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作成日:2025年09月21日  更新日:2025年09月21日

【2025年最新】名刺管理ソフト・アプリのおすすめ比較10選|機能別・料金別で人気製品を比較!

営業活動のDX化の一環として、名刺管理ソフトに注目する企業が増えています。顧客情報のチェックやフォローメールの送信など、多くの場面で営業を効率化してくれる便利な存在です。

本記事では名刺管理システムの導入でお悩みの方に向けて、おすすめの名刺管理ソフト・アプリ10選を機能別・料金別に紹介。導入するなら必ず理解しておきたいメリットやデメリット、比較時のポイントも詳しく解説します。

名刺管理ソフト・アプリとは?

名刺管理ソフト・アプリとは、名刺交換後の顧客情報管理を自動化するツールのこと。紙の名刺をスマホやスキャナで読み込み、内容を自動でテキスト化して保存します。

スマホアプリ型の製品を導入すれば、出先で受け取った名刺の情報をリアルタイムで社内に共有することも可能です。

交換した名刺をデータベース化し社内で簡単に共有できるようにする

名刺管理ソフト・アプリとは、名刺情報をデジタル化するシステムのことです。訪問先や出張先で取引先から受け取った名刺をスマートフォンで撮影するだけで、名刺上に書かれた氏名や社名といった情報をテキスト化して保存することができます。

システム上に保存したデータは、会社全体で共有することも可能。誰がどのような交流関係を持っているのかわかるため、「社外のこの人を紹介して欲しいんだけど、誰が名刺を持っているんだろう?」といった悩みが激減します。

営業担当者の要望に応じて、チーム全体にSlack上などで顧客情報を共有したり、CRMシステムとデータ連携したりすることも可能です。

リモートワークが普及した近年では、DX化の一環として名刺管理ソフト・アプリを導入する企業も多数。CRMやSFAと同時に導入し、顧客情報の一元管理や営業活動の効率化を狙う企業も増えてきています。

スマホで名刺の写真を撮るだけなので出先でもすぐに共有できる

最近の名刺管理ソフトは、スマホで簡単に運用できるものが多いです。

スマホで運用できる名刺管理システムは、専用スキャナーの設置が必要ありません。取引先からもらった名刺の情報をすぐに共有したい場合も、その場でスマホ撮影するだけなので簡単です。例えば「外出先のカフェですぐに名刺の情報をクラウドに上げる」「移動中の社内で名刺の情報を整理する」といった使い方ができます。

また、スマホで運用できる名刺管理ソフトには、操作性が優れているというメリットも。通常のスマホアプリと同じ感覚で操作できるため、誰でもすぐに使い始めることができます。

名刺管理ソフト・アプリの機能やできること

名刺管理ソフト・アプリには、次のように多くの機能が搭載されています。

  • 名刺のスキャン機能
  • データ検索機能
  • 名寄せ機能
  • データ連携機能

これらの機能を使えば、例えば名刺を自動的にテキスト化したり、興味のある取引先の情報を瞬時に検索したりすることが可能です。SFAやCRMとの連携など、他の営業支援ツールとの連携が充実した製品も増えてきています。

名刺のOCRスキャン機能

アプリ上で撮影した名刺の画像から、氏名や住所、連絡先などのテキスト情報を自動で読み取る機能。これまでのように手作業で名刺情報を入力する手間が省けるとともに、入力ミスなどのヒューマンエラーも防ぐことができます。

OCRというと、その精度が気になる方も多いかもしれません。結論、現在の名刺管理ソフト・アプリのOCRの精度は実用上ほとんど気にならないほど高いです。例えば大手名刺管理ソフトのSansanは99.9%、アルテマブルーでは99%と、各社はほぼ100%に近い認識精度を達成しています。AIによる読み取りに加え、外部オペレーターが手動で文字補正を行っているサービスも多いです。

なお、名刺のスキャン方法は主に以下の2通り。

  • スマートフォン
  • 専用スキャナ

100枚を超えるような大量の名刺を一度にスキャンしたい場合は、専用スキャナの方が楽でしょう。ただし、情報の認識精度はどちらもほとんど変わりません。実際、専用スキャナを使わずにスマートフォンだけで名刺管理ソフトを運用する企業が多いです。

