お役立ちガイド
人材不足に悩む企業が増える昨今、打開策の一つとして注目されている受付システム。企業や行政機関、ホテルやクリニックなど、多くの窓口業務を効率化してくれる便利な存在です。コロナ禍以降、さらにその需要は高まりつつあります。
本記事では受付システムの導入でお悩みの方に向けて、おすすめの受付システム10選を機能別・業種別に紹介。導入メリットや注意点なども解説するので、窓口業務を効率化したい企業担当者の方はぜひ最後までお読みください。
受付システムとは?
受付システムは、来訪者の応対を自動化するツールです。
飲食店やスポーツジムなどの小規模施設で利用できるものから、役所など大規模な施設での利用を想定したものまで、その選択肢はさまざま。最近では、iPadなどのタブレット端末で簡単に運用できる製品も登場しています。
来訪者対応を自動化するシステム
受付システムとは、来訪者対応を自動化するシステムのことです。主に、企業のエントランスやホテルの受付、イベント会場の入口などで使われています。
受付システムを使うと、訪問客が受付に到着した際にシステムが自動的に案内を行い、訪問目的や面会相手を確認することが可能です。訪問客の要望に応じて、面会相手にSlack上などで通知を出したり、内線経由で電話をかけたりすることもできます。
次のように、受付システムが活用される場面は多いです。
- オフィスビルの受付
- 医療機関やクリニック
- イベント会場
- ホテル
- 教育機関
- 図書館や市役所、区役所
- 美術館や博物館
最近では、シェアオフィスやコワーキングスペースに受付システムを導入したり、無人ジムの営業に受付システムを活用したりする事例も。店舗の無人化や省人化を実現するツールとして、注目が集まっています。
iPadで簡単に運用できる受付システムもある
受付システムの中には、iPadなどのタブレット端末で簡単に運用できるものも多いです。実際、ホテルや美術館などの入口でタブレット端末による受付を見かけたことのある方も多いのではないでしょうか。
iPadで運用できる受付システムは、専用機器の設置が必要ありません。iPadのアプリと同じ感覚で操作できるため、ITに詳しくない担当者でも短時間で使いこなせるというメリットがあります。
また、タブレット型の受付システムは設置場所を選ばないというメリットも。手狭なエントランスでも比較的設置しやすく、オフィスのレイアウトが代わっても簡単に設置場所を変更できます。
低コストで導入できるシステムや大規模施設用のシステムなどさまざまある
受付システムは、小規模な施設向けの手軽なものから大規模施設向けの本格的なものまでさまざま。それぞれの施設の規模に合わせた、豊富なラインナップが存在します。
例えば小規模なオフィスで運用する場合には、基本的な来訪者記録と通知機能を備えたシンプルなものが便利です。中には「ReClip」のように、基本無料で利用できるものも存在します。
反対に大企業や役所などでは、高機能でカスタマイズ性の高い製品がおすすめです。顔認証機能や入退室管理システムとの連携機能を備えたものであれば、多くの来客を効率的にさばくことができるでしょう。例えば「workhub Reception」「テレ窓」は、大企業や公的機関での利用に人気です。
受付システムの機能とできること
受付システムは、受付業務を効率化するための機能を多数搭載。
例えば来訪者があった際にSlackや内線で担当者に通知を出したり、来訪者とシステムを通じて通話したりすることが可能です。QRコードや顔認証など、高度なセキュリティを備えたシステムも増えてきています。
来訪者通知機能
来訪者通知機能は、訪問客が到着した際に自動で担当者に通知を送る機能です。従来のように内線電話で担当者を呼び出す手間が省けるとともに、昼休みなどで担当者が不在の場合でも対応できます。
通知方法は、主に以下の通りです。
- メール
- チャットツール
- 専用アプリ
- SMS
なお、各製品がこれらの通知方法にすべて対応しているというわけではなく、対応状況は製品によって大きく異なります。製品を選ぶ際は、すでに自社で運用しているチャットツールや連絡手段と相性が良いものを選ぶことが大切です。
来訪者との通話機能
受付システムには、来訪者と担当者の間で通話するための機能が搭載されています。
