お役立ちガイド

「SNSの運用を始めたものの、なかなか思うような成果が出ない」
「自社のSNSをもっと活性化させたいが、リソースが足りない」
企業のSNS運用は、悩みがつきないものです。トレンドのキャッチアップが間に合わず、十分にSNSを活用できていないと感じている広報担当者の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
SNSの運用代行サービスを利用すると、こうした悩みを一気に解決できます。
本記事ではSNS運用代行が人気な理由や、利用するメリットについて詳しく解説します。おすすめのSNS運用代行会社も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
SNS運用代行が主流になっている理由
SNS運用代行サービスが注目されている主な背景は、企業のマーケティング戦略の変化です。
昨今は多くの企業がSNSでの集客や採用活動に力を入れているため、単純な運用では効果を出しづらくなりました。そこで、こうした競争の激化に対応するため、高度なノウハウを持つ運用代行サービスの力を借りるケースが増えています。
また、専門業者に依頼することで、SNS運用に関わるさまざまなコストを削減できることも魅力の一つです。
SNSを利用して集客・採用する企業が増えている
SNSは、マーケティングに欠かせないツールです。
最近では、ほとんどすべての人が何らかのSNSを利用しているといっても過言ではありません。例えば総務省が2023年に13歳から69歳までの男女を対象に実施した調査によると、各SNSの利用率は以下のようになっています。
SNS | 利用率(全体) |
---|---|
LINE | 94.9% |
56.1% | |
X(旧Twitter) | 49.1% |
TikTok | 32.5% |
30.7% |
上記の表からもわかるように、LINEは実に全世代の9割以上、InstagramやX(旧Twitter)も全体の50%程度が利用しています。企業がSNSを運用することで、集客や採用チャネルを格段に増やし、効率的にマーケティングを進めることができるのです。
特に、10代〜20代の若年層をターゲットとする企業は、SNSを駆使したアプローチが必要不可欠です。最近では、いわゆる「Z世代」へのマーケティングに特化した代行サービスも登場しています。
自社内でSNSを運用するにはコストもノウハウも必要
SNSを効果的に運用するためには、多くのリソースが必要です。
SNSを自社運用する場合、以下のようにコスト面で多くの課題が生じます。
コストの種類 | 内容 |
---|---|
時間的コスト |
|
金銭的コスト |
|
時間的コストの観点では、質の高い投稿の作成やコメント対応、分析など、日々の運用に多くの業務が発生します。金銭面では、SNS担当者の採用や育成、専用ツールの導入などに費用が必要です。
さらに、以下のような幅広いノウハウも求められます。
- 各SNSのアルゴリズムの理解
- 最新トレンドの把握
- 魅力的な画像・動画制作のスキル
- キャッチーな文章の作成力
もし複数のSNSを運用するのであれば、各SNSごとに異なるノウハウが必要です。例えばInstagramとX(旧Twitter)のアルゴリズムは異なるため、両者を運用する際はそれぞれのリコメンドシステムについて一つずつ学ぶ必要があります。
これらのコストやノウハウをすべてを自社で賄うことは、大きな負担です。特に中小企業では、一人の担当者が広報業務の一環としてSNS運用を担うことも多いため、十分なリソースを割くことは難しいでしょう。
SNSの運用に特化した会社に依頼することで一定の成果を期待できる
SNS運用の専門業者に依頼することで、成果を出しやすくなります。
SNS運用代行は、SNSマーケティングに特化したプロフェッショナルです。SNSの運用を代行してもらうことで、以下のメリットが得られます。
- プロによる戦略設計ができる
- デザインや動画制作のプロと連携したコンテンツ制作ができる
- 専門的なデータ分析ができる
多くのSNS運用代行業者では、戦略設計やデザイン、データ分析など、各分野のプロが連携しながら対応します。そのため、自社運用よりも短期間で成果を出せることが多いです。
最近では月々5万円程度から利用できるリーズナブルな代行会社も登場しており、大企業から中小企業まで幅広く利用が広がっています。
SNSの運用代行を利用するメリット
SNS運用代行サービスを活用するメリットは、次の通りです。
- SNS運用に必要なコストを削減できる
- 成果につながりやすいSNS運用ができる
- 最新のトレンドに乗り遅れない