データ検索機能

蓄積された名刺情報から、必要なデータを素早く検索するための機能。過去に交換した名刺を、会社や部署、役職などで絞り込んで表示することができます。

この機能を使えば、従来のように名刺ファイルを一枚ずつめくって探す手間がありません。複数の条件を組み合わせることで、「半年前に会った〇〇社の部長クラス」といった条件でも該当する名刺を特定できます。

製品によっては、それぞれの名刺に対して自由にタググループを設定することも可能。例えば「やさしく名刺ファイリングPRO」では、各名刺に対して「初訪問」「資料送付」「進捗確認」「商談」といった現在の商談フェーズを設定することができます。「資料送付が必要な顧客の連絡先をまとめて取得したい」という場合に便利な機能です。

名寄せ機能

同一人物の重複データを自動的に統合する機能。

名刺交換を続けていると、転職や昇進、社名変更などによって同じ人から新しい名刺をもらったり、複数回の商談で何度も名刺をもらったりすることがあります。名寄せ機能を使えば、こうした重複データを自動的に検出し、同一人物の情報を自動的に統合してくれます。

名寄せは一見面倒に感じるかもしれませんが、営業活動マーケティングを行う際には非常に重要な作業。例えば名寄せをせずに顧客情報を蓄積しておくと、同じ顧客に何度も販促のDMを送信してしまう可能性があります。日頃から名寄せをしっかりしておくことで、こうした顧客満足度につながるミスを防ぐことができるのです。

なお名寄せは自動で行う場合が多いですが、Sansanのように手動・自動両方の名寄せに対応している製品もあります。

他SFAやCRMとのデータ連携機能

名刺管理ソフトでは、SFA(営業支援システム)CRM(顧客関係管理システム)との連携機能を搭載している製品が多数あります。こうした連携機能を使えば、名刺情報を手動で他のシステムに転記する手間がかかりません。

特に、次のようなシステムと連携している名刺管理ソフトが多いです。

  • Salesforce
  • HubSpot
  • kintone
  • Zoho CRM

これらのシステムと連携することで、名刺の内容から顧客情報を自動で取り込んだり、過去の商談履歴と名刺上の情報を紐付けたりすることができます。名刺上に記載されている情報を手動で入力することなく、フォローアップメールを送信することも可能です。

例えばSansanは、Salesforceをはじめとする多くのSFAとの連携に対応。顧客情報やそれぞれの商談状況を、リアルタイムで細かく管理できます。

登録企業の情報収集機能

名刺から企業の基本情報を自動的に取得し、データベース上に蓄積させるための機能。

商談前に、取引先企業の設立年数や社員数、売上高や事業内容といった基本的な情報をおさえておきたいという人も多いでしょう。実際、商談前の移動時間などを活用しながら、企業のプレスリリースやニュース情報などをチェックしている方も多いのではないでしょうか。

名刺管理ソフトの中には、登録した企業の情報を自動で収集する機能を搭載しているものも少なくありません。この機能を使うことで、手作業で企業情報を収集する必要がなくなります。

必要な情報を素早くピックアップしてくれるため、商談前の準備時間を大幅に短縮できるでしょう。登録した名刺の情報から取引先の組織構造を推定し、組織ツリーを作成してくれる製品も存在します。

登録企業への自動メール送信機能

フォローアップメールニュースレターなどのメール類を、登録した企業へ自動で配信するための機能。

例えば、次のようなメールを設定することができます。

  • 名刺交換後のお礼メール
  • 定期的なフォローアップメール
  • 季節の挨拶メール
  • 新サービス案内

自社の営業戦略にあわせて、さまざまなタイミングでの自動送信設定が可能です。相手の役職や業界に合わせてカスタマイズしたメールを送信できる製品もあります。

こうした機能を活用すれば、個別にメールを送信する手間を省けますし、フォローのタイミングを逃してしまうというリスクもありません。

例えば中小企業向けの人気名刺管理ソフト「メイシー」では、テンプレートを活用しながら予約配信を設定することが可能です。SansanやCAMCARD BUSINESSでは、開封率などのKPIを測定することもできます。

