お役立ちガイド

POSレジが気になっている店舗経営者の方も多いのではないでしょうか。
POSレジとは、商品販売時に必要な情報をまとめて管理できるシステムです。従来型のキャッシュレジとは異なり、売上データの集計や在庫管理、顧客情報管理といった便利な機能を多数搭載。小規模店舗から大型チェーン店まで、業種を問わず幅広く活用されています。
本記事では、2025年時点で最新のおすすめPOSレジ10選を徹底比較します。機能やメリット、導入時の注意点もわかりやすく解説するため、POSレジ選びで迷っている方はぜひお役立てください。
POSレジとは?
POSレジとは、会計や販売をワンストップで支援してくれるシステムのことです。「Point of Sale」の略称で、日本語に訳すと「販売時点情報管理」となります。
従来のレジスターが単純な会計処理しかできなかったのに対し、POSレジは商品が売れた瞬間の取引データを自動で記録・管理する点が特徴。最近はiPadなどのタブレット端末上で動作する、クラウド型のPOSレジが人気を集めています。
POSレジは主に取引・会計を行う
POSレジとは、決済や会計を自動で行うシステムのこと。「いつ」「どの商品が」「いくらで」売れたのかを瞬時に記録し、システム上に販売データを記録してくれます。
POSレジが普及する前のレジは「キャッシュレジ」と呼ばれ、主に現金での取引を想定していました。しかし、最近ではクレジットカードや電子マネーといった多様な支払い手段が登場しているほか、過去の売上データをマーケティングに活用したいと考える企業も増え、従来のキャッシュレジでは対応が難しくなりつつあります。
そこで登場したのが、POSレジです。以下の通り、キャッシュレジと比べた際のPOSレジのメリットは一目瞭然です。
キャッシュレジ | POSレジ | |
---|---|---|
支払い手段 | 現金のみ | 現金 クレジットカード 電子マネーなど |
主な機能 | 現金の保管 売上情報の記録 |
キャッシュレス決済
売上集計・会計 取引処理 データ分析 |
これまでは大型スーパーやコンビニエンスストアを中心に活用されてきましたが、最近では小規模な小売店や個人商店などで導入するケースも増えてきています。
iPadなどのタブレット端末で動作するPOSレジもある
近年主流となっているのが、タブレット型のPOSレジです。
POSレジは設置形態に応じて、「ターミナル型」「パソコン型」「タブレット型」の3種類に分類できます。それぞれの特徴は、次の通りです。
タイプ | 導入コスト | 盗難リスク | 操作感 | おすすめの店舗 |
---|---|---|---|---|
ターミナル型 | × | ◎ | ◎ | 大規模店舗・チェーン店 |
パソコン型 | ◎ | △ | △ | 小規模〜中規模店舗 |
タブレット型 | ◎ | △ | ◎ | 小規模〜中規模店舗 |
ターミナル型は、従来型のレジにPOSシステムを取り付けたタイプ。コンビニやスーパーなどでよく設置されているタイプで、盗難リスクが低いというメリットがあります。
パソコン型は、パソコンにPOSシステムのソフトをインストールして使うタイプです。導入コストが低い反面、ターミナル型に比べると操作感が劣ることも少なくありません。同じパソコンをレジ業務以外にも利用する場合は、ウィルス感染のリスクもあります。
最後のタブレット型は、iPadやAndroidなどにPOSアプリをインストールして使用するタイプ。従来のターミナル型と比べ、導入コストを大幅に削減できます。スクリーンにタッチして直感的に操作できるため、操作感もターミナル型に見劣りしません。
タブレット型はクラウドベースのシステムが多いため、インターネット環境があればどこでも利用可能なところも嬉しいポイント。移動販売やイベント出店などでも持ち運んで利用できるため、幅広く普及しています。
サロン向けや飲食店向けなど、業種特化のPOSレジもある
POSレジシステムは各ベンダーからさまざまな製品が展開されていますが、中にはサロンや飲食店などに特化したものも。
例えばサロン向けには、予約管理機能や顧客管理機能を搭載したものが人気です。例えば美容院向けに開発されたPOSレジ「SalonAnswer」では、電子カルテで過去のオーダーを一元管理できます。
飲食店向けのシステムでは、オーダー管理やメニュー管理、テーブルオーダー機能を搭載したものが多いです。中には「でりれじ」のように、UberEatsや出前館などのフードデリバリーサービスと連携している製品もあります。
サロンや飲食店でPOSレジの導入を検討している場合は、こうした業界特化型の製品も視野に入れてみてください。
POSレジの機能やできること
POSレジには、会計から売上管理まで多彩な機能が搭載されています。主要な機能を以下の表に整理しました。
機能 | できること |
---|---|
取引処理・決済 | バーコードの読み取り、各種決済 |
売上集計・会計 | 日次・月次集計、損益計算 |