SNSの運用代行を活用すると、担当者の人件費やツール導入費などが不要になりますし、広告運用の効率化によって広告費の無駄も防げます。加えて、広報担当者は空いた時間を活用して、より生産性の高い業務へ集中できるようになるでしょう。
また、SNS運用のプロが持つ専門的なノウハウを活用できるため、エンゲージメント率やフォロワー数といった目に見える成果を出しやすい点も大きな魅力です。
自社内でSNS運用をすると不要なコストまでかけてしまう可能性がある
自社内でSNS運用を行うと、不要なコストがかかることがあります。
SNSには、ターゲット層ごとにそれぞれ向き不向きがあります。例えばX(旧Twitter)でアピールするべき内容をInstagramでアピールしてしまうと、広告効率が落ちてしまうでしょう。こうした判断ミスがあると、広告費が無駄になってしまいます。
加えて、SNSへの広告出稿は意外と複雑です。経験不足の担当者の場合、FacebookやInstagramといったオークション形式の広告に必要以上の単価で出稿をしてしまうなど、広告費を無駄に使ってしまうケースも見られます。
経験豊富なSNS運用の代行会社に依頼すると、こうした無駄なコストがかかりません。「不要なツールを導入してしまった」「無駄な広告を打ってしまった」という事態を防ぐことで、広告の費用対効果を最大化できるのです。
SNS運用に特化したノウハウを持っている会社の方がSNSを伸ばしやすい
SNS運用代行会社の強みは、専門的なノウハウです。
SNS運用の代行会社は日々多くのアカウント運用に携わっているため、以下のような知識が蓄積されています。
- 各SNSプラットフォームの特性を活かした投稿テクニック
- 最適な投稿時間帯や投稿頻度
- 効果的なハッシュタグ戦略
- 最新のリコメンドアルゴリズム
特に、各SNSの特性をもれなく把握している点は、SNS運用代行会社の最大の魅力といっても過言ではありません。例えばInstagramではビジュアル重視、TikTokでは短尺で気軽さ重視など、それぞれのSNSの特性に合わせたコンテンツを制作してくれます。
SNS運用代行会社では幅広い専門知識を活用できるため、フォロワー数やエンゲージメント率の向上といった具体的な成果を出しやすいのです。
自社の広報担当も本来のコア業務に専念できる
SNS運用を外部委託することで、広報担当者は本来の業務に集中しやすくなります。
広報担当者がSNS運用に時間を取られると、以下のような広報業務がおろそかになりかねません。
- 広報の全体方針の策定や自社のブランディング
- プレスリリースの作成
- テレビや新聞などの広告運用
- メディア対応
SNS運用代行サービスを利用することで、こうしたコア業務に集中できるようになります。空いた時間を活用しながら、全社的な広報機能をさらに強化することが可能です。
SNSマーケティングに関する新しい情報を取り入れることができる
代行会社はSNSマーケティングの最新情報をいち早くキャッチして、効果的に運用へ反映します。
SNSの世界は、非常に変化が速いです。例えば以下のように、常に機能追加やアルゴリズムの変更、トレンドの変化が起こっています。
- Instagramのリール機能やショップ機能の追加
- X(旧Twitter)の表示アルゴリズム変更
- YouTubeやTikTokを中心とした短尺動画の普及
こうした変化を自社だけで追いかけるのは非常に困難ですが、SNS運用代行会社であれば常に最新情報をフォローしています。頻繁な機能追加やアップデートにも即座に対応できるため、トレンドに乗り遅れるリスクを減らすことが可能です。
SNS運用代行会社が対応できる業務
SNS運用代行会社は、企業のSNSマーケティングを幅広くサポートしています。
単にコンテンツを作成するだけでなく、コメント対応やデータ分析、インフルエンサーとの連携までを引き受けてくれることも多いです。中には、キャンペーンの企画立案や広報戦略の提案など、コンサルタントに近い立ち位置から伴走してくれるところもあります。
SNSに投稿するコンテンツ作成
SNS運用代行会社の基本サービスは、投稿用コンテンツの作成です。デザインや動画制作のノウハウを駆使しながら、各SNSプラットフォームに最適なコンテンツを制作してくれます。
SNS運用代行会社で作成できるコンテンツは、主に以下の3種類です。
コンテンツの種類 | 具体例 |
---|---|
テキスト |
|
画像 |
|
動画 |
|
なお、実際には企業のブランドイメージやターゲット層を考慮しながら、これらをうまく使い分けます。例えば、若者向けのカジュアルブランドであれば親しみやすい雰囲気の動画投稿を、高級ブランドであれば洗練されたイメージの画像投稿を重視するなど、柔軟に要望を伝えることが可能です。