名刺管理ソフト・アプリを導入するメリット

名刺管理ソフト・アプリを導入すると、数多くのメリットがあります。

例えば、社内で営業先が被ることがなくなります。メール送信やDM送信も簡単になるため、営業活動が効率化すること間違いなしです。SFAやCRMと連携することで、最近の営業トレンドであるデータドリブン営業の実現にもつながります。

社内で営業先が被らないようにする

名刺管理ソフト・アプリを導入する最大のメリットが、営業先の重複防止です。

複数人の営業担当がいる場合、同じ企業へ複数の社員がアプローチしてしまう場面が珍しくありません。例えば「担当者Aと担当者Bが同じ商材を売り込んでしまった」という場合もあるでしょうし、部署間での情報共有が不十分だと「同じ相手に第一営業部が商材Aを、第二営業部が商材Bを売り込んで、競合してしまった」というミスも起こり得ます。

こうした事態に気がつかないと、「あの会社は組織内で情報共有できていないな」などと、会社全体としてネガティブな印象を抱かれかねません。

名刺管理ソフトを使えば、どの営業先に誰がアプローチしているのかを明確に把握できます。営業先の情報を社内でスムーズに共有できるため、前述した課題が起こりません。

さらに、名寄せ機能を使えば相手方の社内異動や転職にもミスなく対応可能。取引先との人脈は社内で共有できるため、新しい商材の成約にもつなげやすいです。

メール送信やDM送信を効率化できる

名刺管理システムを導入することで、効率的にメールやDMを送信できるようになります。

紙で名刺をもらった場合、そこに書かれている連絡先を有効活用することは難しいものです。実際、株式会社Sansanが2025年に公表した調査では、以下のように名刺の連絡先を有効活用できていない実態が浮き彫りになりました。

受け取った名刺を活用できる状態で管理していない 57.7%
社外の連絡先はメールボックスで検索する 68.6%
名刺交換や初回商談後に必ずフォローメールを送っている 9.7%

名刺管理ソフトで名刺をスキャンすれば、自動的にメールアドレスをテキスト化して保存することが可能。テンプレートを登録しておけば、受け取った名刺に記載されているメールアドレスにワンクリックでフォローメールを送信することができます。

業界や役職などの属性によるセグメント配信もできるため、効果的な営業活動につながるでしょう。

他のSFAやCRMと連携することができ営業の効率化につながる

SFACRMをはじめとした他システムと連携すれば、顧客情報の管理がより一層効率化します。

SFAやCRMは非常に便利なシステムですが、これらの運用には特有の手間がかかることも事実。特に顧客情報の登録時は入力項目が多いため、「営業部が顧客情報を入力してくれない」「データベース上に顧客情報が蓄積されない」といった課題を抱える企業は少なくありません。

名刺管理ソフトとSFA・CRMを連携させることで、名刺に記載されている情報から瞬時に顧客情報を登録できます。氏名や住所、連絡先などを手動で入力する必要がなくなるため、ミスも起こりません。

また、顧客情報を楽に登録することができれば、営業部の社員はこまめに情報を更新するようになるでしょう。

例えば営業部や商品部の社員は、商談以外にも展示会や懇親会など、多くの場面で名刺交換することがあります。これらで知り合った相手の情報も「とりあえずシステムに上げておこう」と考えてくれるようになれば、SFAやCRM上に蓄積されている顧客情報が充実し、ますます効率的な営業ができるようになります。

名刺管理ソフト・アプリを導入する際の注意点・コスト

名刺管理ソフトのメリットを紹介しましたが、名刺管理ソフトを導入する際にはいくつかの注意点があることも事実です。これらを知っておかなければ、「システムを導入したのに、結局紙で名刺を管理している」という事態にもつながりかねません。

例えばシステム導入時には、初期費用がかかることがあります。名刺交換の頻度が多い場合には、製品の料金体系にも注意が必要です。

こうした注意点をあらかじめ把握して、名刺管理ソフトの導入効果を高めましょう。

システムを導入する際の初期費用がかかる

名刺管理システムをはじめて利用する場合、タイプによっては初期費用がかかることがあります。

初期費用のかかる製品を導入する場合、費用対効果が自社に見合っているかどうかをよく検討しましょう。具体的な金額は製品や導入規模によって大きく異なりますが、代表的な製品の初期費用は次の通りです。