在庫管理 | 在庫の把握、発注アラート |
データ分析 | 売り上げ分析、時間帯分析 |
勤怠管理 | スタッフの出退勤記録、シフト管理 |
顧客管理 | 購入履歴やポイント履歴などの管理 |
※搭載されている機能の名称は製品によって異なる場合があります。
取引処理・決済機能
POSレジの核となる機能が、取引処理と決済機能です。
商品バーコードの読み取りから価格、税金の計算までを自動で実行できます。分割払いやボーナス払い、ポイント利用による割引などにも対応可能です。
現金以外にも、以下のようなさまざまな決済手段に対応しています。
- クレジットカード
- デビットカード
- 電子マネー
- QRコード決済
飲食店向けのシステムの中には、割り勘での支払いやテーブル会計に対応した製品も。会計がスムーズになれば、顧客にとっても大きなメリットがあるでしょう。
なお、POSレジの利用には決済手数料がかかります。決済手数料は、売上金額に対しておよそ3〜4%程度が相場です。代表的なPOSレジサービスの手数料を下表にまとめたので、参考にしてください。
POSレジ | クレジットカード | QRコード | 電子マネー |
---|---|---|---|
Airレジ | 3.24%〜 | 2.95% | 2.95%〜 |
Square | 3.25%〜 | 3.25% | 3.25%〜 |
USENレジ | 2.99%〜 | 3.0%〜 | 3.24% |
STORES | 3.24%〜 | 3.24%〜 | 1.98%〜 |
※2025年6月時点の情報
売上集計・会計機能
リアルタイムで売上情報を集計する機能。時間帯や商品ごとに、過去の売上データを一括で確認できます。手動での集計作業が不要になるため、スタッフの業務負荷軽減や人的ミスの削減につながります。
また、週次や月次の売上レポートを自動生成することで、前年同期と比較したり、目標達成率を確認したりすることも可能です。これらのレポートを活用して、キャンペーンの実施やクーポンの配信といったマーケティング施策を考えることもできるでしょう。
会計ソフトと連携できるPOSレジを導入すれば、売上データを自動で会計システムに取り込むこともできます。
在庫管理機能
商品の在庫をリアルタイムで追跡する機能です。
商品が売れたり入荷されたりすると、在庫数が自動で更新されます。入荷・出荷の判定はバーコードを用いて自動で行われるため、手動で在庫数を更新する必要がありません。在庫の管理ミスもなくなるため、紛失や盗難などの早期発見につながります。
また、在庫数が設定した最低在庫数を下回った場合にアラート通知を出したり、商品を型番やロットごとに管理したりすることも可能。例えばアパレルショップの場合、「Mサイズは残り在庫数が5点、Lサイズは残り在庫数が3点になった時点で発注アラートを出す」といったように柔軟な使い方ができます。
データ分析機能
蓄積された販売データをもとに、様々な角度から売上の分析を行う機能。
次のようなレポートを自動で生成することができます。
- 商品別売上ランキング
- 時間帯別の売上推移
- 曜日別の来客数分析
例えば商品別売上ランキングを見れば、売れ筋商品と死に筋商品を把握することが可能です。売り場配置の改善や商品ラインナップの見直しといった施策を考える際には、POSレジ上のデータが大いに役立つでしょう。
時間帯別の売り上げ推移や曜日別の来客数分析も、シフト組みやスタッフ配置の最適化に役立てることができます。レポートを細かく分析することで、「この商品はこの季節によく売れているんだな」といった意外な発見があるかもしれません。
スタッフの勤怠管理機能
POSレジシステムの中には、スタッフの勤怠管理機能を備えた製品も。この機能を使えば、例えば次のことが実現できます。
- 出退勤時刻の記録
- 給与の計算
- シフト表の作成
出退勤の記録では、スタッフがPOSレジにログインした時刻を出勤時刻、ログアウトした時刻を退勤時刻として記録することが可能。休憩時間や残業時間も考慮した、正確な労働時間を把握できるようになります。給与も、各社員の勤怠実績に応じて自動で算出することが可能です。
シフト表の作成では、スタッフの希望や店舗の必要人員を照らし合わせた最適なシフト表を提案します。例えば「Square」は、シフト表の自動作成やシフト内容のメール通知機能を搭載。スタッフや月別の人件費、時給などをSquare上のレポートで確認することもできます(一部は「Square シフト」と要連携)。
顧客管理機能
顧客の購入履歴や来店頻度、購入金額などを管理する機能。顧客単価が高い場合やリピーター獲得を狙いたい場合には、大いに役立つ機能です。
例えばスーパーやコンビニなどで、店舗独自のポイントカードを発行したことのある方も多いのではないでしょうか。店舗側としては、こうしたポイントカードを導入することで「誰がどの商品を買ったのか」というデータを蓄積できるようになるた、次のようなマーケティングにつながります。