この機能を使えば、従来のように受付担当者が内線を取り次ぐ手間がありません。ビデオ通話機能を備えたシステムであれば、リモートでも顔を見ながら会話することも可能です。
また、担当者が不在の場合には別の担当者へ転送したり、あらかじめ録音したメッセージを再生したりできる製品も。担当者の会議や案件が立て込んでいても、来訪者を待たせることなく対応できます。
来訪者向けQRコードの発行・読取機能
事前に発行したQRコードを用いて、当日の受付手続きをスムーズに行うための機能。
来訪者はスマートフォンなどの画面に表示されたQRコードを受付システムにかざすだけで、氏名や所属企業などの情報を入力することなく入場できます。オフィスへ頻繁に出入りする得意先がある場合や、同じ時間帯に来客が集中しがちな場合には特に便利です。
workhub ReceptionやAcallのように、QRコードとスマートロックを連携できるものもあります。シェアオフィスや無人ジム、大規模なイベントなどでも活用されている機能です。
来訪者記録機能
受付システムには、来訪者の情報を自動的に記録する機能が搭載されています。
記録には、例えば以下の情報を残すことが可能です。
- 訪問日時
- 氏名と企業
- 訪問目的
- 対応担当者
これらの履歴は後からツール上で確認できるため、「前回の訪問時に対応した社員がわからない」といった事態が起こりません。製品によっては履歴をCSV形式で書き出せるため、来訪記録の分析などにも役立てることができます。
来訪者の顔認証機能
最新の受付システムには、顔認証技術を活用した便利なものも多いです。こうしたシステムを導入すれば、2回目以降の訪問時に氏名や所属などの基本情報を入力する必要がなくなり、受け付け対応がさらにスムーズになります。
また、顔認証であればなりすましを防止できるというセキュリティ面での利点も。飛び込み営業への対策にもなるため、訪問者の多い大企業では重宝するでしょう。医療機関や研究機関など、高いセキュリティが求められる施設での利用にも向いています。
受付システムを導入するメリット
受付システムのメリットは、単なる業務削減だけではありません。
受け付け時の情報を一元管理できるため、来訪者の情報を社内でスムーズに共有できるようになります。QRコードや顔認証などを用いれば、受け付け担当者が応対する場合よりもスムーズに入館できるでしょう。
受付担当者の業務を自動化することで業務効率化につながる
受付システムを導入する最大のメリットは、受付担当者の業務効率化。
受付担当者は来訪者の対応や電話の応対、担当者への連絡といった多くのタスクをこなす必要がありますが、受付システムがあれば基本的な対応が自動化されます。担当者への連絡や来館台帳への記入といった単純作業がなくなるため、人件費の削減につながるでしょう。
最近では、受付業務をタブレット端末などで完全自動化する企業も多いです。特に不動産屋やホテルでは、受付の無人化や省人化が進んでいます。
来訪者の情報を一元管理することで担当者間でスムーズに共有できる
受付システムを導入すると、担当者間の情報共有を効率化することができます。
これまでの紙媒体による管理では、来館情報を部署間で共有することが困難でした。過去の入館記録を遡ることも難しく、「前回の来訪記録がなかなか見つからない」ということも珍しくありません。
受付システムでは、誰が、いつ、どのような目的で来訪したかというデータがリアルタイムで共有されます。また、過去の来訪履歴を簡単に検索できるため、継続的に来訪する取引先への対応も簡単です。データはオンライン上に蓄積されるため、複数の拠点を訪問する来訪者がいる場合にもスムーズに対応できます。
事前にQRコードを発行することで来訪者がスムーズに入館できる
QRコードを事前に発行しておくことで、来訪者の入館手続きが格段にスムーズになるというメリットも。
訪問日時が決まった時点でQRコードを発行してメールなどで送付しておけば、来訪者は受付で情報を入力する必要がありません。例えば企業のオフィスであれば、以下のような場面で活用できます
- 外部からの参加者が多い会議を開く
- 継続的に訪問する取引先がいる
- 展示会などのイベントを開催する
上記のような場面がなくても、エントランスで来訪者を待たせなくてよいというメリットは大きいです。
また、医療機関やクリニックでは、非接触で手続きが完了するQRコードが重宝されます。コワーキングスペースや無人ジムなどでの自動精算にも、スムーズに手続きできるQRコードが使われる場面が多いです。