製品 初期費用
Sansan 要問い合わせ
Eight Team 0円
メイシー 要問い合わせ
Smart Visca 100,000円
SKYPCE 要問い合わせ

導入規模に応じてケースバイケースで初期費用を提示されるケースも多いため、必要に応じて相見積もりを取ることもおすすめです。

なお、次の製品はすべて初期費用無料で利用できます。

  • Eight Team
  • アルテマブルー
  • Knowledge Suite
  • CAMCARD BUSINESS
  • 名刺ファイリングCLOUD

シンプルな機能のみを利用したい場合は、こうした初期費用無料の製品を試してみてください。

名刺を大量に交換する場合従量課金性のシステムだと割高になってしまう

営業が活発な企業や展示会への参加が多い企業では、想定以上のランニングコストが発生する可能性があります。特に従量課金制のソフトを導入した場合、料金が相対的に割高となってしまうため注意しましょう。

代表的な製品の月額料金は次の通り。

製品 月額料金 その他
メイシー 2,178円 ユーザー数無制限で利用可能
Eight Team 500円 / ID 別途基本利用料が発生(18,000円)
アルテマブルー 3,000円 / ID
Knowledge Suite 55,000円〜
CAMCARD BUSINESS 1,700円〜 / ID
名刺ファイリングCLOUD 0円〜 100枚まで無料
Smart Visca 1,300円 / ID

例えばメイシーのような定額制の製品は、アカウント数の制限なく一定料金で利用できます。最適な選択肢は企業規模によって異なるため、まずは自社の利用人数に対する利用料金を算出してみましょう。名刺ファイリングCLOUDのように、名刺の交換枚数に対する従量課金制を採用している製品もあるため要注意です。

社用スマホでの撮影が規則などで不可能な場合、読み取り方法が限られる

セキュリティに厳しい企業の場合、社用スマホでのカメラ撮影が制限されていることも。こうしたケースでは、紙の名刺の情報をスマホで名刺管理ソフト上へ取り込むことができないため、利便性が大きく損なわれてしまいます。

代替手段としては、次の方法が挙げられます。

  • 専用スキャナーを使う
  • 手入力で名刺情報を取り込む
  • 外部企業やベンダーへ委託する

もちろんこうした手段で名刺管理ソフトを運用することも不可能ではありませんが、情報入力の手間が増えることに変わりはありません。

事前にベンダーとよく話し合った上で、自社の規則やセキュリティ管理に適した読み取り方法を決めておくことが大切です。場合によっては端末のカメラ機能自体に制限がかけられていることもあるため、IT部門やセキュリティ担当者なども交えながら相談を進めましょう。

名刺管理・アプリを比較する際のポイント

名刺管理ソフトを比較する際のポイントは、ずばり下記の4点です。

  • 自社の規模や用途にあった製品か?
  • 名刺の読み取りや共有がしやすいか?
  • 既に運用しているSFAやCRMとの相性がよいか?
  • セキュリティ対策は十分か?

単純に価格が安い製品を選ぶのではなく、操作感やセキュリティ面などを幅広く検討しながら比較を進めてみてください。

自社の規模や用途に合った料金体系か?

名刺管理システムを比較する際の最重要ポイントは、自社の規模や営業スタイルに適した料金体系となっているかどうか。

一口に名刺管理システムといっても、その料金体系は製品によって大きく異なります。アカウント数に応じた従量課金を導入している製品もあれば、アカウント数の制限なく定額で利用できる製品、両者を組み合わせた料金体系となっている製品も。中には、名刺の交換枚数に応じた料金体系を採用しているものもあります。

利用人数や利用頻度が多い場合には定額制が、少ない場合には従量課金性がおすすめです。

なお、おすすめの名刺管理システムを、企業規模ごとに整理しました。システムの規模感を決める際は、下表も参考にしてください。

企業規模 おすすめの製品
大企業 Sansan、Knowledge Suite、Smart Visca
中小企業 Eight(法人版)、Eight Team、CAMCARD BUSINESS
個人事業主・フリーランス Eight(個人版)、Wantedly People

なお、Sansanは主に大企業や官公庁で人気ですが、中小企業でも多くの導入事例があります。同様に、Eight Teamを大企業で導入するケースも多いです。

名刺の読み取り・共有がしやすいか?