- 顧客ごとの購入履歴や累計購入額を分析する
- ポイント残高をメールで通知して来店を促す
- 長い間来店していない顧客にメールを配信する
顧客ごとのマイページを用意すれば、誕生日特典やリピーター向けクーポンを自動で発行することも可能です。
また、年齢層や購入傾向、来店頻度ごとに顧客をグループ分けして購買傾向を分析することもできます。チェーン店などで本格的なデータ分析を行いたい場合には、とても便利な機能です。
POSレジを導入するメリット
以下の通り、POSレジの導入には多くのメリットが。
- 売上の集計が効率化する
- 会計処理のミスがなくなる
- さまざまな決済手段に対応できる
- リアルタイムで売上や在庫を把握できる
店舗運営を効率化する上で、POSレジは大きな味方です。この機会に、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
会計処理が簡単にできミスを減らすことができる
POSレジを導入すると、手計算で起こりがちな計算ミスを防ぐことができます。
手動での会計処理には、ミスがつきものです。商品価格の入力ミスや税額計算ミス、お釣りの計算ミスなどは、会計処理を担当したことがある方なら誰もが一度は頭を悩ませたことがあるのではないでしょうか。
POSレジを使えば、従来のキャッシュレジで起こりがちなミスを大幅に削減できます。バーコード読み取りによって商品の情報が自動入力されるため、価格の打ち間違いも起こりません。
また、軽減税率や複雑な割引がある場合にも心配ありません。会計処理が簡単になるため、スタッフの負担軽減にもつながるでしょう。
売上集計や処理にかかる時間を削減できる
POSレジによって、手作業での売上集計作業を完全に自動化することができます。
売上の集計作業は、閉店後に時間をかけて行っていた店舗も多いのではないでしょうか。開店前に前日の売上を集計し、発注をかけているケースもあるでしょう。
POSレジを利用すると、こうした集計処理が瞬時に完了。日次売上レポートや月次売上推移なども、ボタン一つで生成可能です。会計ソフトへの転記作業も自動化できるため、経理担当者の業務負担も大幅に軽減されます。
浮いた時間は、商品企画や接客、マーケティングといった、より付加価値の高い業務に充てることができるでしょう。
様々な電子決済方法に対応している
キャッシュレス決済に対応するのであれば、POSレジはもはや必要不可欠なシステムといっても過言ではありません。
最近では、現金以外にもクレジットカードやデビットカード、電子マネー、スマートフォン決済といった数多くの決済手段が登場しています。経済産業省が2023年に公表した調査によると、キャッシュレス決済を日常生活で利用する人は54%にも及びました。特に若年層や外国人観光客の中には、「現金を持ち歩かない」という人も珍しくありません。
POSレジを導入すると、これらの多様な支払い手段に一括で対応できます。「PayPayが使えるお店を選ぶ」「現金しか使えないお店は使わない」といった人も多い中、キャッシュレス決済への対応に大きなメリットがあります。お釣りのやり取りも発生しないため、レジの混雑緩和にも効果的です。
リアルタイムで常に商品在庫を把握できる
POSレジでは商品が売れた瞬間に在庫数が自動で更新されるため、常に正確な在庫状況を把握できます。
設定した最低在庫数を下回ると自動でアラートが表示されるため、品切れによる機会損失も起こりません。スマホやタブレット上からいつでも在庫状況をチェックできるため、オーナーが店舗にいなくてもスムーズに発注を出すことができます。急な在庫変動があった場合にも安心です。
また、ECサイトと店舗での販売を併用していたりするケースもあるでしょう。POSレジではリアルタイムで在庫が更新されるため、「在庫切れしているのにECサイトで注文が入ってしまった」といったトラブルを未然に防ぐことができます。
複数店舗でPOSレジを導入すればリアルタイムで売上状況が確認できる
POSレジシステムの多店舗管理機能を使えば、複数店舗の売上状況を一括で確認できるように。
例えばチェーン展開している店舗では、POSレジによって本部から全店舗の売上情報をリアルタイムで確認できます。具体的には、次のようなデータを出力することが可能です。
- 店舗別の売上ランキング
- 地域別の売上比較
- 商品別の売上分析
これらは、さまざまなマーケティング施策に役立てることができるでしょう。例えば「売上が好調な店舗の成功要因を分析し、他店舗に横展開する」といったような活用が考えられます。
なお、各製品によって対応している店舗の最大数が異なるため注意してください。他店舗管理機能に対応している人気製品の最大店舗数は、次の通りです。
製品 | 最大店舗数 |
---|---|
Airレジ | 400店舗 |
Square | 300店舗 |
多言語対応のPOSレジを使えばインバウンド客にも対応しやすくなる