受付システムを導入する際の注意点・コスト
受付システムには多くのメリットがありますが、同時にいくつかの注意点があることも事実。
例えば来訪者数がそれほど多くない場合、導入の効果は薄くなってしまいます。他のビジネスツールと同様に、システム障害への備えも必要です。
これらの注意点をあらかじめ把握することで、受付システムの導入効果を一層高めることができます。
来訪者数が多くない場合は導入コストだけがかさんでしまう
当然ながら、受付システムの利用には一定の初期投資と運用コストが発生します。来訪者数が少ない企業では、費用に見合った効果が得られない可能性も否めません。
参考までに、代表的な受付システムの費用は次の通りです。
製品 | 初期費用 | 月額利用料 |
---|---|---|
ReClip | 0円 | 0円 |
iPad受付システムらいきゃくん | 0円 | 3,000円〜 |
workhub Reception | 0円 | 3,000円〜 |
ラクネコ | 0円 | 5,000円〜 |
ChoiceRESERVE | 22,000円〜 | 33,000円〜 |
最近はクラウド型のサービスが増えてきているため、初期費用は0円のものも珍しくありません。ランニングコストに関しては、月々3,000円〜100,000円程度がおよその相場と考えておきましょう。来客が少なくシンプルな機能のみを利用したい場合は、ReClipのように基本利用が無料のものを利用することも一つの手です。
システム障害が起こった際はスムーズな受付ができなくなる
受付業務を自動化することで生じるリスクの一つが、システム障害です。
受付システムに関する障害としては、社内ネットワークの障害やシステム側のサーバーダウンなどが考えられます。受付時に利用するタブレット端末などの物理的な故障もありうるでしょう。こうした障害が発生すると、受付業務がストップしてしまいます。
システム障害に関してはどのツールでも避けられない問題なので、事前のリスクヘッジが重要です。以下の対策が考えられます。
- 予備のタブレット端末を準備しておく
- 受付に対応できる担当者を1名は配置しておく
- システムが利用できない場合の受付手順を明確化しておく
- タブレットで入館できない場合に備えて電話も置いておく
特にクラウド型のシステムでは、インターネット接続が途絶えた場合に受付ができなくなってしまいます。タブレット端末の横に電話を設置しておくなど、もしものときに備えた代替手段を用意しておくことが大切です。
受付システムを比較する際のポイント
汎用性の高い定番製品から業種特化型の製品まで、さまざまな選択肢が存在する受付システム。自社に最適なものを選定するには、どのようなポイントを意識すればよいのでしょうか。
受付システムを比較する際のポイントは、次の4つです。
- システムの規模感
- 社内ツールとの連携
- 運用の手軽さ
- UI
まずはシステムの規模感でざっくりと絞り、社内ツールや運用の手軽さを確かめた上で数社に絞ることをおすすめします。UIに関しては実際に使ってみなければわからない部分も多いため、トライアル版などを活用しながら決めるとスムーズです。
自社の規模に見合った機能が搭載されているか
受付システムを比較する際に最も重要なポイントは、自社の規模や来訪者数に適した機能があるかどうかです。
一口に受付システムといっても、その機能は製品によって千差万別。導入したい施設が企業オフィスなのか行政機関なのか、あるいはクリニックなのか不動産会社なのかによって、同じ製品でも向き不向きは変わります。まずは自社の規模に適した製品を絞り込むことが大切です。
企業規模ごとに、向いている受付システムを簡単にまとめました。システムの規模感を決める際に参考にしてください。
企業規模・種類 | おすすめの製品 |
---|---|
大企業 |
|
中小企業 |
|
公共施設・自治体など |
|
なお、RECEPTIONISTとACALLは主に大企業で人気ですが、中小企業でも多くの導入事例があります。
加えて、機能面での比較も大切です。受付の記録や担当者への取り継ぎといった基本機能はほとんどのシステムが搭載していますが、以下は対応状況が分かれがち。
- QRコード認証
- 顔認証
- ビデオ通話機能
- スマートキーとの連携