料金体系の次に検討しておきたいポイントが、名刺の読み取り精度や社内共有のしやすさです。

特に下記の機能は、入念にチェックしておきましょう。

  • OCR技術の精度は十分か?
  • スマホアプリは直感的に操作できるか?
  • チームで必要な情報をすぐに共有できるか?
  • 自社に必要な対応言語が揃っているか?

例えばOCR精度が高い製品を選択すれば、手元の名刺をスムーズにデジタル化することができます。反対に認識精度が低い製品を選ぶと、手動で情報を訂正する手間が生じ、かえって業務が非効率化してしまうかもしれません。

また、アプリを直感的に操作できるかどうかも重要。特に検索機能では、部署や社内担当者、名刺交換時期などに応じたフィルタリングが可能かどうかをよくチェックしましょう。情報共有機能も、メモやラベルをつけられる製品が便利です。

なお、海外との取引が多い場合には対応言語もチェックしてみてください。例えばSansanやCAMCARD Businessは多言語対応に強く、どちらも英語や中国語を含む10か国語以上に対応しています。

自社で利用しているSFAやCRMなどのシステムと連携できるか?

既存システムとの相性も、名刺管理ソフトを検討する際の重要なポイント。特にSFACRMとの連携は必須だと考えておきましょう。

人気の名刺管理ソフトと代表的なCRM・SFAとの連携情報を下記にまとめました。

Salesforce kintone Zoho CRM Microsoft Dynamics
Sansan
CAMCARD BUSINESS
Smart Visca
SKYPCE
メイシー

※2025年6月時点の情報

名刺管理ソフトをSFAやCRMと連携すれば、名刺の情報を自動的に顧客や商談のデータと紐づけることができます。情報を参考に、既に自社で運用しているSFAやCRMと連携できる製品を優先的に検討してみてください。

なお、SFAやCRM以外にも、次のシステムと連携できると便利です。

  • MAツール・メール配信システム
  • チャットツール
  • タスク管理ツール

例えばチャットツールと連携すれば、名刺情報を新しく登録した際にSlackで通知を出す、といったことが実現できます。

セキュリティ対策がきちんとされているか?

名刺管理ソフトを選ぶ際に忘れてはいけない点が、セキュリティ対策がきちんとされているかどうかです。

名刺には多くの個人情報が含まれるため、可能な限りセキュリティ対策が万全の製品を選ぶ必要があります。具体的には、次のようなポイントから、各製品のセキュリティを比較してみましょう。

  • データが暗号化されているか
  • アクセス権限の管理機能があるか
  • 名刺データにアクセスできる社員を制限できるか

名刺管理ソフトでは取引先の情報を社内で簡単に共有できますが、簡単に共有できるということは、情報の流出が起こりやすいということでもあります。できれば社員ごとにアクセス権限を設定できる製品を選択し、社員が取引先の情報を不必要に閲覧できないように制限をかけましょう。例えばSansanでは、あらかじめ設定したアクセスパターンに基づいて、情報にアクセスできる社員を制限することができます。

おすすめの名刺管理ソフト・アプリ10選ランキング

SKYPCE

引用:SKYPCE公式サイト

運営会社 Sky株式会社
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

SKYPCEは、名刺のスキャンからデータ化、共有までをクラウド上で一括管理できるサービスで、営業活動の効率化をしっかりと支援します。

名刺データはすべて国内の自社クリーンルーム内で処理されるため、セキュリティ面でも安心です。

不正アクセス対策にも配慮されており、大切な顧客情報を安全に管理できます。

さらに、名刺管理と連携する「SKYCEBクラウド電話帳」と組み合わせれば、スマホやPCからいつでも最新の顧客情報にアクセスでき、営業先での活用や社内での情報共有もスムーズに行えます。

【SKYPCEの特徴】

  • 名刺情報と画像を全て抽出し返却するオプションサービスあり
  • 他システム(CRMやSFAなど)との連携用APIを提供し、運用の自由度が高い
  • 営業活動の進捗や商談履歴を名刺情報と紐づけて管理可能