インバウンド需要の高まりによって、多言語対応POSレジの重要性が高まりつつあります。
国際ビジネスコミュニケーション協会の調査によると、外国人客への接客では「カタコトれべる」「たどたどしいレベル」がおよそ70%を占めることが明らかになりました。大半のスタッフが英語での接客に苦戦していることがわかります。
多言語対応したPOSレジを導入すれば、画面表示を英語、中国語、韓国語などに切り替えることが可能。スタッフの大幅な負担軽減につながりますし、外国人客の集客にもつながるでしょう。
また、多言語対応のPOSレジは海外の決済手段にも対応していることが多いです。例えば「海外製のクレジットカードが使えないため支払いができない」などは、外国人客が店舗で決済する時によくあるトラブルの一つ。海外対応したPOSレジを導入すれば、こうした事態が起こりづらくなります。
代表的なPOSレジの多言語対応状況をまとめたので、参考にしてください。
製品 | 対応する外国語数 | 英語 | 中国語 |
---|---|---|---|
ユビレジ | 1つ | ○ | × |
Airレジ | 2つ | ○ | ○ |
Square | 1つ(※) | ○ | × |
USENレジ | 4つ | ○ | ○ |
※動作環境によって自動で判別
おすすめのPOSレジ10選ランキング
Airレジ
引用:Airレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社リクルート |
---|---|
料金形態 | ー |
料金(中小企業向け) | 無料 ※周辺機器は別売り |
料金(大企業向け) | 無料 ※周辺機器は別売り |
Airレジは、基本機能がすべて無料で使えるPOSレジアプリです。初期費用や月額費用などの負担は一切なく、導入にかかるコストを抑えられます。
iPadやiPhoneがあれば専用の機器を用意する必要もなく、誰でもすぐに始められるのも大きな魅力です。
操作画面は直感的でわかりやすく、タッチ操作だけで簡単に使えるので、新人スタッフでもすぐに覚えられます。
さらに、Airペイと連携することでクレジットカードや電子マネー、交通系ICなど多様なキャッシュレス決済にもスムーズに対応できます。
【Airレジの特徴】
- 基本機能がすべて無料で使える
- シンプルで使いやすい画面操作
- 他のシステムとの連携でオーダーシステムや予約業務の管理が可能
スマレジ
引用:スマレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社スマレジ |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | スタンダード:0円 プレミアム:5,500円 プレミアムプラス:8,800円 フードビジネス:12,100円 リテールビジネス:15,400円 ※価格はすべて税込 |
料金(大企業向け) | ー |
スマレジは、売上や在庫、顧客データをクラウドでリアルタイムに管理できるのが大きな特徴です。
飲食店や小売など、さまざまな業種に合わせてオーダー管理や在庫管理、顧客管理など必要な機能を追加できる柔軟性も魅力です。
飲食店では卓上のiPadを使ったセルフオーダーにも対応しており、業務の効率化をサポートします。
サポート体制も充実しており、無料のメール・チャットに加え、有料プランでは365日対応の電話サポートを利用できます。
【スマレジの特徴】
- 全国7箇所にあるショールームで実機体験可能
- プレミアム以上で本部・店舗間での情報一元化が可能
- リテールビジネスプランでは免税手続きやパスポート読取にも対応
ユビレジ
引用:ユビレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社ユビレジ |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | プレミアムプラン:6,900円〜 ハンディ:8,400円〜 QRオーダー&決済:15,000円〜 在庫管理:11,400円〜 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
ユビレジはiPad専用のPOSレジで、タブレットならではの直感的で快適な操作性が魅力です。スマホ操作に慣れているスタッフであれば、初日からスムーズに使いこなせます。
また、iPhoneを注文用の端末として活用できるため、飲食店などではスタッフの動線を効率化できます。
さらに、セルフオーダーや決済をお客様自身のスマホで完結できる機能も備えており、非接触対応を強化できます。
飲食店や小売店はもちろん、大規模なチェーンやEnterprise向けのカスタマイズにも対応しているので、幅広い業種や規模にフィットするのも特徴です。
【ユビレジの特徴】
- iPad専用のPOSレジ
- 個人店舗から大規模なチェーン店まで対応
- iPhoneをハンディとして活用可能