これらの機能が必要な場合は、事前に各製品の対応状況をチェックしておいてください。
社内の既存システムとの互換性があるか
規模感の次に検討しておきたいポイントが、既存の社内システムとスムーズに連携できるかどうか。特に以下のシステムとの連携機能は、入念にチェックしておきましょう。
- チャットツール
- セキュリティシステム
- 入退室管理システム
- 顧客管理(CRM)システム
- カレンダーツール・タスク管理ツール
例えばチャットツールと連携すると、担当者が来訪者の通知を見逃しづらくなります。SlackやChatWork、Microsoft Teams、LINEなどと連携できる製品があるので、自社が普段使っているチャットツールと連携できるかどうかを比較してみましょう。
受付業務を完全自動化したい場合には、セキュリティシステムや入退室管理システムとの連携も必要です。例えばGuestCoolはセキュリティゲートと連携できるため、受付対応を完全に自動化しながら万全のセキュリティ管理ができます。
このほか、カレンダーツールやタスク管理ツール、さらには検温システムなどと連携できるものも。例えばラクネコではOutlookカレンダーやGoogleカレンダーなどと連携可能で、カレンダーに予定を登録するだけでQRコードを自動で発行することができます。
iPadなどで簡単に運用できるかどうか
受付システムを比較する際には、タブレット端末で簡単に運用できるかどうかも比較しましょう。特にiPadで操作できるシステムであれば、来訪者も操作に迷うことが少ないです。
iPadで利用できる人気の受付システムとしては、次があります。
- RECEPTIONIST
- workhub Reception
- Smart at reception
- ラクネコ
- iPad受付システムらいきゃくん
- ReClip
- ACALL
上記のように、多くのツールがAppStore上のアプリとして配信されています。一部の大企業向け・官公庁向けのツールは、専用端末がないと操作できないため注意してください。
担当者・来訪者ともに使いやすいUIかどうか
受付システムを比較する際に意識しておきたいポイントが、受付システムのUI。受付担当者だけでなく、来訪者側の視点からも比較する必要があります。
受付システムのUIを比較する際の基本的なチェックリストは、次の通りです。
- 入力項目や操作手順がわかりやすいか
- 文字サイズや配色が見やすいか
- 入力途中での修正が簡単か
- QRコードや顔認証はスムーズに完了するか
上記以外にも、施設によっては多言語対応の充実度合いや、高齢者向けの音声案内・文字拡大機能なども比較する必要があります。
来訪者が操作に戸惑うようなシステムでは、かえって受付担当者の負担が増えかねません。初めての来訪者も多く使う受付システムだからこそ、UIにこだわってみてはいかがでしょうか。多くの製品は無料トライアル期間を用意しているので、本格運用する前に担当者側・来訪者側の双方から実際に操作感を確認することをおすすめします。
受付システム 比較10選
RECEPTIONIST
運営会社 | 株式会社RECEPTIONIST |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
RECEPTIONISTは、年間400万人以上に利用されているクラウド受付システムです。
iPad1台で来客受付を自動化でき、QRコード認証や完全タッチレス運用にも対応しています。また、来客受付と会議室の利用管理を一体化できるため、オフィスの運営を効率化できます。
また、元受付嬢の視点を取り入れたUIデザインは、直感的で操作しやすく、ホスピタリティのある印象を与えられる点も特徴です。
【RECEPTIONISTの特徴】
- タブレットで完結する受付
- 来訪予定と受付がスムーズに連携
- ゲート・自動ドア連携が可能
iPad受付システムらいきゃくん
運営会社 | 株式会社オフィスゲート |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 基本プラン:月額3,300円 らいきゃくんPro:7,480円 エンタープライズ:14,300円 For医院:5,500円 ※価格はすべて税込 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