DMやコメントへの返信対応
運用代行会社は、フォロワーから寄せられたDMやコメントに対応することもできます。
SNSの公式アカウントを開設すると、公式サイトやメールではなく、SNSのDMやコメントを通じて質問が寄せられることがあります。例えば、以下のような問い合わせが多いです。
- 商品やサービスの使い方に関する質問
- クレーム
- 商品の在庫確認
SNS運用代行会社では、こうした問い合わせにも対応できます。例えば「シェアコト」では、24時間365日体制でSNSの監視が可能です。
また、いわゆるSNS上の「炎上」対策に力を入れているSNS運用代行会社もあります。こうした会社ではクレームなどが寄せられた際にも早めに対応するため、ネガティブな口コミの拡大を食い止めやすいです。
投稿内容の立案やディレクション
SNS運用代行会社は、企業の目標に合わせた投稿内容の立案やディレクションを行います。
最近ではSNSマーケティングの競争が激化しているため、「ただ何となく投稿する」というだけでは成果が出づらいです。SNS運用代行会社では以下の観点から、綿密なディレクションを実施してくれます。
計画 | 具体的な内容 |
---|---|
投稿スケジュール |
|
コンテンツの企画 |
|
その他の戦略 |
|
例えば、アパレルブランドのSNS運用では、新作発表のタイミングや季節の変わり目に合わせた投稿計画を立ててくれます。中高生をターゲットにしたSNS運用では、登下校や就寝前の時間帯を狙って投稿するなど、ターゲットにあわせた工夫も可能です。
SNSの投稿や成果の分析
運用代行会社は、投稿に対するエンゲージメントを細かく分析し、広告の宣伝効果を測定してくれます。
SNS運用に関する主な分析指標には、以下のようなものがあります。
分析指標 | 内容 |
---|---|
リーチ数 | 投稿が表示されたユーザー数 |
エンゲージメント率 | いいね・コメント・シェアなどの反応率 |
クリック率 | リンクや画像がクリックされた割合 |
フォロワー増加数 | 一定期間で増えたフォロワーの数 |
コンバージョン数 | 商品購入などの成果につながった数 |
運用代行会社はこれらの指標を分析し、どのような投稿が効果的だったのか、どの時間帯に投稿すると反応が良いのかなどを判断します。月次ミーティングなどを通じて、分析結果を定期的に共有してもらうことも可能です。
ソーシャルリスニング
SNS運用代行会社のサービスの一つに、ソーシャルリスニングがあります。
ソーシャルリスニングとは、SNS上での企業や商品に関する口コミやコメントを幅広く収集・分析することです。例えば、以下のような情報を収集します。
- 企業名や商品名に対するメンションがあるか
- 商品やサービスに対する口コミはあるか
- 業界関連のハッシュタグはあるか
- 競合企業に関する言及はあるか
ソーシャルリスニングの目的は、上記の情報を通じて市場の動向やユーザーのニーズを把握し、マーケティング戦略を改善することです。また、ネガティブな評判を早いうちから発見し、炎上を防ぐという狙いもあります。
SNS運用代行会社を活用すれば、ソーシャルリスニングにも対応できます。特に大企業では日々大量のメンションが発生するため、SNS運用代行会社を活用して効率的にソーシャルリスニングを行うことがおすすめです。
SNSでのキャンペーン立案やインフルエンサーの起用
SNS運用代行会社は、フォロワー増加やエンゲージメント向上のための施策として、キャンペーンの立案やインフルエンサーとの連携も行います。
昨今のSNS運用では、特別なキャンペーンを実施して話題性を作ることが多いです。例えば、以下のようなキャンペーンがあります。
- フォロー&リポストキャンペーン
- ハッシュタグ投稿キャンペーン
- フォトコンテスト
- クイズやアンケート企画
これらのキャンペーンは拡散性があるため、アカウントの認知拡大に効果的です。運用代行会社はこうしたキャンペーンの企画から実施、効果測定までを一貫してサポートしてくれます。
また、インフルエンサーとの連携では、企業のターゲット層にマッチしたインフルエンサーを選定し、効果的に企業を宣伝してもらうことが可能です。
インフルエンサーとの連携は自社で直接行うこともできますが、インフルエンサーの選定や交渉、契約、効果測定に大きなコストがかかるケースも少なくありません。SNS運用代行会社ではインフルエンサーの選定からコンテンツ内容の指示、効果測定まで一括でサポートしてくれるため、自社のコストを大きく削減できます。