Sansan

引用:Sansan公式サイト

運営会社 Sansan株式会社
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Sansanは、国内シェア率84%を誇り、10,000社以上の企業に導入されている法人向けクラウド名刺管理サービスです。

名刺のデータ化は高速スキャナーとOCRに加え、国内オペレーターが補正を行うため、正確性の高さが特徴です。

さらに、人事異動情報や企業ニュースが自動で共有されることで、営業担当者はタイミングを逃さずにアプローチできます。

また、全社の人脈を可視化・活用できる仕組みにより、見込み客の発見から商談履歴の管理まで一貫して支援し、収益の最大化を後押ししてくれます。

【Sansanの特徴】

  • スマホアプリでもスキャン可能
  • 専用スキャナで100枚の名刺を5分で取り込める
  • 法人向け名刺管理市場でシェア約84%、導入企業は10,000社以上

Eight Team

引用:Eight Team公式サイト

運営会社 Sansan株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 基本使用料:18,000円/月
アカウント量:500円/名(50名まで無料)
料金(大企業向け)

Eight Teamは、中小企業向けに特化した名刺管理サービスです。

シンプルな機能と低コストの料金体系で、少人数のチームや部署単位でも気軽に導入できる設計になっています。

管理しているチーム名刺はまとめて抽出できるため、メール配信や年賀状リストの作成などにも活用可能です。

すでに5,000社以上の中小企業で導入されており、多くの企業が名刺情報を効率的に共有・活用しています。

【Eight Teamの特徴】

  • 中小企業向けに特化した名刺管理サービス
  • 5,000社以上の中小企業で導入
  • 50名までは基本使用料のみで使える

アルテマブルー

引用:アルテマブルー公式サイト

運営会社 キヤノンエスキースシステム株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) 3,000円/月(1ユーザー)
※税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

アルテマブルーは、直感的なUIで誰でもすぐに使いこなせる設計になっており、導入時の負担を最小限に抑えながらも、必要な機能をしっかり備えているのが特徴です。

また、kintoneやMicrosoft Dynamics 365、Salesforceなどの主要なSFAやCRMと連携できるため、既存のシステムと組み合わせて効率的に活用できます。

さらに、退職した社員の名刺データもアーカイブしておけるので、担当者が変わっても引き継ぎがスムーズです。

専用のコンサルティングも用意されており、導入前のヒアリングから2週間のトライアル、導入後の活用支援まで一貫してサポートしてくれる点も安心です。

【アルテマブルーの特徴】

  • kintone、Microsoft Dynamics 365、Salesforceと連携可能
  • 端末にデータを残さず安全に利用可能
  • 専用コンサルティング付き

ホットプロファイル

引用:ホットプロファイル公式サイト

運営会社 株式会社ハンモック
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ホットプロファイルは、名刺管理にとどまらず、営業支援(SFA)やマーケティング自動化(MA)機能まで備えているため、営業プロセス全体を一つのツールでカバーできるのが大きな特徴です。

名寄せ機能で重複した名刺データを自動で統合し、常に最新情報を維持できるほか、社内の人脈を可視化できるので、誰がどの取引先とつながっているのかが一目で分かります。

また、企業の属性情報や人事異動、関連ニュースなども自動で取得できるため、適切なタイミングで営業アプローチをかけることができます。

【ホットプロファイルの特徴】

  • 名刺管理・SFA・MAを一体化
  • 最新情報を自動取得し、タイミングを逃さず営業対応可能
  • オンライン名刺交換対応

名刺バンク2

引用:名刺バンク2公式サイト

運営会社 株式会社アイネット
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

名刺バンク2は、名刺の登録枚数に応じて課金される柔軟な料金体系が特長で、ユーザー数には制限がないため、規模や利用状況に合わせて無駄なく運用できます。

スマホ、タブレット、PC、複合機など幅広いデバイスから名刺の撮影やスキャンができるので、オフィスだけでなく外出先からの利用にも便利です。

また、名刺データは国内のデータセンターで安全に管理され、端末に情報を残さない仕組みになっているため、情報漏洩リスクを大幅に軽減できます。

【名刺バンク2の特徴】

  • スマホやタブレットから簡単に取り込み可能
  • 営業担当に代わって秘書などが登録・更新できる
  • 簡単で使いやすい操作感

CAMCARD BUSINESS

引用:CAMCARD BUSINESS公式サイト

運営会社 キングソフト株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) STANDARD:1,700円/月・ID
PROFESSIONAL:2,500円/月・ID
※価格は税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