らいきゃくんは、iPad1台で非対面受付を実現できるシステムです。電話応対が不要となることで、受付業務の効率が大幅に向上します。
担当者にはデスク上にポップアップ通知が届き、「対応可」または「対応不可」をワンクリックで即応答できるため、スムーズな来客対応が可能になります。
さらに、待機画面は自社ロゴや画像を使って自由にカスタマイズでき、受付スペースをブランディングの場として活用することも可能です。
【iPad受付システムらいきゃくんの特徴】
- 低コストでの運用が可能
- iPadのレンタルも可能
- 専用アプリをダウンロードするだけ
moreReception
運営会社 | 富士ソフト株式会社 |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
moreReceptionは、QRコードをかざすだけで受付が完了するタッチレス運用に対応しています。
さらに、タッチパネルによる受付や、入館カード・チケットの発行にも対応しており、来訪者の用途や施設の運用に合わせた柔軟な対応が可能です。
来訪通知は、内線通話・メール・専用アプリ・チャット・SMSなどさまざまな手段に対応しており、社内の連携もスムーズに行えます。
導入後は、3年間の無料サポートが用意されているため、安心して運用を開始・継続することが可能です。
【moreReceptionの特徴】
- グッドデザイン賞受賞のスタイリッシュデザイン
- 来訪者の事前予約なし受付が可能
- 卓上/床置き型/カウンター設置の3種筐体
workhub Reception
運営会社 | 株式会社ビットキー |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 月額3,000円〜(税抜) |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
workhub Receptionは、月額3,000円から利用可能なクラウド型受付システムで、スマートロック「bitlock PRO」と連携することで、完全無人での受付および入退館管理が可能になります。
また、受付用タブレットからビデオ通話が可能なため、遠隔地からでも来訪対応がスムーズに行えます。
さらに、企業ロゴやアイコン、メッセージなどのカスタマイズに対応しており、受付画面を自社のブランディング要素として活用することも可能です。
【workhub Receptionの特徴】
- Slackやメール通知で社内即時対応
- 月額3,000円という低価格で運用可能
- カレンダー連携で日程管理とQR発行を一体化
MOT受付システム
運営会社 | 株式会社バルテック |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
MOT受付システムは、iPadやAndroid端末から直接担当者を内線通話で呼び出せる機能を備えています。QRコードを持っていない来訪者でも、画面タッチによる受付操作が可能です。
さらに、日本語と英語に対応した受付画面を搭載しており、外国人来訪者への対応やグローバルな運用にも適しています。
テレワークやフリーアドレス制にも対応しており、担当者が社内にいない場合でも、スマートフォンの内線通話機能を通じてスムーズに呼び出しが行えます。
【MOT受付システムの特徴】
- 受付と勤怠管理ができるシステム
- 受付/退館時に自動ログ記録し、クラウドでリアルタイム管理
- 「総合受付」「個人呼出」「配送受付」など業務に即した画面切替
WowDesk
引用:WowDesk公式サイト
運営会社 | キングソフト株式会社 |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
WowDeskは、自社のビジネスチャット「WowTalk」と連携しており、チャット上で来訪通知の受信が可能です。タブレット1台で無人受付を実現できるため、受付業務の省力化にもつながります。
受付画面には、配送・面接・訪問など用途に応じたボタンを最大6つまで自由に配置でき、来訪者の目的に合わせた案内がスムーズに行えます。
また、Google Homeなどのスマートスピーカーと連携することで、受付通知を音声で知らせることも可能です。
【WowDeskの特徴】
- 予約あり・予約なしの対応が可能