POS+
引用:POS+公式サイト
運営会社 | ポスタス株式会社 |
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料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 14,000円(税込)〜 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
POS+(ポスタス)は、小売・飲食・美容・クリニックなど、業種ごとに特化したプランを提供しているのが特徴です。
たとえば飲食店向けにはキッチンとの連携やテイクアウト、セルフオーダー機能を備えており、小売店向けには在庫管理やバーコード対応、各種帳票出力などが充実しています。美容サロン向けには電子カルテ機能やDM配信機能も用意されており、店舗の運営を幅広くサポートします。
また、英語・中国語・ベトナム語などの多言語に対応しているため、外国人スタッフやお客様が多い店舗でも安心です。
さらに、365日電話対応や全国駆けつけサポートなど、充実したサポート体制も大きな強みです。
【POS+の特徴】
- 業界に特化したPOSレジを提供
- POS+ selfregiで業態に応じた非接触型会計に対応
- 順番待ちシステムやシフト作成システムなどのオプションあり
ワンレジ
引用:ワンレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社スカイダイニング |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
ワンレジは、飲食店に特化した機能が豊富に揃っているのが特徴です。
モバイルオーダーやテーブルオーダー、キッチンディスプレイ、券売機、自動釣銭機など、多彩な周辺機器と連携できるため、店舗の運営を効率化できます。
また、勤怠管理や給与計算機能も備わっており、スタッフの管理業務をサポートします。
さらに、売上・原価・人件費・利益などをリアルタイムで集計できるため、スマホやPCからいつでも店舗の状況を把握できるのも大きな魅力です。
【ワンレジの特徴】
- 飲食店専用のPOSレジ
- レジ機能だけでなく労務管理や顧客管理機能も搭載
- 24時間365日の手厚いサポート
USENレジ
引用:USENレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社USEN |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
USENレジは、モバイルオーダーやテーブルオーダー、ハンディ注文、券売機、セルフ精算機など、さまざまな店舗運営スタイルに対応できるのが大きな特徴です。
タブレットオーダーでは、業態やメニューに合わせて多彩なレイアウトが設定できるため、お客様にとっても見やすく使いやすいオーダー環境を実現できます。
また、NTTデータと共同開発した高耐久の13.3インチPOS端末を採用しており、IoT遠隔監視ルーターやメッシュアクセスポイントも搭載しているため、通信環境の安定性も万全です。
さらに、勤怠管理サービスと連携して、スタッフのシフト管理を効率化できる点も魅力です。
【USENレジの特徴】
- 飲食店に特化したPOSレジ
- 多彩なメニューレイアウトが可能なテーブルオーダー
- 通信環境も安定
でりれじ
引用:でりれじ公式サイト
運営会社 | リブオン・エンタープライズ株式会社 |
---|---|
料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 基本料金:4,800円〜 モバイルオーダー機能:5,600円〜 セルフレジ機能:5,600円〜 フードデリバリー連携:各2,000円〜 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
でりれじは、店内・テイクアウト・デリバリーの各注文を一元管理できるのが大きな特徴です。
iPadを活用した直感的な操作画面で、スタッフにとっても扱いやすい設計になっています。
また、オリジナルの注文用サイトやアプリを使ってモバイルオーダーを受け付けられるため、お客様が自宅や外出先からスムーズに注文できます。
さらに、出前館やUber Eatsと連携することで、外部のデリバリー注文も自動で取り込めるため、受注漏れを防ぎ、業務の効率化が可能です。
【でりれじの特徴】
- 飲食店専用POSレジでテイクアウトやデリバリーにも対応
- iPadを使ったレジなので使いやすい
- フードデリバリーとのシステム連携可能
UNIPOS
引用:UNIPOS公式サイト
運営会社 | テンポス情報館株式会社 |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