CAMCARD BUSINESSは、すでに4,000社以上の導入実績があり、幅広い業種で活用されています。

多言語対応も充実していて、最大17カ国語に対応しているため、海外拠点や外国人スタッフがいる企業でもスムーズに利用できます。

スマホで名刺を撮影すると、わずか約5秒でデータ化され、すぐに商談記録を残せるスピード感も大きな魅力です。

さらに、月額1,700円という手頃な価格ながら、名刺の登録枚数は無制限で、必要に応じてスキャナ連携や有償API、人事異動通知など多彩な接続オプションを追加できるため、機能面でもしっかりとビジネスをサポートしてくれます。

【CAMCARD BUSINESSの特徴】

  • 月額1,700円からと低コストで利用可能
  • 4,000社以上の導入実績あり
  • 名刺情報をもとにメール配信も可能

ネクスタ・メイシ

引用:ネクスタ・メイシ公式サイト

運営会社 東日印刷株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) ライトプラン:660円
レギュラープラン:1,100円
レギュラープラス:要問い合わせ
※1ユーザーあたりの価格
料金(大企業向け) 要問い合わせ

ネクスタ・メイシは、月額660円から利用できる低コストの名刺管理サービスです。

インド工科大学出身のエンジニアによる開発チームが手がけており、AIによる機械学習機能を搭載しているため、名刺をスキャンすればするほど読み取り精度が向上していくのが特徴です。

操作画面は直感的でわかりやすく設計されているため、ITに慣れていない社員でも迷わず使えます。

【ネクスタ・メイシの特徴】

  • 月額660円から利用できる低コスト
  • 一斉送信メール機能
  • タグ・案件・メモによる営業支援機能

Wantedly PEOPLE

引用:Wantedly PEOPLE公式サイト

運営会社 ウォンテッドリー株式会社
料金形態 要問い合わせ
料金(中小企業向け) 要問い合わせ
料金(大企業向け) 要問い合わせ

Wantedly PEOPLEは、スマホのカメラを使って1回で最大10枚までの名刺をまとめてスキャンでき、複数の名刺を一括で取り込んで瞬時にデータ化できるのが特徴です。

さらに、名刺情報だけでなく、Wantedlyのプロフィールが連携されていれば、企業情報や人事異動などの最新情報も参照できるため、名刺以上の価値を持つ情報管理が可能です。

表示名や職歴、SNSリンクといったプロフィール情報も保存でき、連絡先をより詳細に管理できます。

Premiumプラン(有料)に加入すれば、連絡先の詳細情報をCSVでダウンロードできるので、必要に応じて社内でのリスト活用なども可能です。

【Wantedly PEOPLEの特徴】

  • 名刺貸し借りと共有が可能
  • 1回で最大10枚まとめてスキャン
  • 転職・異動・昇進などの情報を取得できる

GRIDY 名刺CAM

引用:GRIDY 名刺CAM公式サイト

運営会社 ブルーテック株式会社
料金形態 月額定額制
料金(中小企業向け) SFAスタンダード:55,000円/月
SFAプロフェッショナル:85,000円/月
SFAエンタープライズ:155,000円/月
※価格はすべて税抜
料金(大企業向け) 要問い合わせ

GRIDY 名刺CRMは、複数のOCRに加えて独自の辞書とオペレーターによる補正を組み合わせることで、ほぼ100%に近い高精度の名刺データ化が可能です。

また、名刺の表面だけでなく裏面の手書きメモもデータとして取り込めるため、商談のちょっとしたメモや特記事項も情報として残せます。

さらに、グループウェアやSFAとスムーズに連携でき、取り込んだ名刺情報はGRIDY SFAに自動で反映されるので、営業予定や履歴を含めて一元管理ができます。

【GRIDY 名刺CAMの特徴】

  • 国内IDC運用により情報漏洩リスクを軽減
  • グループウェア・SFAとの連携
  • ユーザー数無制限

名刺管理システム・アプリ導入時によくある質問

名刺管理システムの導入時には、多くの疑問が浮かぶかもしれません。

ここからは、名刺管理システムの導入時によくある質問とその回答をまとめて紹介。名刺管理システムの導入に関してわからない点がある方は、ぜひ活用してください。

無料で利用できる名刺管理システムはありますか?