なお、インフルエンサーと独自のコネクションをもっているSNS運用代行会社もあります。直接の依頼が断られるようなケースでも、「SNS運用代行会社を通せば引き受けてもらえる」ということも多いです。
SNSの運用代行を依頼する際の注意点
SNSマーケティングは新しい業界であるため、運用代行ではしばしばトラブルが生じることも事実です。
まず、フリーランスと企業のどちらへ依頼するかを決めておく必要があります。対応している業務範囲や、SNSが炎上した際の対応手順の事前確認も必須です。加えて、SNSは変化が非常に激しいため、すぐにマーケティングの成果が出るとは限らないことも理解しておく必要があります。
SNS運用代行を検討している企業担当者は、依頼前に上記の注意点を必ず念頭に入れておきましょう。
企業とフリーランスのどちらに依頼するかを明確にする
SNS運用は、企業が行っている場合と、個人がフリーランスとして行っている場合の2通りがあります。SNS運用代行を依頼する際には、あらかじめ企業とフリーランスのどちらに依頼するかを決めておきましょう。
それぞれの特徴は、以下の通りです。
企業への依頼 | フリーランスへの依頼 | |
---|---|---|
費用 | 高い | 安い |
安定性 | 担当者が変わっても継続できる | 個人に依存する |
対応範囲 | 幅広い業務に対応できる | 得意分野が限定的 |
対応の柔軟性 | 低い | 高い |
緊急時の対応 | 複数人で対応できる | 個人の都合に左右されやすい |
おすすめの企業 | 主に大企業 | 中小企業 |
企業へ依頼する主なメリットは、緊急時や担当者の変更時にも安定的な対応が可能な点です。一方で、フリーランスと比べるとコストは高くなります。フリーランスの場合はコストの低さに加え、柔軟に対応してもらえる点がメリットです。
企業へ依頼すべきケースとしては、以下が挙げられます。
- 本格的にSNSを運用したい大企業
- InstagramやX(旧Twitter)など複数のSNSを併用したい場合
- 膨大な量のソーシャルリスニングが必要な場合
- 24時間365日体制で対応したい場合
一方、以下に該当する場合はフリーランスへの依頼がおすすめです。
- 予算を抑えたい中小企業
- 柔軟に対応してもらいたい場合
- すでに特定の依頼相手が見つかっている場合
両者には一長一短があるので、自社のニーズに合わせて選択してください。
対応してくれる業務範囲をきちんと確認する
SNS運用代行会社によって、対応できる業務範囲は大きく異なります。具体的にどのような業務を代行してくれるのか、契約前に詳しく確認しておくことが重要です。
SNS運用代行サービスの主な業務範囲は、以下の通りです。
- コンテンツの作成と投稿
- コメントやDMへの返信
- フォロワー獲得施策の実施
- パフォーマンスの分析
- 広告の運用
例えば、投稿コンテンツの作成だけを依頼する場合と、コメント対応も含めた運用全般を依頼する場合では、費用も大きく変わってきます。上記のうち、どこまで対応できるのかをよく確認しておいてください。
また、代行会社が対応しているSNSを事前に確認することも大切です。特にTikTokやThreadsといった新しいSNSへの対応状況は、代行会社によって差があります。
炎上した際の対応を先に明確にしておく
SNS運用には、いわゆる「炎上」のリスクが常につきまといます。万が一の事態に備えて、代行会社との間で炎上時の対応方法を事前に明確にしておきましょう。
特に、以下の点は事前に確認しておくことがおすすめです。
項目 | 内容 |
---|---|
炎上の初動対応 | クライアントが行うのか代行会社が行うのか |
投稿削除や謝罪文投稿 | どのSNSでどのように発信するのか |
休日・夜間の緊急連絡体制 | 休日や夜間には誰に連絡するのか |
追加料金 | 追加料金は必要か、必要なら金額はいくらなのか |
SNS運用代行会社の中には、炎上対応のサポートを行っているところも多いです。例えば「シェアコト」のように24時間365日のモニタリング体制を整えている代行会社であれば、休日や夜間の炎上にも迅速に対応できます。
なお、大企業はSNSが炎上した際の影響が大きいため、危機管理体制が整った代行会社を選ぶことがおすすめです。契約前に、過去の炎上対応事例があるか確認してみるとよいでしょう。
すぐに成果が出る・必ず成果が出るとは限らない
SNS運用代行を依頼しても、すぐに目に見える成果が出るとは限りません。
一般的に、SNS運用には以下の特徴があります。
- フォロワー数の急激な増加は難しい
- エンゲージメント率の向上には時間がかかる
- 売上やコンバージョンへの直接的な効果は測定しづらい
- 競合他社の状況によっても効果が変わる