- 受付時の動画を保存し、来客確認や防犯に活用
- スマートスピーカーとの連携
ラクネコ
引用:ラクネコ公式サイト
運営会社 | 株式会社プロトソリューション |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 月額5,000円〜(税抜) |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
ラクネコでは、カレンダー連携により、予定の登録と同時に招待メールとQRコードが自動で発行されます。来訪者は、送られてきたQRコードをiPadにかざすだけで、受付が完了するため、非対面・スムーズな対応が可能です。
また、QRコードを持っていない来訪者に対しては、名刺撮影や手書き入力にも対応しており、柔軟な受付方法を提供します。
さらに、iPadから直接来訪者と通話できるインターホン機能も備えており、担当者がその場にいなくても円滑な対応が可能です。
【ラクネコの特徴】
- カレンダー機能との連携でQRコードの自動送信
- 受付ボタンのカスタマイズが可能
- アカウント数のみに基づく料金設定
Acall
引用:Acall公式サイト
運営会社 | 株式会社Acall |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
Acallは、AIチャットを通じて会議室の予約が簡単に行える機能を備えています。
さらに、「Acall Meeting」との連携により、会議室の予約管理だけでなく、出退勤ログの一元管理も可能です。
また、受付画面のスクリーンセーバーやロゴ、ボタン配置、レイアウトなどは自由にカスタマイズできるため、企業のブランディングや利用者に合わせた柔軟な設定が行えます。
【Acallの特徴】
- 会議室の予約管理や受付の自動化が可能
- QRをかざすだけで受付完了
- 受付・退館時刻をクラウドに保存し、分析・レポート活用が可能
ipult
引用:ipult公式サイト
運営会社 | 名電通株式会社 |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
ipultは、iPadとアナログ内線1本だけで設置できるため、配線工事が不要でスムーズに導入できます。待機画面には動画や静止画を表示できるため、来訪者への企業PRとしても活用可能です。
さらに、日本語と英語のバイリンガル対応により、外国人の来訪にも柔軟に対応可能です。
受付の稼働は就業時間に合わせて自動でON/OFFの切り替えが可能なため、運用の手間も軽減されます。
【ipultの特徴】
- 電源・電話回線・Wi‑Fiがあれば短時間で導入可
- デジタルサイネージ機能を搭載
- CSV連携で部署・氏名一括登録
Smart at reception
運営会社 | M‑SOLUTIONS株式会社 |
---|---|
料金形態 | 従量課金制 |
料金(中小企業向け) | Basic(従業員5~299名):¥20,000/台 Premium(300~999名):¥30,000/台 ※価格はすべて税抜 |
料金(大企業向け) | Enterprise(1,000名~):¥50,000/台 HD Group(グループ企業向け):¥100,000/台 ※価格はすべて税抜 |
Smart at receptionは、iPadを活用した受付システムで、多様な通知手段に対応しているのが特徴です。
内線電話や携帯への通知はもちろん、メールやSlack、Microsoft Teams、Chatwork、LINE WORKSなど、業務で使われる主要なツールにも連携できます。
また、工場や店舗など現場に特化した機能も備えており、現場の運用にあわせた柔軟な設定が可能です。
さらに、ラベルプリンターと連携することで、紙の入館証をその場で発行することもできます。
【Smart at receptionの特徴】
- iPad設置のみで無人受付化
- Microsoft Teams等を通じたテレビ通話が可能
- 入館証印刷オプションあり
受付システムの導入検討時によくある質問
受付システム導入を検討する際には、さまざまな疑問が浮かぶもの。受付システムの導入時によくある質問とその回答をまとめました。受付システムの導入にあたって疑問点がある方は、ぜひ活用してください。
無料で使える受付システムはありますか?