無料で利用できる名刺管理システムも複数存在します。

例えば「Eight」は、完全無料プランがある人気の名刺管理ソフトの一つ。個人利用と法人利用に分かれていますが、このうち個人利用であれば無料で利用できます。名刺の枚数に制限がない点も嬉しいポイント。ただし名刺は表面しか登録できないなどの制限があるため、より多くの機能を使いたい方は月額480円のEightプレミアムへアップグレードする必要があります。

また、「Zoho Card Scanner」も人気の無料名刺管理ソフトの一つです。名刺をスキャンして登録できるオーソドックスなツールですが、なんと言ってもZoho CRMとの連携がその魅力。Zoho CRM上の連絡先や顧客リストに、名刺のデータを直接流し込むことができます。

ただし無料ソフトは、有料ソフトと比べると機能は限られがちです。「無料ソフトにこだわった結果、かえって業務が非効率になってしまった」という事態も考えられるので、無料ソフトを導入する場合は本当に自社にとって使いやすいかどうかをよく検討してみてください。

名刺管理ソフトを比較する際のポイントは?

名刺管理ソフトを比較する際のポイントは、次の4つ。

  • ソフトが想定している規模感
  • 読み取りや共有のしやすさ
  • SFAやCRMとの相性
  • セキュリティ対策

まずは、ソフトが想定している利用規模が自社にマッチするかどうかを検討することが大切です。Knowledge SuiteやSmart Viscaは主に大企業や官公庁で、メイシーは主に中小企業で人気があります。SansanやEightのように、規模を問わずに使えるシステムもおすすめです。

読み取りや共有のしやすさは、実際にトライアル期間などを活用しながらUIを確かめてみてください。既存システムとの連携可能性に関しては、IT部門やベンダーとも事前に確認しながら検討することが大切です。セキュリティ対策は、ISO認証やログ管理、権限管理機能などの充実度をチェックしてみてください。

なお、導入実績や同業他社での活用状況も判断材料になります。もし自社と同業種・同規模の企業で導入実績があれば、相性が良い可能性が高いです。

名刺管理システムを導入した方が良い企業は?

名刺管理システムを導入した方が良い企業の特徴は、次の4点です。

  • 営業の人数が多い
  • 展示会やイベントへの参加が多い
  • データドリブン営業を推進したい
  • DX化・ペーパーレス化を進めている

営業の人数が多い場合、名刺管理ソフトによって顧客情報が一元化し、情報共有が簡単になります。展示会やイベントなどで頻繁に名刺を交換する場合も、名刺管理ソフトの導入が便利です。

また、名刺管理ソフトはデータドリブン営業DX化ペーパーレス化の実現にも貢献します。従来のように紙で情報を管理する必要がなくなるため、業務のデジタル化を進めている場合は積極的に導入を検討してみてください。

名刺管理システム・アプリまとめ

新型コロナウィルスの流行が一段落した現在、ビジネスパーソンの交流の場はオンラインからオフラインへと回帰しつつあります。それに伴い、紙での名刺交換が増えてきたと感じる営業職の方も多いでしょう。

名刺管理ソフトは、そんな大量の名刺管理を効率化してくれるとても便利な存在です。うまく活用することで、顧客情報の一元化やデータドリブン営業の促進など、数多くのメリットがあります。

最近ではスマホやタブレット端末などで簡単に運用できるアプリ型の製品も登場しており、CRMやSFAなどと比べても導入のハードルはかなり低め。「営業のDX化を進めたい」とお考えの方は、まずは名刺管理の効率化から始めてみてはいかがでしょうか。

名刺管理ソフトを比較する際は、各製品の想定している規模感や使いやすさ、既存システムとの相性やセキュリティ対策などを多角的にチェックすることが大切です。ぜひこの機会に、名刺管理ソフトで自社の営業活動を効率化してみてください。

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