こうした点をしっかり理解したうえで、短期的な成果にこだわりすぎないようにしましょう。
特に、代行会社が「1ヶ月でフォロワー数を◯倍に増やします」「すぐに売上が上がります」などと謳っている場合は注意が必要です。過度な成果を約束する代行会社は、後述するように、買収フォロワーなどの不正な手段を用いている可能性があります。
通常のSNS運用では、短くても3〜6ヶ月程度の期間で徐々に成果が出ることが一般的です。継続的な運用を行うことを前提に、長期的な目標を立てましょう。
SNSの利用規約に反した運用をする代行業者は避ける
各SNSが定めている規約に違反する手法を用いる代行業者は避けるべきです。
SNSの規約に違反すると、アカウント停止などのペナルティを受ける可能性があります。詳細はSNSによって異なりますが、以下の手法は規約に違反する可能性が高いです。
- フォロワーの購入(買収フォロワー)
- 自動フォロー・自動いいねツールの利用
- 同じコンテンツの過度な使いまわし
- 他ユーザーへの過剰なリプライ
- 著作権侵害
これらの施策は短期的には効果があるように見えても、長期的にはアカウントの信頼性を損ないかねません。特に買収フォロワーは投稿への反応率が低いため、長期的にはアルゴリズムによって不利に評価されてしまいます。
各代行会社の過去事例などを確認して、不自然なフォロワー増加施策を行っていないか注意しましょう。
契約内容をきちんと確認する
SNS運用代行を依頼する際は、契約内容を詳細に確認することが非常に重要です。後々のトラブルを防ぐためにも、契約書の内容は念入りに確認しておきましょう。
契約時に確認すべき主なポイントとしては、以下があります。
確認項目 | 具体的なチェックポイント |
---|---|
契約期間 | 最低契約期間の有無、更新や解約の条件 |
料金体系 | 月額費用、追加料金の有無と金額 |
著作権 | 制作物の著作権の帰属先 |
対応時間 | 平日・休日の対応可能時間 |
機密保持 | 企業情報の取扱いに関する規定 |
特に、著作権はトラブルになりがちなポイントです。制作された投稿用の画像や動画、テキストの著作権がどちらへ帰属するのかを明確にしておかないと、契約終了後のトラブルを招く可能性があります。可能であれば、著作権はクライアント企業側に帰属するように事前交渉することがおすすめです。
また、最近では成果報酬型のSNS運用代行も増えてきています。例えば、「フォロワー1名につき◯円で代行します」といったパターンです。こうしたケースでは、投稿が予想以上の反響を受け、想定外の費用が発生することもあります。事前に予算上限を決めておくなど、何らかの対応が必要です。
SNS運用代行会社の選び方
昨今は多くのSNS運用代行サービスが登場しており、各社の得意分野やサービス内容はさまざまです。うまく代行会社を選ばなければ、無駄な費用が発生してしまう可能性もあります。
SNS運用代行会社を選ぶ際は、自社に似た企業での過去実績があるかどうかが重要なポイントです。また、業務内容やKPIがあいまいではないか、会社のホームページなどが信用できるかどうかも検討事項となります。
たまたま目にとまったSNS運用代行会社を選ぶのではなく、複数社をよく比較検討することが大切です。
自社に似た会社での実績があるか
SNS運用代行会社を選ぶ際に最も重視すべき点は、同業種や似た規模の企業での実績や経験です。業界の特性やターゲット層の傾向を理解している代行会社なら、効果的な運用が期待できます。
SNSの活用方法は、業界によって差が大きいです。例えば飲食店のSNS運用と、BtoB企業のSNS運用では、投稿内容や文章のトーンが大きく異なります。自社と同じ業界での実績がある代行会社であれば、業界特有のSNSの利用方法をよく理解しているはずです。
代行会社の実績を確認する方法としては、以下があります。
- 公式サイト上から事例を確認する
- 直接代行会社に問い合わせる
- 既存のクライアントに評判を聞く
可能であれば、代行会社が運用しているSNSアカウントを実際に閲覧するとよいでしょう。
また、自社の規模と似たような過去実績があることも大切です。中小企業の場合、大手企業向けのサービスだと費用面が見合わないこともあります。自社と同規模の企業への支援実績がある代行会社であれば、予算に見合ったサービスを受けやすいです。
業務内容と費用を双方で明確に認識できているか
SNS運用代行を依頼する際には、業務内容と費用について双方で明確な認識を持つことが重要です。曖昧な契約は、後々のトラブルの原因となりかねません。
業務内容や費用に関して確認すべきポイントは、以下の通りです。
業務内容 | 具体的な確認ポイント |