UNIPOSは、飲食店専用に開発されたマルチPOSシステムで、POSレジはもちろん、テーブルオーダー、セルフレジ、券売機などを一括で提供できるのが大きな特徴です。
キッチンディスプレイにはオーダー内容だけでなく、調理の経過時間まで表示できるため、厨房での進行管理を効率的に行えます。
テーブルオーダー機能では、完全フリーレイアウト設計を採用しており、店舗のスタイルに合わせてメニューブック風の表示や項目の配置を自由に調整できます。
さらに、セルフレジやテーブルオーダーなど多彩な機能を導入しても、従来型POSと比べて半額程度のコストで運用できる点も魅力です。
【UNIPOSの特徴】
- 飲食店専用のマルチPOS
- セルフレジ・モバイルオーダー・テーブルオーダーに対応
- 東京・札幌・大阪・名古屋にショールームがあり、実機を体験可能
POSasy
引用:POSasy公式サイト
運営会社 | 東芝テック株式会社 |
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料金形態 | 月額定額制 |
料金(中小企業向け) | 月額3,500円/店舗 |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
POSasyは、iPad専用のモバイルPOSレジで、タッチパネルの操作は直感的でわかりやすく、レイアウトの変更も簡単に行えます。
また、スマートレシート®に対応しているため、紙のレシートを使わずに済み、環境に配慮しながらお客様との接触機会も減らせます。
iPadをベースにしているので、省スペースで小規模店舗にも導入しやすく、周辺機器も必要に応じて柔軟に選べるのが特徴です。
さらに、初期費用はゼロで月額料金も明朗なうえ、導入時の設定サポートが無料なのも安心です。
【POSasyの特徴】
- iPad専用のモバイルPOSレジ
- スマートレシート対応
- 初期費用無料で使える
ハピレジ
引用:ハピレジ公式サイト
運営会社 | 株式会社Mt.SQUARE |
---|---|
料金形態 | 要問い合わせ |
料金(中小企業向け) | 要問い合わせ |
料金(大企業向け) | 要問い合わせ |
ハピレジは、タブレット型のセルフレジ機能を備えているため、省人化を進めつつ限られたスペースにも導入しやすいのが特徴です。
レシートレス設定も選べるので、ペーパーレスで環境配慮をしながら運用することも可能です。
さらに、キッチンディスプレイやプリンタと連携することで、注文内容がリアルタイムでキッチンに届き、調理や配膳の進行状況を可視化できます。
調理手順や盛り付け方法も画面に表示できるので、スタッフの教育コストを抑えつつ、オペレーションの質を一定に保てる点も魅力です。
【ハピレジの特徴】
- お客様のスマホから直接注文でき、省人化と非接触対応が可能
- 卓上タブレットで美しいメニュー表示・注文が可能
- 柔軟なカスタマイズ、拡張が可能
POSレジを導入する際の注意点・コスト
POSレジの導入にはメリットだけでなく、注意点やコストが存在することも事実。
例えば、POSレジの使い方を周知するためには時間が必要ですし、ターミナル型のPOSレジを導入するのであれば機材費用もかかります。導入後のトラブルを避けるためにも、事前にこれらの課題をしっかりと把握しておく重要です。
POSレジの使い方を周知する必要がある
POSレジを導入する際には、使い方の周知に時間がかかるかもしれません。
現在導入しているキャッシュレジの種類にもよりますが、POSレジは従来のレジと操作方法が大きく異なることも多いです。全てのスタッフが確実に操作をマスターするまでには、最低でも1ヶ月程度の期間を見込んでおく必要があります。年配のスタッフや機械操作に不慣れなスタッフが多い場合には、マニュアルを配布することも手です。
また、POSレジの操作を誤ると会計ミスや支払いエラーにつながり、かえって会計業務が非効率になりかねません。特に導入直後には操作ミスが多発しがちな傾向にあるので、操作方法の周知徹底を心がけることが大切です。
POSレジを導入するための機材費用がかかる
POSレジの導入時には、初期費用がかさむことが多いため注意してください。
以下が、タイプ別の初期費用の相場です。
タイプ | 相場(目安) |
---|---|
タブレット型・パソコン型 | 0円〜60,000円 |
ターミナル型 | 500,000円〜1,000,000円 |
ターミナル型(自動釣り銭機能付き) | 1,000,000円〜1,500,000円 |
タブレット型やパソコン型の場合は、タブレット端末やパソコンを購入する必要があります。既に店舗で利用しているパソコンをそのままPOSレジに使う場合には、機材費用は発生しません。
ターミナル型の場合には、最低でも50万円ほどは見込んでおきたいところです。自動釣り銭機能がついた高機能な製品の場合は、初期費用が100万円以上になることもあります。
