較するとメリットは一目瞭然です。

WMS導入前 WMS導入後
入出庫時の更新業務 エクセルなどへ手動入力 バーコードスキャンによる自動入力
在庫データの反映 手動入力が必要 自動でリアルタイム更新
倉庫内のロケーション 位置の把握が難しい 位置情報を視覚的に表示

例えば商品の入出庫時には、バーコードやQRコードをスキャンするだけでリアルタイムに在庫数が更新されます。従来の手書き記録やエクセル管理と比較すると格段に効率的ですし、入力ミスや転記ミスも大幅に減少するでしょう。

また、倉庫内の商品配置を視覚的に把握することも可能です。「どこに何があるか」がすぐに分かるため、ピッキングの時間短縮や出荷作業のスピードアップにもつながります。

今まで在庫管理をしていた担当者が他業務に専念できる

WMSを導入すると、人手に頼っていた在庫管理業務が自動化され、企業の人的リソースを有効活用できるようになります。

従来の在庫管理では、担当者が商品の入出庫記録や在庫数の確認といった単純作業に多くの時間を費やしていました。WMSの導入後はこれらの作業が自動化されるため、営業活動や顧客対応といった、本来注力すべき業務に時間を割けるようになるでしょう。長期的には、企業全体の競争力向上につながります。

棚卸作業をミスなくでき会計処理の透明化にも繋がる

WMSによって、棚卸作業の精度が向上し、会計処理の透明化につながります。

人手での棚卸作業には、ミスがつきものです。WMSを用いて棚卸作業を自動化すると、カウントのズレや確認漏れなどの人的ミスを防ぐことができます。

具体的には、例えばWMSとハンディターミナルを連携させることで、バーコードを用いて在庫をチェックできるようになります。システム上のデータと差分があった場合には、何がどの程度足りないのかをシステムで瞬時に特定することが可能です。

棚卸作業の精度が上がると、会計処理の信頼性が向上し、企業全体のガバナンス維持につながります。税務申告の際にも正確なデータを提出できるようになるため、税務調査への対応もスムーズになるでしょう。

倉庫管理システム(WMS)を導入する際の注意点・デメリット

WMSには多くのメリットがありますが、導入時には課題や注意点も存在します。

例えば、WMSの導入時には現在の倉庫管理方法の変更を迫られる可能性があります。すでにERPなどを導入している場合は、既存システムとの連携にも注意が必要です。また、WMSにシステム障害が発生すると、倉庫管理業務がストップする可能性もあります。

システム導入前に注意点をしっかりと把握し、先手を打った対策を行いましょう。

既存の倉庫管理方法を大幅に変更しなければいけない場合もある

WMSの導入時には、これまでの業務フローを見直す必要が出てくることがあります。

例えば棚卸の指示出しをしていたスタッフがいる場合、その業務はWMSによって置き換わるでしょう。ピッキングや仕分けなどの作業を出荷当日に行っている場合は、WMSによってそれらを入荷時に完了させてしまうように変更するケースもありえます。

なお、ベテランの現場スタッフは、新しいシステムに抵抗感を持ちやすいものです。仕入れや仕出しに独自のルールを持っており、上長の知らないところで効率的に現場を回している場合もあります。スタッフの意見にも耳を傾けながら、WMS導入後の業務フローを丁寧に現場へ共有してみてください。

また、年末年始やセール期間といった、物流業界の繁忙期に業務フローを変更することは難しいです。閑散期に合わせた導入計画を立てるとよいでしょう。

管理方法・操作方法を担当者がきちんと把握する必要がある

WMSの効果を最大限に引き出すには、現場スタッフ全員が正しい操作方法を身につけることが欠かせません。

システムをきちんと使いこなせていないと、導入しても期待した効果は得られないでしょう。以下のような対策によって、現場へWMSを浸透させることが大切です。

  • WMS導入時の研修を行う
  • わかりやすいマニュアルを用意する
  • WMSの不明点をすぐに質問できるヘルプデスクを用意する

なお、大規模な物流現場ではパートやアルバイト、外国人スタッフも多く働いています。マニュアルを多言語で用意する、直感的に操作できるシステムを採用するなど、現場の実情を考慮した対策を行ってください。

既存の関連システムとの連携性を確認する必要がある

WMSを導入する際は、基幹システムやECサイト、会計システムといった他システムと連携できるかチェックする必要があります。

そもそも既存システムとの連携に対応しているのか、対応している場合は具体的にどのような情報をシステム間で共有できるのかを確認しておきましょう。

なお、既存システムとの連携方法は、主に以下の2通りです。

  • EDI連携
  • API連携

EDI連携は、専用の通信形式やコードを用いてデータをやり取りする連携方法です。システム間で大量のデータを送受信できますが、処理には時間がかかります。API連携は、リアルタイムでシステム間の通信を行う連携方法です。EDIとよく似ていますが、EDIよりも少量のデータをスピーディーにやり取りしたい場合に適しています。