---|---|
投稿 | 投稿数、文章作成、画像・動画制作の有無 |
運用 | フォロワー対応、コメント返信の範囲 |
分析 | レポートの頻度、内容、改善提案の有無 |
その他 | 緊急対応、特別なキャンペーン |
例えば、「月10回の投稿」と契約した場合でも、画像制作が含まれるのか、文章だけなのかが不明確だと、後から「画像制作は別料金です」と言われてしまうことがあります。またコメント対応についても、「営業時間内のみ」「休日は対応しない」といった条件がある場合が多いため、事前によく確認しておくことが大切です。
SNS運用代行の費用に関しては、以下のようにさまざまなパターンがあります。
- 初期費用
- 月額固定型
- 成果報酬型
最近ではこれらを組み合わせた複雑な料金体系になることも多いので、契約内容はよく確認しておいてください。
なお、フリーランスへ依頼する場合は、費用面でのトラブルが多いため注意が必要です。少しでも曖昧な点があれば、書面やメールなどに残る形であらかじめ質問しておきましょう。
KPIをきちんと共有できるか
SNS運用代行を成功させるためには、明確なKPIを設定し、代行会社と共有することが大切です。目標が曖昧だと、成果の評価ができません。
SNS運用の代表的なKPIには、以下があります。
- フォロワーの増加数
- エンゲージメント率(いいね・コメント・シェアの割合)
- リーチ数(投稿が表示されたユーザー数)
- クリック率(リンク先への遷移率)
- コンバージョン率(購入や申し込みにつながった割合)
どのKPIを重視するかは、企業のSNS活用の目的によって異なります。例えば、ブランドの認知向上が目的なら「リーチ数」や「フォロワー数」が重要になりますし、販売促進が目的であれば「コンバージョン率」が重要です。
自社がSNSを運用する目的を考えながら、適切なKPIを設定しましょう。
会社HPやクラウドソーシング上のプロフィールが信頼できるか
SNS運用代行会社を選ぶ際は、会社のウェブサイトやクラウドソーシング上のプロフィールを詳しくチェックすることが重要です。会社やフリーランスの信頼性を見極める際の参考となります。
例えば会社に依頼する場合であれば、以下の特徴があるウェブサイトは信頼できると判断してよいでしょう。
- 具体的なサービス内容が明記されている
- 料金体系がわかりやすい
- 過去の具体的な実績が掲載されている
- 運営会社の情報(住所や連絡先など)が明記されている
クラウドソーシングサイトでフリーランスなどに依頼する場合は、以下のポイントに注目してみてください。
- 評価点数
- 過去の納品件数
- クライアントからのお礼コメントやレビューの内容
なお、実績を不当に稼いでいる業者もいるため注意が必要です。サクラと思われる不自然なコメントがないか、評価件数は十分かどうかをよく確認しましょう。
また、最近ではAIや自動投稿ツールを使った低品質なサービスも増えています。「完全自動化」「人手不要」などをアピールしている場合は、投稿内容の品質に問題がないか注意が必要です。
SNS運用代行業社の評判が良い10社を比較
株式会社ガイアックス
運営会社 | 株式会社ガイアックス |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社ガイアックスが提供する、GaiaxのSNS運用代行サービスは、10年以上の運用実績と累計1,000社以上の支援実績を持つ、豊富な知見とノウハウが強みです。
SNS広告の運用からレポート会議まで、PDCAをしっかり回す継続支援を行い、常に効果検証と改善を重ねて成果につなげます。
さらに、パッケージ販売ではなく、企業ごとの課題や目標に合わせたフルカスタマイズのプランを提案してくれるため、自社にぴったりのSNS戦略を実現できるのも大きな特徴です。
【株式会社ガイアックスの特徴】
- 累計1,000社以上の支援実績
- 企業に合わせたカスタマイズプランの提供
- 投稿企画、制作、投稿管理まで一貫したサポート
株式会社ライトアップ
運営会社 | 株式会社ライトアップ |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社ライトアップのSNS運用代行サービスは、これまでにファン&フォロワー累計1,500万人超の運用実績を持つ、豊富な経験とノウハウが強みです。
Web制作会社ならではの企画制作力を活かして、SNS投稿に必要な高品質なライティングや撮影、デザイン制作までワンストップで対応できるのも大きな特徴です。
さらに、専任のソーシャルディレクター制度を導入しており、SNS運用だけでなく、Webサイトやコンテンツ制作など複数のWeb領域を横断した企画や提案が可能です。