これらの費用を少しでも安く抑えるためには、後述するように自社の規模に見合った製品を選択することが大切です。また、IT導入補助金や業務改善助成金、ものづくり補助金といった各種補助金を活用できる場合もあります。
システムエラーが起こると取引・決済ができなくなる
決済をPOSレジ上で行う場合、システム障害やネットワーク不具合によって決済がストップしてしまうリスクがあります。
クラウド型のPOSレジは、インターネット接続が切れると使えなくなるものがほとんどです。WiFiルーターの予備を用意しておく、バックアップ用の回線を用意しておくなど、インターネット環境の対策を行いましょう。
また、サポートが充実したベンダーを選ぶことも大切。例えば電話での24時間サポートがあれば、万が一システムエラーが発生した場合にも解決策を提案してもらえるでしょう。NECグループの「NeoSarf/POS」では、ハードウェアの故障に対して2時間以内の駆けつけ対応を行っています。
複数のPOSレジを比較する際のポイント
POSレジを選ぶ際には、どういったポイントを比べればよいのでしょうか。
もちろん価格も重要ですが、システムを選ぶ際は「スタッフにとっての使いやすさ」や「必要な機能が揃っているかどうか」など、さまざまな観点からの比較が必要です。無料トライアルなども活用しながら、ご自身の店舗に最適なシステムを見極めてみてください。
従業員にとって使いやすいUIかどうか
POSレジを比較する際にまずチェックしておきたい点が、スタッフにとって使いやすいUIかどうか。
POSレジは多くのスタッフが用いるシステムなので、直感的で分かりやすい操作画面設計であることが重要です。ボタンの配置や文字の大きさ、色使いなど、スタッフが迷わずに操作できるUIのものを選択しましょう。ターミナル型のシステムを導入する場合は、タッチスクリーンの反応速度や感度なども要チェックです。
また、UIは実際にシステムを使ってみなければわからない部分も多々あります。無料トライアル期間では、店舗スタッフにも実際にシステムを触ってもらいましょう。顧客側のUIも忘れずにチェックしてください。
必要なデータ分析ができるかどうか
POSレジの2つめの比較ポイントは、必要なデータ分析機能が搭載されているかどうかです。
従来型のキャッシュレジとは異なり、さまざまなデータ分析ができる点がPOSレジの大きな魅力。自社の経営判断に必要な分析機能が搭載されているか製品を導入することで、よりデータに基づく店舗運営ができるようになります。
例えば、以下のような機能がついているかどうかを比較してみてください。
- 売上・在庫分析
- 顧客別の分析
- 需要予測や仕入れのサポート
- レポート出力
さらに、API連携によって外部の分析ツールと連携できる製品であれば、より高度な分析も可能。データをCSVやExcelファイル形式でエクスポートできる製品も便利です。
自社の規模にあったシステムかどうか
3つめの比較ポイントは、自社の規模にあったシステムかどうかです。
それぞれのPOSレジシステムには、想定している店舗の規模感があります。店舗の規模にマッチしたシステムを導入することが、システムの費用を最小限におさえる鍵です。自社のスタッフ数や商品数、店舗数などを基準に、適切なシステムを選定してください。
店舗規模ごとにおすすめのタイプや、費用の目安を下表に整理しました。
店舗規模 (スタッフ数) |
おすすめのタイプ | 初期費用 | 月額費用 |
---|---|---|---|
小規模 (1〜5名) |
タブレット・PC型 | 5万円〜20万円 | 0円〜5,000円 |
中規模 (6〜20名) |
タブレット・PC型 | 20万円〜100万円 | 5,000円〜3万円 |
大規模・チェーン店 (21名〜) |
ターミナル型 | 100万円〜 | 3万円〜 |
初期費用や月額費用が上記を大幅に超えている場合は、費用をかけすぎかもしれません。
各ベンダーは過去の導入事例を紹介していることも多いので、ご自身の店舗の規模にマッチした導入事例がある製品を選ぶこともおすすめです。
店舗の拡大予定にあっているか
POSレジを比較する際の4つめのポイントが、店舗規模の拡大に対応できるかどうか。
もし業績に応じた店舗数の拡大を検討している場合には、将来的な店舗数の拡大に対応できるシステムを選びましょう。チェーン展開する場合には、本部管理機能や店舗間でのデータ連携機能など、大規模導入にも対応している製品を選択することがおすすめです。
ただし、はじめから高機能なプランを選択する必要はありません。将来的に上位プランへ変更できればよいので、導入時に検討しておくべき点は上位プランが用意されているかどうかです。SquareやAirレジのように、規模数を数百店舗まで拡大できる製品もあります。
POSレジ導入時によくある質問
ここからは、POSレジ導入を検討する際に多くの方が抱く疑問へ回答します。POSレジの導入に関してわからない点がある方は、ぜひ参考にしてください。
無料で利用できるPOSレジはありますか?