完全無料で利用できる受付システムも存在します。
例えばReClipは、完全無料プランがある人気の受付システムの一つ。タブレット端末さえあれば、アプリをダウンロードするだけで利用を始めることができます。アプリはAppStoreとGoogle Playの両方で配信されているため、iOSとアンドロイド端末の両方へ対応できる点も魅力。SlackやChatWork、Microsoft Teamsなど多くのツールと連携することも可能です。
また、以下のツールでは無料トライアルが利用できます。
- ラクネコ
- ACALL
- RECEPTIONIST
- テレ窓
ラクネコとACALLでは30日間、RECEPTIONISTでは14日間の無料トライアルを実施しています。この期間には、すべての機能を無料で試すことが可能です。テレ窓の無料トライアルでは、実際の端末の貸出付きで無料トライアルを実施しています。このほかの受付システムでも無料トライアルを利用できる場合があるため、気になる製品がある方は問い合わせてみましょう。
セキュリティに強い受付システムの特徴は?
セキュリティに強い受付システムには、次のような特徴があります。
認証関連 |
|
システム全体 |
|
特にセキュリティゲートと連携できるツールは、「セキュリティに強いシステム」といってよいでしょう。例えばworkhub ReceptionやVisitViewはセキュリティゲートと連携できるため、ドアの解錠を遠隔で行うことができます。顔認証やQRコードも、入館者のなりすましを防ぐうえで効果的です。
システム全般のセキュリティとしては、ISOなどの国際規格を取得しているかを意識してみてください。例えばRECEPTIONISTは、情報セキュリティレベルを保証する2つの国際規格(ISO/IEC27001・ISO/IEC27017)を取得しています。
受付システムはどのようなシステムと連携できますか?
受付システムは、主に次のようなシステムと連携できます。
- ビジネスチャット(SlackやChatWork)
- SMS(LINEなど)
- 電話・IVR
- 入退室管理システム
- カレンダーツール・タスク管理ツール(Microsoft Teamsなど)
ビジネスチャットやSMS、電話は、いずれも主に担当者への連絡に利用できます。入退室管理システムは、誰がいつ出入りしたのかをより詳しく把握したい場合に活用できるでしょう。カレンダーやタスク管理ツールと連携すれば、アポイントメントに合わせてQRコードを自動で発行したり、訪問者へメールを送信したりすることもできます。
さらに、製品によっては以下のツールと連携できる場合も。
- セキュリティゲート
- 業務アプリ開発ツール(kintoneなど)
例えばSmart at receptionはkintoneとの連携に対応しており、kintoneから来訪者を招待したり、kintone上に受付情報を自動で記録することができます。
なお、API連携に対応したシステムであれば、ここまで紹介したさまざまなツールとの連携をカスタマイズすることも可能です。実際、大企業では既存の受付システムをそのまま導入するのではなく、スクラッチ開発や追加開発を依頼するケースもあります。
受付システムまとめ
来訪者の対応を自動化してくれる受付システム。今回解説した通り、受付業務を大幅に効率化してくれる便利な存在です。使い方によっては、セキュリティの強化や受付時間の短縮など、さまざまなメリットも期待できます。
最近ではiPadなどのタブレット端末で簡単に運用できるクラウド型のシステムが主流になりつつあり、他のビジネスツールと比較しても導入のハードルはかなり低め。中には、タブレット端末にアプリをインストールするだけで利用を始められる製品もあります。
製品を比較する際には、各製品の規模感や社内システムとの連携、導入の手軽さやUIなどを多角的に検討することが大切です。導入前には、無料トライアルもぜひ活用してみてくださ受付業務は、企業の「顔」とも言える重要な存在です。ぜひこの記事の内容を参考に、自社に最適な受付システムを見つけてみてください
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