そのため、運用だけでなく中長期のSNS戦略を一緒に作っていきたい企業にも最適です。
【株式会社ライトアップの特徴】
- SNSだけではなくオウンドメディアやLPなど幅広く相談可能
- 依頼内容は柔軟にカスタマイズ可能
- 投稿作成のみ、コメント監視のみの依頼も可能
株式会社ニット
引用:株式会社ニット公式サイト
運営会社 | 株式会社ニット |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社ニットのSNS運用代行サービス(HELP YOU)は、SNS運用に特化したオンラインアシスタント体制が特徴です。
専属ディレクターがチームを編成し、一貫したサポート体制を構築することで、安定したSNS運用が可能です。
また、SNS運用だけでなく、他のバックオフィス業務と組み合わせてまとめて依頼できる柔軟なカスタマイズ対応ができるのも魅力です。
【株式会社ニットの特徴】
- SNS運用を含めたさまざまなバックオフィス業務を依頼可能
- 専属ディレクターが窓口になるので連携がスムーズ
- 投稿制作からコメント対応・レポート作成までワンストップ
株式会社ホットリンク
運営会社 | 株式会社ホットリンク |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
SNS運用コンサルと運用代行をセットで提供しているのが特徴です。
初期のヒアリングから戦略設計、日々の運用までを一貫してサポートするため、社内に専門チームがなくても安心して任せられます。
さらに、データドリブンのSNS戦略設計を強みとしており、膨大なSNSデータをもとに最適な施策を立案。
データアナリスト、SNSコンサルタント、広告運用担当、クリエイティブ制作担当など、各分野の専門スタッフが連携して運用を進めることで、分析から改善まで質の高いPDCAを実現できます。
【株式会社ホットリンクの特徴】
- データ分析に基づいたSNS運用戦略
- 大手企業導入実績と公共機関実績
- SNS運用コンサル+運用代行
株式会社グローバルリンクジャパン
運営会社 | 株式会社グローバルリンクジャパン |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社グローバルリンクジャパンは、SNSマーケティングに特化した専門企業として、これまでに数多くのSNS分析ツールの開発や出版実績を持つのが大きな強みです。
また、自治体・医療・教育・旅行など業種特化・業界別に合わせたカスタム設計が可能なので、各分野のニーズに沿った効果的な運用を実現できます。
さらに、AIや独自の分析手法を活用しながらデータドリブンでSNSマーケティングの効果を最適化する仕組みを整えており、客観的な数値をもとにした改善提案で、成果につながる運用を支援しています。
【株式会社グローバルリンクジャパンの特徴】
- SNSマーケティングに強い
- SNSマーケ本や自治体運用ガイドを多数発行
- 初期ヒアリングから戦略設計・運用開始まで一貫対応
株式会社トライバルメディアハウス
運営会社 | 株式会社トライバルメディアハウス |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社トライバルメディアハウスのSNS運用代行サービスは、戦略設計から日々の運用、効果分析まで一貫したマーケティング設計を実行できるのが大きな特徴です。
完全委任型プランでは投稿企画、クリエイティブ制作、投稿代行、定例会議・レポートまですべてを包括して任せられるため、SNS担当の負担を大幅に軽減できます。
一方で、運用コンサルティング型プランも用意されており、既存のSNSアカウントを活かしながら、分析と改善提案に特化したサポートを受けられるのも魅力です。
【株式会社トライバルメディアハウスの特徴】
- 完全委任型プランと運用コンサルティング型プランがある
- 日々の運用から戦略の検証まで一貫したサポート
- 複数SNSを横断する支援も可能
株式会社コムニコ
運営会社 | 株式会社コムニコ |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社コムニコのSNS運用代行サービスは、大手企業を含む累計2,600件以上のアカウント運用・支援実績があり、戦略設計から投稿設計、レポーティングまでをワンストップで提供しています。
また、炎上対策やコメント監視の体制も整っているため、企業のSNS運用におけるリスクを最小限に抑えることが可能です。