無料で利用できるPOSレジも複数存在します。
無料プランがある代表的なPOSレジは次の通り。
- Square
- Airレジ
- スマレジ
- STORESレジ
- CASHIER
Square、Airレジ、スマレジなどが代表的で、小規模の店舗や個人事業主でも導入しやすいためおすすめです。ただし、無料プランでは店舗数や商品登録数などに制限があり、店舗の規模を拡大する場合には有料プランへの切り替えが必要になることもあります。
ちなみに、POSレジを導入する場合は政府や地方自治体、商工会議所などによる補助金制度を利用できる場合も。費用でお困りの場合は、ぜひ補助金の活用も検討してみてください。
タブレット端末の導入は必須ですか?
タブレット端末の導入は必須ではありません。店舗の特徴や規模感に合わせて、システムの運用方法を柔軟に選択しましょう。
ただし、タブレット端末の導入には多くのメリットがあることも事実。専用POSレジ端末より費用が大幅に安いため、スタッフ数が10〜20名程度であればタブレット型のPOSレジの利用をおすすめします。操作の直感性や設置の自由度も高く、限られたスペースでも効率的に配置することが可能です。
店舗の規模が大きい場合やセキュリティを重視する場合は、専用端末の方が適しています。また、店舗で既にパソコンを保有しているのであれば、パソコンでPOSレジシステムを運用することも可能です。
美容院・サロンにおすすめのPOSレジはなんですか?
美容院・サロン向けには、予約管理機能と顧客管理機能が充実したPOSレジがおすすめです。
例えばBeauty Merit、サロンアンサー、リザービアなどが代表的。中でもBeauty Meritはカルテをデータ化して保管できる美容院・サロン特化型のPOSレジシステムで、集客や予約サイトと連動することができます。オリジナルアプリから24時間体制で予約を受け付けたり、顧客とチャットでコミュニケーションを取ったりすることも可能です。
また、美容院やサロンでのPOSレジには、クーポン機能やポイント機能が充実したものも便利。例えばサロンアンサーでは、LINEを通じて特定の顧客にのみクーポンを配信することができます。
飲食店におすすめのPOSレジはなんですか?
飲食店の場合は、オーダー管理機能やキッチン連携機能、テーブル決済機能などが充実したシステムが便利です。
飲食店向けにおすすめのPOSレジシステムは、次の2つ。
- ユビレジ
- blayn
ユビレジは、飲食店に人気のPOSレジシステムです。モバイルオーダー機能があるため顧客の待ち時間が減りますし、メニュー変更時もわざわざ紙のメニューを差し替える必要がありません。
blaynは、4か国語に対応したタッチパネル型のシステム。キャッシュレス決済に対応した高機能な券売機で、レジのセルフ化を実現できます。
POSレジ比較まとめ
POSレジは、決済手段が多様化する昨今において必要不可欠なシステムです。単にレジ打ちの手間を削減してくれるだけでなく、キャッシュレスへの対応や商品在庫のリアルタイム把握など、さまざまなメリットがあります。
また、商品の販売データを分析できる点もPOSレジを導入すべき理由の一つです。過去の購買データを用いてキャンペーンやクーポン配信などの販促施策を考えることもできますし、フランチャイズ本部でのマーケティングにも役立ちます。
導入時には初期費用やスタッフの教育といった課題もありますが、長期的に見れば店舗運営を大きく助けてくれることは間違いありません。ぜひ価格や機能、UIなどを総合的に比較しながら、自社にぴったりのPOSレジシステムを選んでください。
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