リアルタイムでのデータ連携が必要な場合は、API連携に対応しているツールがよいでしょう。大量のデータを頻繁に送信する場合は、EDI連携が向いています。

システム障害が発生した際に倉庫管理ができなくなる

倉庫管理をWMSに依存しすぎると、システム障害が発生した際に業務が停止するリスクがあります。

例えば最近では、2024年9月にガンバ大阪やテレビ東京の関連会社などが用いていたWMSがサイバー攻撃を受け、一部のECサイトが停止するなどの被害が生じたという報道がありました。

システムを運用する以上、こうしたサイバー攻撃やシステム障害のリスクは避けられません。サーバーダウンやネットワーク障害を想定した対策を事前に練っておくことが大切です。

具体的な備えとしては、以下が挙げられます。

  • 定期的なデータのバックアップ
  • 緊急時の手作業による倉庫管理フローの準備
  • データ復旧のシミュレーション

特にクラウド型WMSの場合は、インターネット接続が途絶えると業務が止まる可能性があります。倉庫の通信環境を整備する、予備のインターネット回線を用意するといった対策を検討しましょう。

倉庫規模が大きくなると利用料も増える

多くのWMSでは、取扱商品数や倉庫面積、ユーザー数などに応じて料金を設定しています。そのため、倉庫の規模が拡大すると利用料が増える点に注意が必要です。

例えば、以下のような課金体系があります。

  • 拠点数や荷主数に応じた課金(多数)
  • アカウントごとの課金(クラウドトーマスなど)
  • 出荷明細数ごとの課金(SmartMatCloud、SLIMSなど)

これ以外にも、ハンディーターミナルなどをレンタル利用する場合は、レンタル数に応じた課金が発生します。複数のWMSから見積もりを取り、自社が将来的に規模を拡大した際も採算が取れるものを選択することが大切です。

倉庫管理システム(WMS)の導入検討時によくある質問

WMSの導入検討時には、多くの疑問が生じるでしょう。この記事の最後に、物流部門の担当者や物流業界の方からよく寄せられる質問と、その回答をまとめました。

WMSに関する疑問がある方は、ぜひ参考にしてください。

倉庫管理システムはどのような業種でも利用できますか?

WMSは、ほぼすべての業種で活用できます。

例えば、以下の業種ではWMSが広く活用されています。

  • 小売・卸売業
  • 食品・飲料
  • 医薬品・医療機器
  • アパレル
  • 自動車・機械部品
  • 物流業(3PL)

例えば、ロジザードZEROはアパレルやホビー、化粧品などのさまざまな商材管理に対応しており、1,700以上の物流現場で稼働実績があります。COOOLaはJANコードがない商材も検品できるシステムを備えており、小売業を中心に人気です。

ただし、一般的なWMSでは対応しきれない特殊な管理が必要な業種もあります。こうした場合には、その業種に特化したWMSを活用するか、オンプレミス型のWMSを利用したカスタマイズが必要です。

自社の業種に特化した倉庫管理システムはありますか?

業種に特化した倉庫管理システムは数多く存在します。業界特有の業務に対応した機能が導入時点で備わっているため、カスタマイズの手間やコストを削減することが可能です。

各業種で人気の特化型WMSとしては、以下のものがあります。

食品・飲料業界 AWMS for food
アパレル業界 CLOWS WMS
小売・輸出入業界 LIFE-Vision、LMS-GLOBAL

業種特化型のシステムを選ぶ際は、同業他社の導入事例や口コミを参考にするとよいでしょう。同じ業界ならではのリアルな視点から、ツールの使い勝手や導入効果を知ることができます。

無料で利用できる倉庫管理システムはありますか?

残念ながら、2025年時点において完全無料で利用できるWMSはほとんどありません。ただし、一定期間無料で試せるサービスは複数存在します。

例えば以下のシステムでは、無料トライアルが可能です。

  • ロジザードZERO
  • SLIMS
  • クラウドトーマス
  • ONEsLOGI

ただし、W-KEEPERやタナヨミに関しては、無料トライアルを用意しているという情報は見つかりませんでした。

また、WMSではありませんが、無料で利用できる在庫管理システムは複数あります。物理的なロケーション管理が不要であれば、以下のようなシステムもおすすめです。

  • zaico
  • Spes
  • クラプロ
  • SASO

倉庫管理システム(WMS)まとめ

WMSは、物流業務の効率化に大きく貢献するツールです。

上手く導入すれば、倉庫管理のミスを大幅に減らしたり、入出荷作業を短縮したりすることができます。今まで数日かかっていたような倉庫管理業務を、わずか数時間で終わらせることも十分現実的です。

WMSは各ベンダーからさまざまなものが展開されているため、自社の規模や業種に適したシステムを選ぶ必要があります。業界に特化したシステムも多いので、自社の業務フローなどを考慮しながら導入の検討を進めてください。

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