さらに、自社開発の「comnico Marketing Suite」などのツールを活用することで、投稿管理やレポート作成などの運用を効率化し、スムーズで効果的なSNSマーケティングを支援してくれます。
【株式会社コムニコの特徴】
- 2,600件以上のコンサル実績
- キャンペーン・インフルエンサー施策も支援
- 自社開発ツールの提供でSNS運用をサポート
株式会社サイバー・バズ
運営会社 | 株式会社サイバー・バズ |
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料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | Instagramブランドサイト化プラン:50万円〜 Instagramコマース化プラン:100万円〜 フォロワー増加プラン:100万円〜 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社サイバー・バズのSNS運用代行サービス(BRIDGE)は、戦略設計から投稿設計、効果測定、レポートまでをワンストップで提供できるのが大きな特徴です。
また、ソーシャルリスニングを活用して生活者視点でのリアルなニーズや声を捉えた企画設計を行うことで、SNSを通じたファンとのエンゲージメントを高めます。
さらに、独自のSNS管理ツール「Owgi」を使って投稿スケジュールの可視化、UGC(ユーザー生成コンテンツ)の抽出、効果測定レポートの自動生成などを効率化できるため、担当者の工数を削減しながら高品質な運用が実現できます。
【株式会社サイバー・バズの特徴】
- 独自のSNS管理ツールにより運用業務を支援
- 目的に合わせた柔軟なプラン設計
- 口コミやトレンドを反映させたコンサル
テテマーチ株式会社
運営会社 | テテマーチ株式会社 |
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料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | インハウスサポート:40万円〜 コンテンツサポート:60万円〜 トータルサポート:100万円〜 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
テテマーチ株式会社のSNS運用代行サービスは、X(旧Twitter)、Instagram、TikTokなど、複数のSNSに幅広く対応できるのが特徴です。
また、独自の分析ツールを活用したPDCA重視の改善サイクルにより、運用の質を継続的に高める仕組みが整っています。
さらに、SNSを通じてファンを育て、購買を促し、ブランドとの関係性を深めていく一連の流れを支える戦略設計も得意としており、企業のSNS活用を中長期でしっかりと伴走してくれる点が安心です。
【テテマーチ株式会社の特徴】
- 独自の分析ツール「SINIS」利用による定量分析
- 大手企業の運用代行実績あり
- 戦略的なコミュニティ育成が可能
株式会社ジソウ
引用:株式会社ジソウ公式サイト
運営会社 | 株式会社ジソウ |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
株式会社ジソウのSNS運用代行サービスは、SNSマーケティングの自走支援から運用代行まで幅広く対応できるのが特徴です。
また、必要に応じてセミナーの開催やツール導入支援も行っており、SNS担当者のスキルアップや効率化もサポートしています。
さらに、戦略設計から投稿計画、制作、投稿、簡易レポートまでをワンストップで提供できる体制が整っているので、自社内に専門チームがなくても安心です。
もちろん、投稿の企画や構成作成、投稿代行まで一貫して依頼できるため、SNS運用の負担を最小限にしつつ、継続的な成果につなげやすいのも大きな魅力です。
【株式会社ジソウの特徴】
- SNSマーケティングの自走支援や運用代行を実施
- SNS運用効率化ツール提供
- 研修・セミナー実施
SNS運用代行まとめ
SNS運用代行会社のメリットやできること、選び方のポイントを解説しました。
もう一度おさらいすると、SNS運用代行会社を選ぶ際の主なポイントは以下の通りです。
- 自社と似た会社での実績があるか
- 業務内容や費用は明確か
- KPIを共有できるか
- ホームページやプロフィールが信頼できるか
これらのポイントを押さえることで、自社に合った信頼できるSNS運用代行会社を見つけやすくなります。ぜひ本記事を参考に、最適なSNS運用代行会社を見つけ、効果的なSNS運用を実現してください。
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